2002年10月17日〜22日

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10月18日(金)
街模様、そして苗族さん宅訪問



移動中に見かけた北京の街模様


中国資本の老舗のホテル
北京飯店




ガイドブックでもおなじみのおしゃれな通り、
玉府井(ワンフーチン)

縦に伸びている通りがそう。



前方に見えるのが、北京のツイン・タワーとのこと。




外国資本のホテル進出ラッシュ







確か、高級マンション群ということだったと。




一度、ホテル戻って、休憩をとってから、
夕方、苗の皆さんの北京のお宅を訪問することに。



雨の町並み



苗族さん宅訪問



その日、集まるのは、他にMasamizuさんご夫妻のお友達の
ご夫婦、Mizuさんの陶芸の先生、Masaさんの
お友達の男性の面々とのこと。皆、日本人だ。


場所は・・・どこだったのだろう? 
昔ながらの長屋、の趣のところだった。


長屋の間のぬかるんだ路地を奥に進んで行くと、
食事のいい臭いが漂って来る。
戸口で待っていた苗さんが、Mizuさんを見つけると
「さあ、ここ、ここ」と、私達を一軒の家に招きいれてくれた。


住まいは、正直、ここで冬を?! と思う質素さである。
でも、そこにはもう歓迎の暖かいムードが溢れていた。




中央の女性が、苗族の刺繍の先生で、
Mizuさんも刺繍を習ったことがあるというMizuさんの師匠。
キリッとして威厳がある。


料理は、、、もう、どれも、、、おいしい。
特におかゆは、こんな美味しいおかゆを
食べたのは初めて、という位だ。




師匠は、素晴らしい歌声も持つ。


苗さんたちの歌声と共に宴は、いや増しに盛り上がる。
一人ずつ、そばに立って歌っては、お酒を注ぐ。
勧められたお酒は、(基本的には)飲まなくてはいけない。


歌とお酒は、次々と席を回る。


そして、途中で
いつの間にかフランス人の男性と
かわいい女の子を連れたフランス人女性も加わっていた。

勧められるお酒は、きつい。
飲むとたちまち顔がほてってくる。


やがて、こちらも返歌をしなくては、ということになる。

真ん中にいるのがフランス人男性。
苗さんに抱かれているのが、フランス人女性の子供さん。



日本人同士、まとまって相談して、歌を返す。
苗さんたちが、即、歌う。
お酒は、そうやって、どんどん、回ってくる。
パスしても、又来る。受けたら又来る。
皆がもうほろ酔い気分。

これ、この感じ。
2年前の貴州省の旅の時と同じだなぁーと思う。


初めて会ったのに意識しないうちに
歓迎されて、おもてなしされているという空気に
包まれている感じ?・・・とでも言うとよいのだろうか。
いつの間にか
その場の陽気でまーるい気運に巻き込まれていくのだ
Masamizuさんご夫妻が、「愛情をこめて紡いできた」
苗族の皆さんとの縁のおかげ・・・しみじみと、思いをかみしめていた。。



さて、途中で、女性陣が連れだって出かけたのは、トイレだ。
共同トイレがある。電気は、、、ない!?
一緒についてきてくれた苗さんが、一人ずつのために
何と「ライターで」(手先だけを中に入れて)照らしてくれるという。
まずは、照らされた中を覗いてみる。うっ! たじろぐ。


北京は、都会なので、そう驚くようなトイレには、
出会わなかったけれど、今回の旅の中では、ここがなんと言っても
一番のハイライトだ。
「(ジーンズの)裾をめくって行った方がいいよ。」と、言われて
正直、皆ちょっと必死だったと思う。

でも、帰りには、
無事「大きな危機」を乗り越えた者のみが味わえる
「安堵感」が皆の中にみなぎっていた。



赤いマークの儀式!!


宴が進むうち、入り口の方から、
何やら新しいイベント?がスタートしていた。

歌ってくれて、お酒をいただいてから、
ボビン(何かの代わりらしい)で、ほっぺたに赤いマークを
付けてもらう(@_@)というものだ。 

えっ、何、何?という間に、
結局、大人も子供も、フランス人も
苗さんたちも、皆のホッペタに赤いマークがついた。



↑こんなマーク



何と、Mizuさんと、Iさん(ご主人)は、鼻のてっぺんに、
つけてもらっている! えっ、大丈夫?!




(Masamizuさんより、新着写真)

皆、揃いの赤マークをつけたまま、又、飲んで歌った。
まさか、この赤マークが、明日、とんだことになるとも知らずに・・・。

苗さんは、本当に勧め上手である。Masamizuさんが、皆のために、
もうそろそろ、お開きにしなくては、と、気をもみ始めても
なかなか、区切りがつけられない。

それでも最後に
苗さん達の刺繍を見せてもらって、いよいよ宴は
お開きとなる。


明日こそ、いよいよ本番、藩家園(パンジャーユエン)。
又、そこで、苗さんたちにも会える。

ほっぺに同じ印の「赤マーク団」は、
おいしくて楽しい余韻を胸にほろ酔い気分でそれぞれ帰途についた。



ホテルに帰って



何度顔を洗っても赤マークは、取れない。
えぇっ、どうしよう。 周りが更に赤くなるほど石鹸をつけて
こすってみる。それでも、まだ跡が・・・。
明日のことを考えると、ちょっと焦るけれども
「みんなも今頃、、、」と考えると何だかおかしくて、
一人ニヤニヤしながら、床についた。

次の日、Mizuさんによると、
この儀式?は、結婚式などで、「お酒が飲めない」人に
するもの、とのこと。 あれっ? お酒も飲んだのに。

*Mizuさんからのメール*
なかなか取れなかったあの印・・・水で染料を溶くだけで
充分なのに、取れない様にする為、わざわざ
お酒を混ぜてあったそう・・・




旅は、まだほんの一日目というのに、
あ〜、何ていろんなことが
あったのだろう。しかも楽しいよいことばかり・・・・







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