◆ カマキリ羽化日和 ◆

Cast-off Shell of Mantis
(2007/08/24 撮影 at 横浜・せせらぎ公園, GR DIGITAL)
ツツジの葉の上に転がっているこの白いのは何だろう … とつまみ上げてみると、カマキリ! 抜け殻だ。 カマキリも脱皮するんだなぁ。

しかし、見事に抜けている。長い脚も、ピンと伸びた細い触覚も、眼も口も。 硬そうな鎌のギザギザもそのままだ。どう見ても関節のところが 細くなっているように見えるが、これがするりと脱げるなんて、 生命の不思議としか言いようがない。
Cast-off Shell of Mantis and Mantis
(2007/08/24 撮影 at 横浜・せせらぎ公園, GR DIGITAL)
さらに公園を歩いていくと、茂みの陰に1匹のオオカマキリが じっとしている。近づいても逃げないなー、動かないなーと 思っていたら、そのすぐ下に抜け殻が落ちている。 この殻はさっきのよりやや茶色がかっていて大きめだ。
カマキリの体の緑色がやわらかい。 おそらく、脱皮(羽化)の直後で体が軟らかく、 固まるのを待っているのだろう。

これはいいものを見たなー、と思ってさらに行くと、枝に何か薄い色のものが ひらひらと引っかかっている…
Mantis Emerging
(2007/08/24 撮影 at 横浜・せせらぎ公園, GR DIGITAL)
よく見たら、羽化真っ最中のカマキリ! 下のほうに抜け殻も見える。
羽根が伸びていくところで、ふわふわと風に揺れています。 前脚4本でしっかりと葉にしがみつき、後脚だらーん。 このポーズは セミの羽化 で羽根が伸びる時のポーズと共通するものがあるな。
羽化中は動けないだろうに、なんで昼間、こんな無防備な姿で… (普通は夜に羽化するのだろうか?)
蚊に激しく刺されながら、しばらく見入っていた。

続けざまにカマキリの脱皮(羽化)に遭遇するなんて、 この日はよっぽど条件の良い「羽化日和」だったのだろう。 とても貴重な場面に遭遇できて幸せ。



カマキリは誕生直後 から成虫に似た形をしています。 その後7回ほど脱皮を繰り返して次第に体が大きくなり、 最後の脱皮(羽化)で羽根が伸びて成虫になります。

2007/09/12 Takakuni Minewaki

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