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夏と言えばセミ。でも数が余りに多過ぎて、有り難みと言う点で今一つと言う感じも。
しかし、アブラゼミを例に、仔細に観察して見れば・・ |
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盛夏の定番シーンとも言えるのがこれ。抜け殻がまさに鈴なり状態です。
こう言うのを見る限り、生まれるのなんて簡単さと言う風に思えますが・・ |
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ニシキギの木で見た可哀想な光景がこれ。脱皮に失敗し息絶えてしまった個体です。
殆どは殻から抜け出ているのですが、最後の一踏ん張りが出来なかったらしい。
この状態のまま固まっていました。 |
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失敗の原因は、脱皮の場所選びにあったと思われます。
ここがいいと選んだ脱皮場所は、枝から垂れ下がった小さな木の実。
風に煽られてゆらゆら。余りに頼りなさ過ぎます。 |
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近くには、葉にしっかりつかまり、無事脱皮出来た抜け殻が多数残されていました。
あの幼虫もこう言う場所を選んでおけば良かったのに・・
”脱皮の場所選びが死につながる” そんな厳しい光景に胸が痛みました。 |
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違う木の幹にも抜け殻が一つ・・と思ったのですが、これはゆっくり動いています。 |
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ここなら大丈夫と言う場所を目指して一歩一歩。
ゆっくりと全身の力を振り絞る感じで昇って行きました。 |
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同じ幹には、既に脱皮を終えた抜け殻が残されていました。
あの幼虫も、きっと今夜こう言う結果を残せる筈。
陰ながら頑張れよと声をかけたくなりました。 |
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長い間の地中生活を終え夏の陽射しの下に。しかし残されているのはごく短い命。
”姿も声も暑苦しいなぁ” なんて考えるのはもう止めよう。
夜中までやかましく鳴き続けるのも許す。
とは言え、今夜も相当だなぁ・・ |
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やかましく鳴き続ける理由は、言う迄もなくオスからメスへの求愛アピールです。
音量的に言ったら、数ある昆虫の中でもトップに君臨することは間違いありません。
そのアピールぶりから見ても、情熱的な愛のシーンが繰り広げられるかと思いきや・・
実態はこれです。 |
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お互いにそっぽを向いて、何ともよそよそしいポーズでの交尾行動です。
これでは外敵に襲われた場合、お互いの向かう方向が真逆なので飛翔は不可能。
結果、揃って地上に転がり落ちるのが関の山の筈です。
あれだけのアピールを行って成就した繁殖行動なのに、このぶっきらぼうさは一体?。
何だかなぁと言う気持ちで見つめてしまいました。
(交尾の画像は9/7に撮影。他は全て8/9に撮影。) |
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Digital Camera: RICOH CX4(2nd image),
OLYMPUS E-P3/M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm(5th & 6th image),
OLYMPUS E-3/ZUIKO DIGITAL 40-150mm(9th & 10th image),
/ZUIKO DIGITAL 35mm MACRO(other images),
Exp.Date:
2011/8/9 at Tokyo(東京),
(c) 2011 Toshio Someya All rights reserved. |
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