タニウツギ、藤満開。木々の若葉はビロードの
ような触感、すべてがみずみずしい。





今回はほぼブナ虫ニンフで。
多くの魚が反応するもショートバイトする(fish : Taich)
6月4日

鼻先が尖り、精悍な容貌(fish by Kon)


午前7時。朝日が濡れた岩を温め始め、身体が軽く感じる。数日前に降った雨は
恵みをもたらしてくれ、多くの食べ物を与えてくれた。だがいまはその強い流れ
はなくなり、目の前にはここのところ見慣れている食べ物の数は明らかに減って
いる。もっと楽に自分の身体を支えることができ、何よりも、食べ物が多く手に
入るところに移動しよう。
幸い、自分の身に危害を与えてくれるような気配は感じられない・・・・ずーっ
と見渡せる広い場所へ。

案の定、食べ物探しは楽になるし・・・・・・と、目を上げると今まで見慣れた
食べ物よりはるかに栄養のありそうな生き物が水面をこちらに向かって漂ってく
る・・・・・一応は、今までの生活から学んできたことを元に、漂ってきたもの
を観察する・・・・自分が今居る真上を過ぎるまでやり過ごし、すばやく浮上し
ながらそれを追尾。「疑う必要などない、かつて食べたことのあるものだ」・・
・結論から行動まではすばやい。そう、ゆっくり構えていては食べ物にありつけ
ないのだ。流れは穏やか、水面の荒れはない。吸い込むようにそれを口に入れ元
の場所に戻るべく流れに逆らう方向へ反転。ゆっくりと元の場所へ・・・・・流
れに逆らう推進力を得ようと身をくねらせ尾ひれに力をこめて・・・・・・の次
の瞬間、頭部に異常な力を感じ・・・後はこの事態から逃れたい!と言うことだ
けで無我夢中・・・・・。


河畔を覆う緑のカーテンの下、一部始終をつぶさに目撃。その直前、釣り師の意
識は他のところに浮遊、この瞬間を見逃してしまったとか。ふと我に返った釣り
師のアワセの一くれは見事に今日最高の岩魚・・・・いやー、結構なものを拝見
させていただきました。
雪解け水が落ち、雨の増水が引いて減水気味の流れでしたが魚は総じてヒラキに
出ていてストレス
レスな釣りを満喫できました。










5月20日
/

目指すのは秋田南部の流れ・・・雪解け水の収まりかけのタイミングを狙うことに・・・。
薄明に出発、一路北へ向かう。
案内してくれるのは20数年来の友、SHYOさん。北海道から九州まで愛車を駆って釣り行
脚を重ねるベテラン。

山形・秋田の境をなす秀峰鳥海山を遠望すると不明瞭ではあるが二重の笠雲が。晴れては
いるが少し心配なお天気具合。
やがて鳥海の裾、風車の群れを回るころには風を感じるようになる。しかし、快適な高原
のドライブは釣りへの期待感のほうが大きく風の心配を忘れてしまうほど。
それよりもだんだんと解け残った残雪を目にすることが多くなり、芽吹いたばかりと思え
る浅い緑に少しの不安を感じ始める。
そして、目当ての流れのほとりに。
水色・量、ともに予想通りに安堵。谷間に渡る風はむしろ暑さを和らげてくれるほど・・
・・・しかし、魚の反応は、鈍い。
そしてキャスティングも風の合間を狙って・・・の状況に。
しばらく釣り上るもフライに反応するヤマメは少ない。時刻はまだ午前。そこで転進を決
断・・・・鳥海南面を流れる川に。
この川はC/R区間もある流れだが、一般区間のほとりで昼食を摂りそのまま入渓。
葦の間を流れる細流にフライを漂わせると・・・最初の一匹。
枯れた葦の茎を避けてロッドを操作するも2匹を途中で逃がし、一匹だけをC&R。そして
リーダーを葦やロッド絡め、これではいかん・・・とSHYOさんのいる下流へ移動しアド
バイスを受ける。

氏によると、水量がやや多めで餌への選り好みが少ないこと、餌を摂る流れを見極めるこ
とで釣り易い状況、とのこと。
指示された流れに#11のパラシュートを流すと・・・・本日最大の、体高のある美形と
さらに数匹のレギュラーサイズを・・・・。

午後8時、帰宅。移動時間約10時間、釣り5時間・・・・あらためてSHYOさんに感謝!




Fish by Taichi

Fish by Taichi

Fish by Kon
5月2日
       


今期、3度目の流れ。昨日来の雨のため増水している流れに。

魚は深みのある緩流帯のほか曲流帯内側や水深の浅い障害物の陰で流れの緩い
ところで定位している傾向が強いように思えました。
前回のような水深のある流芯脇よりさらに流速の遅い部分を好んでいるらしく、
また、警戒心も平水時より低下しているようでした。
午後、雨も上がり、メイフライや双翅目などが飛び交い始め、フライ日和?
とも・・・・。

相棒、KONさんに赤色が印象的な尺クラスイワナ(左)が出、その後Taichiにも
小さいながら赤みの強いイワナが出引き返すことに・・・・・。
帰路、遡行してくる二組の釣り師に合い流れを後にする。





Fish by HIDE

Fish by HIDE

Fish by TAICHI
4月4日
 
今シーズン4回目の釣りは雪降りしきる3月9日に立ち寄った流れに再び訪れる
ことに・・・。

午前中はまるで解禁時に後戻りしたかのような天気・・・・水温5℃、風もあり
時折雪片も舞う厳しい状況でした。
低水温のためヤマメの動きも解禁時と同じで水深のある流れのゆるい底付近で定
位している。
ドライフライへの反応は鈍く、大き目の魚は底から離れようとしない。これは水
温が低いことだけではなく、人的なプレッシャーが(土日に入ったであろう釣り
人の足跡が多数)あったからだろうと思われる。
パートナーのHIDEさんはドライフライで順調に釣果をあげていく。TAICHIは底
から離れない魚が多いことからニンフィングに切り替えるが当たりそこね、空振
り・・・と連続してフッキング失敗連続。

午後、徐々に天候も回復し、陽が差す時間も増え、小鳥のさえずりや咲き出した
野草に春らしさを実感。
陽だまりで遅い昼食を摂るころには水温も7℃に。
沢で雪解けの雪崩でもあったのか、にごり水が木の葉などのごみと一緒に流れ下る
。このころになると魚のサイズも7寸クラスに。
ニンフィングから再びドライフライに変えようやくTAICHIにも美形が・・・。
大満足。
HIDEさんにグッドサイズのイワナが出、再びにごり水が下りてきて流れを後に。

今回も数々の失敗を繰り返し、筋力や集中力の衰えを実感させられた釣り行きで
はありましたが季節の移ろいや自然の営み・美しさを見、感じることができまし
た。そして仲間のサポートが嬉しく、この遊び(リクリエーション)、もっと
ほかの人にも伝えたい!!と思うのでした。






3月01日
前列左から: BrownDipper、Konchan、,Taichi。
            後:     Shimachan。 

今年も解禁を迎えました。
シーズンのスタートはいつもの北の渓流です。
2年ぶりとなる流れは川辺に雪が残るものの水温(8時)は5℃と予想より少し高く、この温度
ならドライフライでの釣りも大いに期待が持てそう、というところ・・・・。水量、水色も例年
と大差が無いように見られます。

さて、シーズン初めて結ぶフライは?

流れを横に見つつフライをセットするBROWN DIPPER氏。


TAICHIは慣習を無視した(?)10番ドライフライでスタート。
    本人曰く、魚にも目立たなくちゃ釣りにならないでしょ・・・・とのこと。




流れはこんな感じ。岸辺には雪。




水温は6℃に。雨も小止みに。
そして、フッキングはしないものの10番のフライにアタックするヤマメも出始めると
KON氏に待望の一匹目。笑みを押さえ切れません。

フライを12番に換えてようやくTaichiも一匹。(超小物 リールシートサイズ)

次にグリップサイズ(これも小さい!)を追加。
以後徐々にドライへの反応は悪くなり、魚は水底から離れない様子に・・・。ここで
ニンフィングへとチェンジ。2匹を追加し、頭上に張り出した木の枝にリーダーを絡め
、竿を収める。

その間、KON氏、BROWN DIPPER氏も釣果を伸ばし、特にSHIMA氏はビッグ1の
ヤマメのほか、イワナ(本来この川には生息していないとされる)の9寸!をキャッチ

総体的にスローな条件であった流れのなかで十分な満足が得られる釣りができ、幸先の
良いスタートが切れたところですが、例年のごとく、解禁前に入った足跡がありありで
大変割り切れない思いもしました。



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