この数年の観察 でカマキリの暮らしも
なんとなくわかって来た。 だいたい居る場所の目星がついて、公園を歩くたびにコンスタントに 数匹のカマキリを見つけることができるようになった。 注意深く経験を重ねることで、そういう観察眼ができてくる、という いい経験になった(恐竜化石の発掘 にも似たところがある)。 何度見ても、かわいくて、かっこいい奴らだ。 春、6月頭くらいに 子カマキリ が生まれ、夏を通じて成長し、 10 月中旬に繁殖期を迎える。この繁殖期前後が一番活動が活発で、 生け垣の上などにお腹が張った雌カマキリの姿を良く見かけます。 それでもカマキリの産卵シーンに遭遇するなんてことはなかったが、 この日はラッキーなことに産卵真っ最中の現場に出くわした。 産卵は逆さまになって下から産みつけるのだった。 カマキリはお尻から泡を出しながらゆっくりと卵塊を形作り、 その中に卵を産みつけていた。並べられている卵の列も見える。 お尻のところは目で見えないのに、よくきれいに作業ができるものだ。 お尻から出ている2本の短い触覚で探りながら行っているようだ。 雑知識だが、雪の降る地方ではカマキリの卵塊がどのくらいの高さに 作られるかで、その冬どのくらい雪が降るかを予知することが できるらしい(卵塊の高さまでは雪が積もらない)。 虫の能力にはまだまだ人知を超えたものがあるのだろう。 |