ランディングネット製作に挑戦
あなただけのランディングネットをつくりましょう。作り方は以外と簡単。わずかな予算と工具、後必要なものはあなたのやる気だけ。それで工芸品とも言えるモノがバッチリ!
 お手本はお馴染みのベンドタイプ。考案者の名前からからKAWASUMI-NETと言いたいもの。
このタイプのオリジナルは山梨県にお住まいのアーティスト・クラフトマン、フライフィッシングのベテランN.Kさん。今ではこのタイプの亜流は外国にもあるほどのものです。


材料   枠材として幅15ミリまたは20ミリ、厚さ2ミリまたは3ミリ、
長さ90センチのヒノキ棒。
     (模型工作用として定形化されています。できれば2ミリの
ものがおすすめです。)
     2ミリ厚でしたら5本。3ミリ厚でしたら3本あればいいでしょう。
     グリップ材として厚さ20ミリほどの板きれ(材質はお好み
次第)幅10センチ、長さ15センチ。   
       ラニャード連結用金具(ヒートンなど)
    網用の糸。(こちらは後ほど説明する事にしましょう。) 
工具・  1)枠材をお湯に浸けるためのタンク。アルミ・ロッドケースとかアルミホイルでもOK。
消耗品 2)木工用ヤスリ・甲丸。・・・成型用。金工ヤスリで代用出来ます。
       3)250ミリ金工用ヤスリ・甲丸・荒目・・・整形用。
       4)糸のこ。・・・グリップ材の切り出し
       5)ドリル。ドリルビット・2ミリ・・・ネット穴開け用。ドリルは電動でも何でも可。
       6)彫刻刀。三角刀・・・糸溝を彫るためのガイド溝をつける時に使用。
       7)デバイダーなど。・・・ネット穴マーキング用。
       8)メジャー、鉛筆、荷造りヒモ数メートル、洗濯クリップ、金工のこ刃の折れたもの。
       9)サンドペーパー・#100・#240
      10)接着剤・・・エポキシ系30分または10時間硬化型。
      11)塗装材料・・・こちらは後ほど説明する事にしましょう。


ヒノキの棒が手に入りました? それでは製作にとりかかりましょう。

ランディングネット製作 フレーム編その1


@ フレームは曲げ木細工で!
固くて曲げにくい木も蒸したり熱を加えたりで結構自由に曲げる事ができるものです。
特にソフトウッドと言われる針葉樹の正目板はこの加工方に最適です。
 (1)材をタンクに入れ熱湯を注ぎ込みマス。
 (2)冷めたら排水して再び熱湯を注ぎ、充分木の繊維に水分をしみ込ませマス。
必要ならこれを数回繰り返しマス。熱湯を注ぎ込んだ時、木から泡が出なくなれば
イイでしょう。
 (3)その後湯が冷めてもそのまま1日、2日くらい浸して置けばさらにいい結果が
期待出来ます。

A 形作る前に!
取り出した材を曲げたりのばしたりしてもみほぐします。徹底的にしごいてクニャクニャ
にもみほぐしマス。特に曲がりのキツい箇所は念入りに。力を入れすぎて折らないよ
うにネ。

B では、曲げてみましょう!
(1)材を揃えて端から荷造りヒモでグルグル巻きにしばっておきます。
(2)材と材の間に隙間が空かないように真ん中あたりから形つくっていきましょう。
(3)形ができました。でも、このままでは形が固定されませんからもう1本荷造りヒモを
用意して気に入った形になるよう張りめぐらしマス。グリップの先に木のブロックなど
挟み込むのもイイですネ。
(4)乾燥、で終了です。接着のための合わせマークも忘れずにネ!

B 接着します1!
充分乾燥したらエポキシ系の接着剤(5分や15分硬化タイプは不可)
で合わせマークに注意しながら中央部分からヒモで固定していきます。
グリップ側から始めると材に隙間が出来やすい事をおぼえておいてください。
C 接着します2!
片側のバインディングが終わったら反対側を再び中央から
グリップ側へと縛っていきます。
裏技として、洗濯ばさみで挟み固定する方法もあります。
これですと接着剤で手がべとべとになるのも少なくて
すみます。
D 接着終了!
接着剤が硬化したら荷造りヒモを解き、この行程を終わらせマス。
 お疲れさまでした。以外と簡単だったでしょう?この方法はフレ
ームを形作るのに型を必要としないのが特徴です。まっすぐな形
のものは左右が対称にならないと格好がつかないのですがこれは
まったく気にしないでイイのがイイですね。





続きは次のページでどうぞ