天湖花園餐廰 

天湖花園餐廰のエントランス


ここはかって上海夜の市長といわれた、杜月笙の公館を改造した上海家常菜のレストランです。 杜月笙は上海暗黒街の顔役でグランセニョールと呼ばれていた黄金榮の妻に取り入ってその地盤を固め、その後蒋介石と義兄弟の杯を交わし、夜の上海に君臨することとなるのです。

さて、今回食したものは、[月奄]菜青豆瓣 10元、[豆支]油皇雀[月屯] 32元、、銀魚包蛋 22元、酔鶏焼芋乃 18元、鹹肉腐竹泥鰍[保/火] 22元といったところです。

[月奄]菜青豆瓣は蚕豆と青菜などの漬物です。 こういった家常菜にはさまざまなバリエーションがあるようなので、これからどんなものにであえるかと思うととても楽しみです。

[豆支]油皇雀[月屯]は皇雀の砂肝の料理です。 ところで、皇雀とは何でしょうか。 稲を食べる雀に似た小鳥の花雀かとも思うのですが、いくつかの著書にあたってみましたが確証は得られませんでした。

銀魚包蛋は白魚の卵焼きです。 80年代末に上海で食した白魚のてんぷらはちょっとどじょうなみの大きさで驚かされましたが、今回のものは日本物よりちょっと大きい程度でした。 サイズは普通ですが鮮度よろしいようでプリプリとした白魚の噛み応えが嬉しい一品です。

酔鶏焼芋乃(草冠)は酔っ払い鶏と里芋の料理です。 とても面白い取合せなのですが里芋がちょっと硬かったため、お味の方は今一つでした。

鹹肉腐竹泥鰍[保/火]は塩づけ豚肉と湯葉、どじょうの鍋です。 どじょうが日本の物より大ぶりですがいい味を出しておりました。


[月奄]菜青豆瓣

[豆支]油皇雀[月屯](左)、銀魚包蛋(右)

酔鶏焼芋乃(左)、鹹肉腐竹泥鰍[保/火](右)


基礎データ
住所東湖路58号(東湖賓館附近)
電話5467-0337
営業時間 
お勧め料理[豆支]油皇雀[月屯]、銀魚包蛋、鹹肉腐竹泥鰍[保/火]など
取材日時2001年4月30日




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