99/9/20 <損害賠償>しごきで脳内出血 中3生と母親が提訴−−兵庫 毎日新聞ニュース速報

兵庫県高砂市立竜山中学3年生でバレーボール部員の小山勝平君(14)=高砂市竜山1=が昨年8月、合宿中に急性硬膜下血腫(けっしゅ)で倒れ、現在も意識が戻らないのは顧問教諭(39)の「しごき」が原因として、勝平君と母ひな代さん(41)が市を相手取り、慰謝料など総額約2億4700万円の損害賠償を求める訴訟を20日、神戸地裁姫路支部に起こした。

訴状によると、2年生で主将だった勝平君は昨年8月28日、京都府福知山市内で行われた他校との合同合宿に参加。練習試合中に頭痛を訴え、1人で休んでいるうちに意識を失った。同市内の病院で急性硬膜下血腫と診断され手術を受けたが、現在も意識は回復していない。

ひな代さんらは、合宿の練習中に顧問教諭が息子の頭部をバレーボールで殴りつける「顔面ボール」と呼ばれるしごきを繰り返したため、脳内出血を起こしたと主張。「頭痛で苦しむ息子を1人で放置するなど、安全配慮にも欠けていた」とした。

顧問教諭は昨年9月から体調不良を訴えて長期休養していたが、今年4月、高砂市内の別の中学校に転任した。

高砂市の橋本浩明教育長は20日、「誠意を持って対応してきた。訴状を見て、今後の対応を検討したい」とのコメントを出した。

[1999-09-20-12:51]


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