高校あたりから、テレビ番組に関する潔癖性といったものはさすがに消え、以後は民放の番組も多少は見るようになりました。タモリの「今夜は最高!」(日本テレビ、1989年まで)、三宅裕司の「平成名物TV えびぞり巨匠天国」(TBS、1991年)などは毎回楽しみにしていました。
ただ、民放を見なかった時期が長かったため、民放の番組に対して、すでに消しがたい心理的隔壁が生じてしまったようです。僕にとって「NHKは我が家、民放は他人の家」という感じで、民放にチャンネルを合わせていると、どうもお尻のあたりが落ち着きません。じきにNHKに替えてしまい、
「あー、やれやれ、我が家が一番」
ということになるのでした。
現在、NHKと民放との視聴時間比率は、おそらく20:1ぐらいではないかと思います。久米宏さんなんかの報道番組のほかに、新聞テレビ欄で「これは」と思った民放の番組を、1か月に2、3回見る程度ですから。
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