ランディングネット製作
網を編むPart2 中級編

前回までの編み方は目数も多く、また、底中央でまとめて
結ぶタイプのためか、あまりすっきりした形とは言えませ
んネ。そこでこれからは一段UPテク、底を丸くシンプル
に編む方法をお伝えします。
目数も底近くになるにつれ少なくなり編み目の数も減少し
ますので慣れるとこちらのほうがより早く編み上げる事が
できます。でも、その分少々編み方に慣れが必要になるか
も!? ここでは特によく製作されるサイズのネット(グ
リップからグリップまでの周りが最大90センチのもの)
を製作してみましょう!このタイプのネットは最初に形
(深さや底の形など)をデザインする事から始めます。と
は言いましても初めての方にはイメージが湧きませんでし
ょうから以下のようにしてみましょう。慣れたら独自のデ
ザインでトライしてみましょう。スペックは次の通りデス

フレームのネット取りつけ穴、35。
1段目: 35目 22ミリゲージ(20でも25ミリ
でも結構)
2段目: 69目 20ミリゲージ(2重取り)  
3段目: 69目 18ミリゲージ
4段目: 26目、三角目、14目、三角目、26目、
繰上り目 
段目〜17段目: 繰り返し
18段目; 底編み12目


編み出し
編み出しの要領は以前のものとまったく同じデス。
1 使い古しのフライラインなどを直径30センチ程度のル
ープにします。 画像は細いロープを使っています。
2 ネット用の糸を結びます。 結び目の余り糸は後で使い
ますので10〜20センチ残しておいてください。
画像では(黒っぽい先端)僅かにしか出ていませんが、これ
ではいけません!
3 それでは編み目のゲージ(コマ)とアバリを使って本結
びの開始です。アバリはループの上から回して左側に・・
4 さらに手前に持ってきたアバリを今度はループの下から
掬って・・・。
5 手前に出し、先ほど手前側の糸も下から一緒に掬って引
き出します。ゲージにあてた糸が緩まないよう親指、人差し
指でシッカリ押さえながら結び目を引き締めます。画像7を
参考に。さらに繰り返し繰り返し編み続け所定の目数まで。  
6 35目までできたら、最初の仮結びを解いて最後の網糸
と結び一つの目にします。画像の例では8目しかありません

これで編み始めの一段目は終わりです。フライラインの
ループを一旦解いて写真のように小さく結び替えましょ
う。ここで注意すべきは目の数を確認する事!! 
間違うと後で困りますヨ
1 編み出しはこのようになります。目数はキッチリ35.
  確認には5目程度を1つにまとめるとやり易いですネ。




2 1段目の編み出し用ゲージから糸を外し、フライラインを短く結び
  直します。



3 スタートの時にフライライン結んだ部分を解きます。 当然1目足
 りなくなりますが、心配御無用。

左にある駒のようなものは”あると便利なツール・・・木製の糸巻きを
カットしたもので心穴にシャフトを通したものデス



4 でもって このツールに先の結び直したフライラインをセットし
  ます。

上の画像の反対向きになっています・・・・つばの部分が止めになっ
ていて、強く下に引っ張ってもズリ落ちないって構造をしています。

 ここで3で心配した最後の35目目の目を編みはじめの余分糸
(先ほど解いた糸でもあります)と結んでおきます。
 これで1段目、編み出しの終了となります。 

シャフトの先端にはフックがかけられる穴が開いています。以後は
そこにフックを掛け、机、作業台などに引っ掛けてテンションをかけ
ながら作業する事となります。



5 20ミリのゲージに変え、最初の1目だけを1回作り、次からは
 1つの目から2回ずつ目を編んで行きます。



6 再び4と同じように余り糸と結んで一周目を完成させ
 ます。

2段目を1周すると目の数は69目になっているはず!!

通常の網目の大きさの(ここでは18ミリ)ゲージを差し替えて3段目
をスタートします。繰り返し編み進めます。














   
1・2 4段目・・・今までどうり18ミリゲージで編み進め、27目めに
ように1目スキップした目を作ります。
うまくできたらまた通常の目を14目作ります。(数を間違えないように)
さらに15目めに再びのように三角の目を作って4段目の最後まで通常の目を作
り続けます

3・4 最後の目は・・・今まででしたら例のあまり糸と結んで1目作っていたのですが
 ここではあまり糸を無視して次の山の頂点を連結して目を作ります。
 結果、1目減らすことになり、さらに次の段へと乗り移る事にもなる・・・
 訳です。
 以降、段の変りはこの方法で行ないます。
 次の段からは目数を確認する必要はありません! でできた三角目の所では左図のように
一目瞭然だからです。 この目が出てきたらゲージを使わずに次の山にスキップさせれば
OKですので!!

 この調子で編み進めると三角目の列(2列ありますね)がお互いに近づいてくるのが
お分かりかと思います。 そう、1段(1周)につき1目づつ近づいてくる事になります。
7・8 三角目の列が近づき、あと1周で列が合流するところです。
で合流しました! ここから底を閉じる編みに入ります。ここからはゲージを使いません。 
使ってもイイのですが面倒になりますので指でつまんで目の大きさをコントロールしたほうが楽
でしょう
の山に糸を通して目を作リます。(ちゃんと四角の目になりますネ)次は逆方向への山に糸
を通して目を作ります

 これは1の山を拾って結んだところです。
 同様、3の山、4の山、5、6、7、・・・と拾って編み進めます。
最後まで行けばそれで完成!! って事ですが、もし、山が1つ余って
  しまった(1つ足りなかった、と同じデスが))何てことになったとしたら
  それはどこかで目数を間違えてしまった事が原因で、いまさら後戻りは出来ません
  ので適当に結びつけて完成としておきましょう。
  実用にはまったく問題がありませんし、見た目にも影響があまりありません。

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