2000年3月 パリ・イタリア旅日記 


3月22日(水)

フィレンツェからローマへ


朝、7時45分、My busに乗車する。バスは、フイレンツェ市内
一望出来る「オリンピア広場」に寄ってから、
フイレンツェを離れることになる。







ヴェネチアからのバスと同じく、乗客は、少ない。
私達のほかに、女性の二人組みだけである。
ガイドさんに悪い気さえするが、ガイドさんは、
イタリアに住んで長いとのこと。親切だ。
一方、前回同様、バスの運転手さんは、不機嫌。
最後まで笑顔は、なかった。

改めて、一望してみるほどに美しい町でもあり、その大きさも、程よく、
心惹かれる町、フイレンツェ。名残りを残す町である。

ローマへの道々、ガイドさんが、イタリアに住んでいる人
ならではの様々なエピソードを披露してくれる。




ムッソリーニの顔と言われる山
( ガラスの反射で見づらいが
)




天然の要塞都市「オリビエート」。人々は、平地で、農作業をして
夕方、要塞の町に帰るという暮らしを今もしているとのこと。
それは、紀元前7世紀まで遡るとのことだ。



お昼過ぎバスは、ローマに到着する。

ホテルは、「メディテラネオ」Mediterraneo。
ここも、汽車で移動の予定だった時のまま、テルミニ駅のすぐ近くである。







ホテルは、中に入ると、大理石のフロントなど、
なかなか落ち着いた雰囲気だ。
ドアマンやフロントの人達の応対も「しごく普通」で、ホッとする。

部屋に落ち着いて荷を解くのも
そこそこに、タクシーで、コロッセオColloseoに向かう。
タクシーが、直線道路に入るや、まもなく前方にコロッセオが、姿を現す。

のっけから、その期待は、想像以上の形で、叶えられる。

ずっと、宗教画づくしで、飽きていたのが、明らかな娘も
コロッセオの前では、ただ純粋に大きさに驚き、立ち止まって見上げている。
主人は、感動して、ビデオを回しながら、すでに声が、ハイになっている。







青空の下にくっきりと、円を描いている勇姿。
しかも、それが、完全な形ではないのが、又、いい。

8年かけて
完成したのが、AD80年頃のことなのだそうだ。しかも
一説には、7万人以上の人が、収容でき、
その大観衆の入退場が、スムーズに出来るようにも
なっているというのだから、更に驚いてしまう。




観光客で賑わうコロッセオ







古代の人々も上った階段を上る



二階から見下ろす













「二千年前の壁だゾ」と、主人が
手で触りながら撮ったレンガの壁




最近、「グラディエーター」(剣闘士)という映画を見た。
(リドリー・スコット監督作品。主演ラッセル・クロウ)
その中に、出てくるのが、まさにこの円形競技場だ。
映画の舞台は、この競技場が、出来てから、およそ100年後である。
ローマの五賢帝の最後の
アウレリウス帝に仕えた戦士、ラッセル・クロウ扮する
マキシマスが、グラディエーターとして、
競技場で戦うことになって行くストーリーだ。

映画の中で、
マキシマス達、グラディエーターが、競技場で、戦っている時、
その床の下から、次々と、トラが、現れる場面がある。
それが、上の写真の真中に何列にも
し切られている所からだったのだそうだ。
今、私達が、目にする、コロッセオの中心部分は、
かっての地下室とのこと。
そこに、猛獣の檻や武器、舞台装置が、置かれており、
戦いは、その上を厚板で覆って舞台として、
そこで、行われたのだそうだ。




観光用



コロッセオからフォロ・ロマーノへ







フォロ・ロマーノへ
 


イタリア旅行TOP