2000年3月 パリ・イタリア旅日記  


3月23日 (3)サン・ピエトロ寺院


ヴァチカン美術館、見学の後、ツアーは、解散になった。
私達は、サン・ピエトロ大聖堂Basilica di San Pietro
を見学することにした。

カトリックの総本山の主聖堂である。
4世紀にコンスタンチヌス帝の命によって着工された。
初代ローマ教皇、聖ペトロの殉教跡に建てられたことから
この名前が、付いたのだそうだ。
完成まで、120年というのだから、驚く。
その回廊を手掛けたのが、ベルニーニだ。
聖堂全体は、彼の他にブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロなど、
当時最高の芸術家を総動員して、設計された。






サン・ピエトロ大聖堂の前に、あるのが、サン・ピエトロ広場である。
直径200メートルの広さで、およそ30万人の人を収容することが、
出来るのだそうだ。

今年は、2000年。
50年毎の区切りの年に当たる。サン・ピエトロ寺院の東の扉
から、入るとすべての罪が、許されるのだとのこと。
私達も、大勢の人の流れに沿って、一応、東の扉から入る。



東の扉







入ってすぐ、右手にあるのが、
下図のミケランジェロ作 「ピエタ」である。人並みが、
引き寄せられるように「ピエタ」に流れて行く。





ミケランジエロ、24歳の
作品とのこと





どこを見ても装飾を施されていないところはない、
といえるほど、隅々まで様々の細かい装飾があり、
見る者を圧倒する内部である。










ミケランジェロ設計のクーポラ
大きい写真は、ここをクリック



ベルニーニの天蓋



天蓋を支える4本の柱は、強力なエネルギーを
持ってねじれている。聖ペトロと、神の代理人たる
教皇の権威を表現したのだそうだ。
彼は、3代の教皇から寵愛を受けたという





大きな写真は、ここをクリック
ベルニーニ作「聖ペテロの司教座」の前でのミサ

ちょうど、私達が見学している時にミサ(?)が、始まり、
堂内にお祈りの歌が、響いていた。
お祈りの歌(23kb)は、↓をクリックしてお聴き下さい。

( 音が出るまで少しお待ち下さい)

これこそ、キリスト教の総本山、という豪華絢爛な
建築、美術の数々を堪能して、外に出ると、サン・ピエトロ広場の
上に広がる青い空が、再び私達を迎えてくれた.

最後にヴァチカンを去るに当たって記念切手を買うことにする。
私としては、ヴァチカン市国で2000年の記念になるような切手が
欲しかったのだが、郵便局の壁にサンプルとして表示してある
切手は、ことごとく「ない」とのこと。妥協して、
現物をどうにかみせてくれた、ものから選ぶ。


1999年のクリスマスのもの




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