■ペンネーム「水漏れ」さんからの投稿です。
プチ(でもないかな)なお話を少し。
「水」は水漏れ、「相」は相手です。
その1
夜の8時過ぎにマンション外玄関のインターホンがピンポ〜ン。
水 「はい」
相 「コンバンワァ」(男性で明らかに日本人じゃないイントネーション)
相 「少し聖書のお話をしたいのですが」
水 「今食事中なのでお話は聞けません」
相 「じゃあ食事中で無ければイイですかぁ」(ヤンワリ断っているんだから察してよ)
水 「ウチ、ほとんどの時間、食事中なんです」
相 「そうですかぁ・・・サヨナラ」(心なしか淋しそう)
コッソリ窓から覗くと街灯の光の中、ヘルメットをかぶった外人と思われる二人組が自転車で去って行きました・・・。
その2
ピンポ〜ン。
相 「朝日ィ新聞でェぐぉざいます。今ァお得なキャンペーン中でェ、商品券をォ3000円分〜差し上げてェお〜ります」
しょっちゅう来るので困っていました・・・朝日新聞。
同じ男性でその語り口調はとっても独特。
何ヶ月も、その度に「取れ、取らない」の押し問答。
いつも最終的には「もう来て下さらなくて結構です」とガチャンと受話器を下ろしていました。
ある日上手い具合に夫の在宅中にキタ〜〜〜!
夫、早く代わって!!上手く断ってね。
私も相手の反応を知りたくて、一緒に受話器に耳を付ける。
夫 「なんでしょうか」
相 「朝日ィ新聞でェぐぉざいます。今お得なキャンペーン中で、商品券を3000円分差し上げてェおります」
夫、割れんばかりの大声で
「グオ〜〜! ガオ〜〜!! なんだとぉ!! 誰だ! お前は! ブホォ〜! ダァ〜!」
相 「・・・あ、あの・・・・」
夫、豹変
「誰でちゅか? マー君にゃにょ? どちたの? ママが居ないにょ? おじちゃんちで待ってりゅ?」(マー君は隣の家の幼稚園生)
別室で大笑いをしながらも頭の隅で「絶対ウチはヘンな家だと思われてる。ウワサになったらどうしよう」と、でも笑いが止まらない。
どうかどうかインターホンの近くに誰も居ませんように!
夫 「もう行っちゃったよ(*^_^*)これでもう来ないね。エヘヘ」
でも・・・また来ました。
「朝日ィ新聞でェぐぉざいます。3000円分のォ・・・」
夫、アナタも凄いけど、見上げた根性の勧誘員!
その3
ピンポ〜ン。
相 「お届け物です」
水 「はいは〜い」(ガチャリ・オートロック解除。判子を持って待ち構える)
相 「はい、これご挨拶の品です」(トイレットペーパーを1個 差し出す)
水 「何のご挨拶?」
相 「読売新聞です!」
その後、お決まりの押し問答の末勧誘員は帰って行きました。
私が手に持っているトイレットペーパーをひったくって・・・。
後日談
ピンポ〜ン。
また来ました、読売新聞。
またまた夫が応対。
相 「お届け物です」
何も知らない夫、玄関に入れてしまう。
入浴中だった私はタオルを巻いてコッソリ物陰から観察。
相 「巨人軍はお好きですか」
夫 「野球は見ないから判らない(ウソ)」
相 「面白いですよ。ウチの新聞読んでもらうとそのオモシロさが判りますから!」
話の内容が色々展開して、30分以上経ったでしょうか。
ようやく帰った気配。
水 「何で玄関に入れちゃったのよ」
夫 「だってお届け物だって言うから」
水 「何ですぐに断らないのよ」
夫 「話題がなくなっても帰らないんだもん」
でも夫の手には、ちゃんとトイレットペーパーが乗っていました。
■水漏れさんから、二回目の投稿です。しかもスゴイ傑作! 思いっきり笑わせてもらいました。ありがとうございます!
■旦那さん、剛の者ですね。
「グオ〜〜! ガオ〜〜!! なんだとぉ!! 誰だ! お前は! ブホォ〜!ダァ〜!」
「誰でちゅか? マー君にゃにょ? どちたの? ママが居ないにょ? おじちゃんちで待ってりゅ?」
「もう行っちゃったよ(*^_^*)これでもう来ないね。エヘヘ」
・・・スバラシイ!
そして、そんな夫をかげから観察する見守る妻・・・。仲良きことは美しき哉。
(2005.10.4)