ランディングネット製作 フレーム編 その2
センターラインを引きましょう!
@ 糸溝を彫るためとフレーム整形の目安となる
センターラインをけがきマス。その前に接着
剤がはみ出して固まっているでしょうからざっ
とヤスリで削り取っておきましょう。



けがき用の鉛筆です。
 A ただの鉛筆ですが下に板を張り付けてあり
ます。芯が材のセンターにくる位の厚みの板
を用意すれば良いと思います。ピッタリ中央
に合わせる必要はありません。材を裏返しに
してもう一度けがけばいいのですから・・・。
B C 平らな机の上にでもフレームをおいて鉛筆を
滑らせ1本目をけがきマス。
フレームの上下を逆にして2本目をけがきマ
ス。2本の線の間がセンターです。
続いてグリップを加工しましょう! 
D グリップ用材にフレームを当て鉛筆でカッ
トラインをけがきマス。
E 糸のこなどで線に合わせて切り出しマス。
木工ヤスリでフレームのラインとぴったり
合うよう調整します。
 グリップのネット側端面のカットは接着後の
方がきれいにいきますので、アトで。


グリップ接着!
F G フレーム接着と同じエポキシで接着します。 
ヒモでしっかり固定しておきマス。
しっかり硬化したらヒモをはずし、開口部を糸
のこなどでカットしましょう。フレーム材のはみ
出た部分もカットしておきましょう。

 これで形が出来上がりました。糸のこの作業がちょっと大変でしたか?
一息入れたら次の作業に取りかかりマスか。


糸溝を彫りマス!
H 彫刻刀の三角刀で先にけがいておいたセンターライン
に沿ってガイド溝を彫ります。
この溝をガイドに金工のこ刃の折れたもので深さ1〜2ミリの糸溝をつけていきます。
これでは溝の幅が狭いので今度はのこ刃2枚重ねでいきましょう。
必要ならさらにヤスリのエッジなどで幅2ミリ位の溝にします。







MN これで下地は終わりです。そうそう、吊り金具を
取り付けるための下穴をグリップエンドに開けて
おきます。塗装するとき必要になりますから・・。
ます。ヤス
リ目は完全に削り取っておいてください。
ネット固定のための穴を開けます!
I ネット開口部の周りを測り、希望するネットの目数を考えデバイダーなどで穴開けの位置をマーキングします。
ネットのメッシュは細かければ細かいほど使い易いのですが
それだけネットを編むのが大変になります。通常30から60目位を考えれば良いと思います。

J 穴は2ミリ位でイイですね。電動ドリルがある
と便利ですネ。コードレスのタイプはいろい
ろ使えてオススメです。

K さあ、穴も開け終わったら次はそれらしく全体を
滑らかに仕上げましょう。木工用と金工用のヤ
スリが活躍します。

L 角を落とされきれいに丸みがつきました。こ
こまで来たらサンディングです。まず初めは
#100位の荒いのでゴシゴシやり最終的には#240程度の細かい目のサンドペ
ーパーで仕上げます。
ランディングネット製作
塗装編 

塗装工程は今までの作業のなかで、もっとも難しいところ、とも言えます。
仕上げとして作品の出来、不出来に直接かかわるところですので気合を
入れて取りかかりましょう。


塗料や用具はどんなものがイイですか?
 基本的には刷毛塗りで考えていきたいと思いますので、 選ぶ塗料は
乾燥時間の遅いものがオススメです。 そうでないと刷毛目は残ってしま
いますし、表面は塗料のデコボコで台無しになってしまいます。 ただし
、あまりにも遅すぎるタイプ(ロッド用のエポキシ塗料など)ではタレ易くあ
まりオススメできません。
Taichiのオススメはこれ!   一般的なウレタン塗料かカシュー。 刷
毛は12mm〜15mm幅の平筆。  特に日本画用のに使えるものがある
ようです。 あとは薄め液と#600〜#800の耐水サンドペーパーでOK。
 前回まででフレームの下地は完全に仕上がってい
るはず!  それでは1回目の塗装をしましょう。 
1回目は生地に染み込ませる意味でタレなど気
にしないで、たっぷり目に塗料を刷毛に含ませ大
胆に行きましょう。 フレームの内側、ネット取りつけ
穴にもたっぷりしみ込ませましょう! 塗り残しのな
いようにネ!
 塗り終わったらホコリなどのつかないように最低
でも一昼夜乾燥させます。
充分乾燥したら目に余るようなタレはサンドペー
パーで削り落し、少々のタレは気にせず2回目・・・
乾燥、3回目・・・乾燥、4回・・・と繰り返し充分な厚み
になったら仕上げの塗装に取りかかりましょう。
 ネームなどを入れたいときは、2〜3回目の塗料
が完全に乾いたらその部分をサンディングし、アク
リルエマルジョンペイント(リキテックスなどやプラカラー)
とか、製図用インクをGペンとか自信のある方は毛筆で。
 繊細なのがお好みの方は丸ペンででどうぞ。 
ロットリングペンは太さも選べ、そのまま使えて便
利ですが少々コストがかかり過ぎ。
 充分時間を置いて乾燥させたら最終塗装に入ります。 その下準備として
#800または#600の耐水サンドペーパーで丹念に水砥ぎをしておきます。
 タレの跡だの刷毛目だのをきれいに取っておかないと見栄えのする美しい
仕上げにはなりませんので丁寧にネ。


 いよいよ最終塗装です。 塗料は今までのより少し薄めの方が良いみたい
です。 薄め液を10〜20%ほど混ぜて薄めたものを今度はタレのないよう気
を付けて手早く塗ります。 これで乾燥させれば塗装は完了です。
 フレームの穴が塗料で詰まっていても気にすることはありません。 乾燥後針
金のようなもので詰まりを取れば良いことですから。

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その3に続きます