舷門




 この艦は「はつゆき」級の2番艦。「はつゆき」も、「しらゆき」も、帝国海軍の駆逐艦の艦名を引き継いでいます。優雅な名前ですが、重武装ぶりは先代譲り。先代はたった1600トンの船体に12.7センチ砲6門、61センチ魚雷9門を積み、しかも37ノットの高速で突っ走る韋駄天ぶり。デビュー当時は全世界に衝撃を与え、以後の駆逐艦の雛型的存在となった名艦でした。
 この「しらゆき」はそこまで派手なデビューではありませんでしたが、その後の海上自衛隊の汎用護衛艦の雛型となりました。前のページに書いたこの艦の武装がどれくらいの重武装かと言えば、同時期にアメリカ海軍で同程度の武装をしていた駆逐艦は排水量なんと9000トン。しかし「しらゆき」は僅か3000トンなんです。

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