2月15日(火)


(1)朝の散歩



案の定よく鳴くニワトリのおかげで、
いつもにも増して、早起きする。
でも、家にいるのと違って、就寝時間が早いので、
私にとっては、睡眠時間は、充分だ。
ここでは、特に暗くなったら寝るしかないので、なおのことだ。

洗濯には、やっぱりちょっと苦労する。

コンセントが、洗面所にないので、
仕方なく、ドライヤーをベッドの枕元で使わなくては、ならない。
早く乾くように洗濯ものの水気を飛ばなくてはいけないからだ。
主人が耳栓をしているのが幸いする。

ひとしきりそんなあれこれを済ませて、
散歩に出かける。
「プーシー・ホテル」あたりまで、行ってみよう。


日中は、やはり34、5℃以上になるルアンパバーン。
その時間帯に歩き回るのは、きつい。
でも、朝夕とても過ごしやすくなるのが、ここのいいところだ。
朝は、特にとても気持がいい。



王宮正面

改めて、見学に来るつもりだったのだけれど・・・


プーシー・ホテル近く。




カオソイ屋さん?をみつけて、一人、麺の朝食をとる。
ラオスでは、「カオプーン」というとのこと。おばさんが、口を丸くして
教えてくれる。チェンマイで食べた「カオソイ」
と似ていて、中に入れるのが、お米のバクダンという感じ。
K3000(¥30)。濃さもちょうどよくて、美味しい。
「おいしい」って・・・なんだったっけ? 「アロォイ」と言ったら、ニッコリ。



朝の野菜市場

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わき道にも入ってみる
散歩気分が盛り上がる。


絵葉書を買う。


プーシー寺院上り口のナーク


ワット・マイ



翌日に予定している
メコン川観光の船つき場も確認する。


主人と娘の朝食用にサンドイッチをテイクアウトする。
サンドイッチとは言ってもここでは、サンドイッチのパンは、
フランスパン(バケットかパタール?)でとても大きい。
冷蔵庫に一晩入れていても、チーズハムサンドなどは、
結構美味しく食べられるのもいい。
2本でK14000=$1.4=¥140
かって、ラオスは、フランスの保護領だったとのこと。
パンの美味しさは、その名残りなのだそうだ。


ホテルに戻ると、建物の前には、あの景色が広がっている。
景色の中で、深呼吸をして、つい又、写真を撮ってしまう。


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部屋に戻って、絵葉書を書き、又、プーシー・ホテル前の
郵便局までトロトロ歩いて出しに行って戻る。朝からいい運動、
痩せられるかもしれないな、と思う。

帰ると、ホテルで働く、お嬢さんたちが
他の部屋の掃除を始めていた。
洗濯モノが乾くところが、ないかを身振りで聞くと、
すぐそばの急な石の階段の上を指差す。洗濯物干し場らしい。
そこで、干しても構わないかを聞くと、いい、とのこと。

部屋から洗濯モノを運んで、
軒先の釘やら針金に吊るす。よかった。これで、洗濯モノが
気持よく乾く。下は、どうやら、お隣のニワトリ小屋らしい。
道理で、やたらニワトリの鳴き声が近かったハズだ。


お昼過ぎ、たっぷり寝た主人と娘が起き出す。
買って来ておいたサンドイッチ食べる。


娘が出かける身支度をしている間に
「さぁーて、ロマンチックしに行くか!」
主人は、いそいそと、階下に下りて行く。
これは、その後、主人の口癖になる上機嫌フレーズである。



私達が下に下りて行くと、ホテルのバルコニーの
テーブルに向かって、主人は、オレンジジュースを飲みながら
(咳が出始めてから、コーヒーをオレンジジュースに変えた模様)
ノートに又、何か書いている。・・・そうです。ただ今、彼は、ロマンチック中


今日もホテル前の風景は、のどか


「いいよなぁー。」
「ここに来た人は、みんなこのホテルの写真を撮って行くんだ。」
「通りがかりの人の足もとめる魅力がここには、あるのサ。」
自分のホテルのように満足げに自慢する主人。



いつも暑くなり始めた頃に動き出す私達。今日もそうだ。
おもむろにロビーのテーブルで、頭を寄せ合って
この日の予定を決める。

明日予定のメコン川観光の前に方向が違う2箇所、
「クアンシーの滝」と織物の村「バーン・ファノム」に
一度に行ってしまおうということになった。
主人の咳、私の腰の調子、アレコレ考えると、
まずトゥクトゥクは、無理。ミニバスをチャーター
しようということになる。
近くの旅行社に入って聞く。金額の交渉をする。

お昼からでは、もうほとんど車は、出払っているらしく、
何件も電話をして、やっと一台確保してくれる。
バスが到着するまで、事務所の前でしばらく待つことに。


やはり、この時間、町の通りを歩く人は、まばらだ。
そのまばらな人たちも、店の軒先の影を辿りながら歩いている。





日傘を差して、オレンジ色の僧衣を着た小坊主さんたちに
ついていく影が、殊更にまぶしくみえる。





暑いけれど、午後のいい時間の流れの中にいる
ことを実感していた。



15日(2)クアンシーの滝へ



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