ツツジの葉の上に転がっているこの白いのは何だろう …
とつまみ上げてみると、カマキリ! 抜け殻だ。
カマキリも脱皮するんだなぁ。 しかし、見事に抜けている。長い脚も、ピンと伸びた細い触覚も、眼も口も。 硬そうな鎌のギザギザもそのままだ。どう見ても関節のところが 細くなっているように見えるが、これがするりと脱げるなんて、 生命の不思議としか言いようがない。 |
さらに公園を歩いていくと、茂みの陰に1匹のオオカマキリが
じっとしている。近づいても逃げないなー、動かないなーと
思っていたら、そのすぐ下に抜け殻が落ちている。
この殻はさっきのよりやや茶色がかっていて大きめだ。 カマキリの体の緑色がやわらかい。 おそらく、脱皮(羽化)の直後で体が軟らかく、 固まるのを待っているのだろう。 これはいいものを見たなー、と思ってさらに行くと、枝に何か薄い色のものが ひらひらと引っかかっている… |
よく見たら、羽化真っ最中のカマキリ! 下のほうに抜け殻も見える。 羽根が伸びていくところで、ふわふわと風に揺れています。 前脚4本でしっかりと葉にしがみつき、後脚だらーん。 このポーズは セミの羽化 で羽根が伸びる時のポーズと共通するものがあるな。 羽化中は動けないだろうに、なんで昼間、こんな無防備な姿で… (普通は夜に羽化するのだろうか?) 蚊に激しく刺されながら、しばらく見入っていた。 続けざまにカマキリの脱皮(羽化)に遭遇するなんて、 この日はよっぽど条件の良い「羽化日和」だったのだろう。 とても貴重な場面に遭遇できて幸せ。 カマキリは誕生直後 から成虫に似た形をしています。 その後7回ほど脱皮を繰り返して次第に体が大きくなり、 最後の脱皮(羽化)で羽根が伸びて成虫になります。 |