7號倶楽部 

Club7


ここは杜月笙の公館で食事をした帰りに偶然見つけたレストランです。 かってのフランス租界の中にある閑静優雅な邸宅がそのままレストランになっています。 名前から察すると以前は、共産党の高級幹部の倶楽部だったと思われますが、現在では一般の顧客にも開放されています。 ちょっと、面白い雰囲気の店なので5月1日から3日まで3回もかよってしまいました。



5月1日に食したものは瑶柱豆瓣酥 28元、菜胆花姑燉花[月交] 25元、当紅桂花妙齢鴿 38元、姑蘇麺筋 58元、開洋葱油拌麺 12元といったところです。

この日食したものの内で一番のお気に入りは瑶柱豆瓣酥です。 パテ状に整形された冷菜ですがとても上品な味でいくら食べても飽きさせません。

菜胆花姑燉花[月交]も良かったです。 特に干し椎茸の質の良さには驚きました。 よく素食では鮑を椎茸で代用すると言われているのですが、もう一つピンときませんでした。 ここの物を食して見ると、噛み応えと言いねっとりと歯に貼りついてくる感触と言い十分鮑の代用となること、理解いたしました。



5月2日に食したものは瑶柱豆瓣酥 28元、水晶蟹膏 98元、鮑汁扣鵝掌 22元といったところです。

水晶蟹膏はゼリー状の物体の上に蟹味噌がのっています。 小姐に聞いてみると肉皮凍だというのですが、食べてみると緑豆粉としか思えません。 調理場に聞いてきてもらったところ、やはり、緑豆粉でした。 内心、肉皮凍だと面白いのにと思っていたのですが、残念でした。

おまけの粽子の写真ちょっと面白いですね。 汁に漬けてある状態で出てくるのですがビニールの手袋して皮をむいて食します。 私もトライしようと思っていたのですが、残念ながら忘れてしまいました。



5月3日に食したものは脆香茘芋条 18元、蟹粉獅子頭 48元/只、上湯芦笋 25元、生煎包 10元、酒醸圓子 10元といったところです。

脆香茘芋条はタロイモのから揚げです。 寧波系の料理かと思うのですが台湾にも似たようなものがあります。 揚げたてなら文句無しに美味いと思うのですが、冷菜なので揚げおきしたものになっているのは仕方のないところでしょうか。

蟹粉獅子頭は揚州の肉団子料理です。 獅子頭、上湯それぞれの味は悪くないのですが、残念ながら湯が揚州風の淡白な塩味ではなく、ともすると自己主張過剰な香港風の上湯になっているところは残念です。

ここの生煎包はとても精巧に作られているだけではなく、中の湯も普通のものの3倍以上はゆうにあります。 でも外観がちょっと不思議ですね、この手のものは上海でも香港でも見たことがありません。



瑶柱豆瓣酥と突出し2品

菜胆花姑燉花[月交]

当紅桂花妙齢鴿(左)、姑蘇麺筋(右)

開洋葱油拌麺



水晶蟹膏(左)、鮑汁扣鵝掌(右)

粽子(おまけ)



脆香茘芋条

蟹粉獅子頭(左)、上湯芦笋(右)

生煎包(左)、酒醸圓子(右)



ここがレストランとはちょっと目には判らない

広大な庭園を望める回廊にも席が設けてある



基礎データ
住所上海市東湖路 東湖賓館新館附近
電話6415-2279
営業時間11:00am〜02:00am
お勧め料理瑶柱豆瓣酥、菜胆花姑燉花[月交]、生煎包、酒醸圓子など
取材日時2001年5月1,2,3日




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