2000年ヨーロッパ旅行日記 

ィレンツェ 1日目 319 (2)



ロック・コンサート



当面の目標が、無くなってしまった時、
即、広場に戻りたい、と、言い出したのは、娘だ。
ロック好きの彼女。さっきのコンサートの
様子を確かめたいと言う。そこで、
彼女に従って、再びあの喧騒の中に戻る。

大勢の人ごみに再び紛れて、コンサートの開始を待つが、
音はすれどもなかなかコンサートは、始まらない。
本心は、そんな時間さえもったいないなと思っている私だ。

一方、娘は娘で、悪いナと、思いつつも、
やっぱり、コンサートが、見たくて、
始めは、気にしながら私達を付き合せていた。
でも、現実には、疲れて、大勢の人の中を移動しているうちに
私と娘は、ささいな事からケンカになる。
険悪なムードになり、しばらく、お互いに口をきかなかった。


シニョーリア広場にコンサートの大音響が、響き渡る



私は、広場の
レストランで、席を確保しつつ二人を待つことにする。
その後、存分、雰囲気を味わってきた彼女も加わり、
そこで、夕食をとる。






ロックの生バンドの音楽が、ガンガン響き、
ロッカーが、時々絶叫している。広場は、人で埋め尽くされており、
レストランの周りまで、人で一杯だ。
フィレンツェに来て、まさか、こういう状況になるとは、
予想だにしなかった雰囲気の中での食事だった。



広場の端の通りから出て、まっすぐ歩くと、
「花の聖母教会」(Santa Maria del Fiore)
又は、「ドゥオモ」
に行き当たる。
かってのフィレンツェ共和国の宗教の中心だった寺院である。
1296年から、175年の歳月をかけて、建てられたという。
色合いの違う大理石を集めて、幾何学模様で飾られた大聖堂だ。







ライト・アップされた「ドゥオモ」も、圧巻である。 
大理石の濃淡によって、浮き上がって見える
その幾何学模様の外観は、これまで見て来た教会とは、全く違う。
新鮮な驚きで見上げる。







もちろん、ここは又、日中に訪れるつもりだったので、
軽く一回りして、帰る事にする。
労多くして、益無しの一日、といったところか。
フイレンツェ気分は、ドゥオモのこの夜景のみ。
さすがにホテルまでの足取りは、のろく、タラタラと、帰途についた。





フィレンツェ二日目へ 
「ジプシーに襲われるの巻き」

イタリア旅行TOP