2000年3月 パリ・イタリア旅行日記 


ベネチア
3/16--3/18

パリ リヨン駅発PM8:06
ヴェネチア サンタルチア駅着AM8:44

3月16日 1日目  


寝台車は、一等車に変われたお陰で、汽車の中としては、程々の睡眠が
とれた。もし、二等車のままだったら、全く眠れなかっただろう。
ラッキーだったと思う。朝、ビュッフェで、食事を済ませて、サンタ・ルチア駅
到着を待つ。いよいよ到着。駅舎を出ると、すぐ目の前に
大きな運河が、広がっており、「ああ、これが、ヴェネチアなんだぁ!」
と思う。

天気は上々、目の前に光る水面がまぶしい。
揺れる水面と、青空と、向こう岸に並ぶ建物が、
醸し出す独特の雰囲気が、この土地の
空気を早くも教えてくれる。
早速、ガイド・ブックでチェックしておいた通り、「水上バス」を待つ。















ホテルは、
「サンマルコ広場」近く、と聞いていたので、迷わず
「サンマルコ」駅でヴァポレットを降りる。降りるなり、そこは雑踏だった。
いろんな国の人々が、右や左に向かって、
目の前の狭くなっている通りをぞろぞろと、行き来している。
目の前のお店屋さんの人にホテルの名前を言って、
場所を聞いてみる。

指をさしてくれた方に歩いて、階段がある小さな橋を渡る。それぞれが
重い荷物を持って階段のある橋を越えるのは
しんどい。結局、ホテルに着くまでに短い距離ながら
二つの橋を
上り下りして渡る事になる。後ろから来る
主人の足音が、「なんで、そんな離れた所にホテルをとったんだ。」
と非難しているのを早くも感じながら歩く。

心の中で、「そんな不満顔されたって、私だってこうなるとは
知らなかったんだから。」と、口答えをしている私。
やっと、ホテルに到着。
と、そこに「なんだそこに駅があるじゃないか!」
という、主人の急にわだかまりがとれた声が、響く。


ヴェネチアでのホテルは、
SAVOIA e JOLANDA
サン・マルコ広場からも、そう遠くなく、運河に面していて、
賑やかな場所にあり、こじんまりとした明るいホテルだった。






一階には、「レストラン」もある。




ヴェネチアのイメージは、言葉にすると、「退廃」とか「耽美」
ということになるのだそうだ。三島由紀夫は、
「立ちながら死んで行く貴婦人」と、絶賛したとのこと。
でも、目の前にあるヴェネチアは、「えっ!これが、『退廃』?」
と、予想を裏切るあっけらかんとした賑やかさの中にあった。
お土産の屋台が無数に立ち並び、その前を観光客が行き交う。
その賑やかさにちょっとホッともし、一方で、通俗さに
少し、気も抜ける。
でも、まだここには、着いたばかり、旅は、これからだ



サン・マルコ広場へ


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