私の大学時代の恩師。彼の経歴を、ちょっと古いですが『現代マスコミ人物事典──1989年版』(二十一世紀書院)から引用してみますと、
「一九二九年岩手県生れ。東大独文科卒。共同通信記者を経て創価大学教授。新井の名が知られるようになったのは戦後民主主義史観による『戦後のあゆみ─新聞ジャーナリズム』(64年)を著してから。『潮』に「マスコミ日誌」を書き始めたのは創価大教授になってからで、正確な取材と緻密な論理は定評のあるところ。他に『新聞戦後史』『新聞を読む眼、テレビを見る眼』『新聞の読み方、考え方』などがある。右顧左眄せず一貫したマスコミ批判を貫くジェントルマン」  と、あります。
 他に「学生をピンク色に染める教師」という評価もあって、ここでいうピンクは「スケベ」ということではなく、「赤まではいかないていどなのでピンク」ということです。いわば“平和と民主主義と自由”を自らの思想の根幹に据えよということでしょうか。私も学生時代に十分「ピンク」に染まりました。
 現在、新井さんは東京女子大学の教授をされています。


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