ランディングネット製作 網を編む 
塗装工程は時間がかかるもの。空き時間にネットを編むのは賢い選択!
こちらも時間のかかる、それに根気のいる作業です。じっくりと取り組みたいものです。


材料や用具はどんなものがイイ?
・・・シルク、コットン、ウールなどの天然繊維は風合いや染色に優れていますが
ネットの場合耐久性や水切れの良さも考慮しなくてはなりません。やはり合成繊維
を選んだほうが無難ですネ。オススメはクレモナでしょうか。ちょっとコットンぽくて風合
いも染色性もイイですし、耐久性や水切れの良さも合格点です。

@ 上から、*糸をセットした網針、あばり。
その下の段、左から*網出し用ゲージ(こま)、網目ゲージ大、網目ゲージ小。以上竹製。
(右のノギスは50ミリを表す。作業には使いません)
他にハサミと編み始め用のナイロン糸(20ポンドクラスのブレイデッドラインがベター)
20〜30cm。


ネット編みの基本は!
A 練習しましょう、本目結び。
 編み出し目(フレームから一段目の目)を例に練習してみます。
 編み始め用糸〈左の〉30cmほど用意し、両端を作業台などに固定します。
 網用の糸で左のの結びを一回行います。の糸をの糸に対して・・・まず手前から上
を通して左手前に回し、次にの糸の下から右側上に回し、手前で先の糸にくぐらせて引
き締めれば本目結びのできあがり、となります。
 実際の編み出し目では左のの部分の長さが一定じゃないとイケマセンのでここにゲー
ジ{網出し用ゲージ(こま)}をあてがって、糸はあばりにセットしてできるだけ長く
編み続けるようにします。
編み出し1画像A参考
本目結びをゲージを当て、必要な目数(の数)を作ります。
ただし最後の目は右の画像のから上に出ている結び始めの糸と編み出し目
の頂点(に相当するところ)で編み進めた糸と結びますのでこれも1つの目と
して数えます。
B 実際に編み出しゲージとあばりを使って編み進めた画像です。この時、
練習時とは違い、編み始め用糸(消耗品)は直径15〜20cmのループにしてから
編み始めています。編み始め用糸(消耗品)のループは作業台のフックなど(e点)に
引っ掛けて作業するとテンションも掛けやすく、本目結びも確実になります。
*aは編み始め用糸(消耗品)のループを作った結び目。*b 編み始めの糸。 
*c はすでに編んだ編み出し目。 *dは編み出しゲージ。*fはあばり



C 編み出目が完成しましたら本目にはいりましょう。
最初の説明のように結び始めの糸と編み出し目の最後の頂点で編み進めた糸
と結び、2段目に取りかかります。この時、編み始め用糸(消耗品)を絞ってルー
プを最小限にしておきます。編み始めの本目結びを爪でしごいてお互いに隙間
のないよう詰めてaの結びを結び替えておくと後の編みが楽になると思います。
ゲージを最も幅の狭いのに替えて2段目に乗り移りますが2,3目位から正規の幅
のゲージで編みつづけます。





F 完成した網をセットしグリップエンドに吊り金具をねじ込み完成です。
E 5段目終了まで編み進めました。これは広げてみたところです。
注: aは編み始め用糸。bは網用のクレモナ糸であばりの糸が無くなったところ。
 網用のクレモナ糸をあばりにセットし直し、bに継ぎ足してどんどん編みつづけま
しょう。およそ20段ほどで手ごろ
 減らし方はとっても簡単!2目一緒に拾って編めば一周に付き半分の目数に
なってしまいます。50目のネットでしたら2段繰り返したら、残りの目は12目。
後はその残った目をまとめて縛れば終わりです。
 これでは急カーブになってしまって気に入らない!と思う方は2目一緒に拾うのを
2目おきにするとかで工夫してみてください。
 最後は編み始め用糸(消耗品)を解くか、カットしてしまい、取り外せば立派なネット
の出来あがり、となります。
このままでも使用OKですがやはりオリジナルカラーに染めたいもの!!
これは簡単。市販の染色剤で楽に染まります。ただし、熱を加える染色方法は
糸自体がかなり(20%程度も!!)縮みます。これを見越して深めに編んで
おくことも必要ですネ。 


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