日本財政局総務管理部

■ペンネーム「まお」さんからの投稿です。

 ついにうちにも届きました。怪しいハガキ(^_^;)
 以下、内容です。
 
 
 民事訴訟裁判最終通告書
 
 管理コード *******
 
この度、ご通知いたしましたのは、貴殿に対する民事訴訟
裁判起訴事実についてです。貴殿はご契約会社及び、回収
業者から起訴されましたので当局までご連絡下さい。
こちら「総合消費者民法特例法」上、財務局認可通達書と
なっておりますので連絡なきお客様につきましては、やむを
得ず裁判所からの書類通達書、指定裁判所へ出廷となります。
また裁判後の処置と致しましては、給料の差し押さえ及び、
動産物、不動産物の差し押さえを強制執行させて頂きます。
また、当局と執行官による「執行証書の交付」を承諾して
頂くようお願いすると同時に、債権譲渡証明書を1通郵送さ
せていただきますので承諾の上ご返送下さい。尚、書面で
の通達となりますのでプライバシー保護のため、請求額、支払
方法は当局職員までご連絡下さい。以上を持ちまして最終
通達とさせて頂きます。
※ご連絡なき方につきましては、不本意ながら本書を勤務先
等へ郵送させて頂く場合が御座います。
 
 裁判取り下げ期日        平成18年11月28日
 
 財団法人 中央管理事務局
〒135−0013
東京都江東区扇橋3−8−1
(代表)03−3834−9262
電話受付時間 9:00〜18:00(土・日・祝日を除く)
 
 
 以上が全文なのですが、これが11月29日に届きました。
 取り下げ期日過ぎてるよ(^_^;)
 しかも、いきなり最終通告って・・・。びっくりしました。
 このようなハガキは初めてなので、ちょっとドキドキしましたけど(笑)管理コードは念のため伏せました。私こわがりなので・・・。
 このサイトに出会って少し安心しました。
 もちろん無視するつもりです。身に覚えないしね。

■ぐわっ、凄いフレーズが付け加わっていますよ。
 
「ご連絡なき方につきましては、不本意ながら本書を勤務先等へ郵送させて頂く場合が御座います。」
 
 ・・・・・・脅してる、脅してるよ! 官公庁(もしくはそれに類する機関)を名乗っている奴が一般市民を恫喝しているよ!!(呆笑)
 この一文は初めて見ました。どう考えても胡散臭さを大幅にアップさせる結果となっておりますが・・・、詐欺師の頭の具合は大丈夫なんでしょうか。これまでになく心配してしまいます。
 
 さて、文面ですが、出だしの一段落は、まあ及第点かと。
 微妙に言い回しがアヤシかったり、単語の使い方があやふやだったりしますが、これまでの架空請求ハガキに見られたような、「述語が重複している」「明らかに言い回しがオカシイ」小学一年生の我が娘と同レベルな作文能力に比べると、ずいぶんと進化したものだなあ、と感慨に耽ってしまいますよ。
 
 それが、謎の裁判制度に言及し始めた二段落目から、かなり怪しくなってきます。・・・詐欺師の限界?
「裁判所からの書類通達書」がどうしたのさ? 尻切れトンボで気持ち悪いんですけど。
 
 ま、文法についてツッコミ入れるには、私は力不足ですので(苦笑)、内容についてのツッコミを、以下に簡単に列挙する事にします。
 
「総合消費者民法特例法」なんて無いし。
「財務局認可通達書」も無いし。
 裁判が始まってもいないのに、「裁判後の処置」を語るな。
「執行証書の交付」って拒否するとどうなるの?
「債権譲渡証明書」って、誰が誰に債権を譲渡して、それを誰が何のために証明するのか、三十文字以内で説明せよ。
「承諾の上ご返送」って、何を承諾すればいいのか、さっぱりわからんし。
 
 起訴されただけの筈なのに、何故か「支払方法は当局職員までご連絡」って・・・。
 これぞまさしく、「騙るに落ちる」。お金をまきあげる気満々ですか・・・。
 
 母ちゃん、情けなくて涙出てくらぁ・・・。

(2006.12.6)

■当サイトに寄せられた、架空請求ネタの記事の一覧は、「体験談総目次 不当請求・架空請求」にあります。ご参考にどうぞ。
 
 また、架空請求ハガキの名称を並べてみました。「架空請求ハガキ考」でそのバカさ加減を堪能してくださいね。