黒船祭り(日曜日)



 旅程二日目、日曜日の朝はうってかわった五月晴れ。パレードやイージス巡洋艦見学に、いやが上にも期待が高まります。結論から言ってしまうと、土曜日にちらりとお目にかかった海上自衛隊のカラーガーズが見られなかったのが何より(?)残念。やっぱり、はつゆき級2隻に詰め込んできたわけじゃないんですね……否、否。真面目な話、残念だったのは合衆国海軍海兵隊の軍楽隊が土曜日のみだったということ。これがただごとじゃない迫力だったとのことです。ま、来年のお楽しみと言うことで。

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海上自衛隊横須賀音楽隊

前日、素通りしてしまうほど非道い演奏をした人たちとは見違えるような演奏でした。指揮者が違ったのか、それとも隣の合衆国海軍を意識したのでしょうか。

海自のピッコロ

下の合衆国海軍のピッコロと譜面の装備方法が異なります。この他、編成等はほぼ同じだったようでした。隊員のほとんどは下士官でしたが、1人だけ、士官(袖章ではなく肩章を付けていた)がいました。

行進する海上自衛隊横須賀音楽隊

会場での演奏と行進での演奏は指揮者が違いました。速歩行進で会場から出てきてしまったあたりは英国近衛とだいぶ違うなぁ、という印象でした。最初の1曲は行進曲『軍艦』。もちろん、生で聞いた最高の演奏でした。

合衆国海軍第7艦隊軍楽隊

引き締まった、迫力のある演奏は流石の一言。演奏の前、指揮者のうえがあがると、3挙動で楽器を構えるのはまるで「捧げ銃」をする兵士そのもの。楽器は軍楽隊の兵器なんだなぁ、と感じました。

合衆国海軍のピッコロ

譜面の装備法が日本と違います。ストックを使うあたりが、いかにも「兵器」ですよね。

ナンバー1は『錨を上げて』

合衆国海軍軍楽隊も速歩行進のまま会場から出てきました。指揮者が人差し指を立てて、始まったのは合衆国海軍分別行進曲の『Anchors Aweigh』。柴崎が小学校の時、初めて鼓笛隊に加わって演奏した、思い出深い1曲で、それはもう……(ちなみに、楽器はシンバル)。

海上保安庁の巡視船

パレードの興奮さめやらぬまま、イージス艦見学の釣り船に乗りました。最初に見えてきた巡視船は「出船の精神」で、船尾だけを岸壁に着けて常に出動できる体勢です。それでも満船飾。

イージス巡洋艦カウペンス

防波堤を出た瞬間、太平洋のうねりと逆風でがぶられる釣り船。とたんに船酔いを訴える人も……私自身、ファインダーを覗いていると、不意をつかれて三半規管が悲鳴を上げました。

写真写りの悪さが玉に瑕

彼女、実際に見るととても精悍で、迫力がありながら、スマートです。でも、こうして写真に撮ってしまうと、グラビアや模型で見るのと同じなんです。やはり、フネは海の上で波に乗っている姿が一番なんですね。

近くて遠い舷門

テロの影響で乗艦しての見学はありませんでした。残念。でも、こうして直接、しかも海上から見られただけでも十分に満足です。舷門には小銃を持った海兵隊員がいて、合衆国が戦時体制にあることを示しています。


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