[ぼーっとしようよ養生法]腸内細菌はバランスがいのち
   田中美津(鍼灸師) (日曜くらぶ)

 1997.04.13 東京毎日朝刊

 
(著作権の関係上、内容をそのまま全て掲載出来ません。 概要として纏め直して掲載しています。)
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 ヒトの腸の中には100兆ともいわれる細菌が住んでいる。(1列に並べると地球を2周する以上の長さ!)。彼らは同種類で固まっていて、善玉菌(代表格:ビフィズス菌)と悪玉菌(代表格:ウェルシュ菌)と日和見菌(代表格:大腸菌)に分かれてる。

 「日和見菌」というのは善玉強しなら善玉に、悪玉強しなら悪玉に加担するという情け ないヤツ。こんなヤツは悪玉菌と共に一掃しちまえばいい、って思うけど腸内細菌はバランスがいのち

 私らは唾液や食べものと一緒に空気も飲み込む。腸の上の方に生息しているウェルシュ菌や大腸菌は好気性菌で、空気中の酸素は彼らによって消費される。ゆえに嫌気性菌の善玉菌は死なずにすんでる。つまり悪玉菌や日和見菌あっての善玉菌なのである。

 といっても、モチロン悪玉菌はチョッピリあればよく、日和見菌はそれより多く、善玉菌はドーンとイッパイの方がいい。でもたとえチョッピリでも悪玉菌も必要、ってとこがおもしろいよね。

 いわば悪玉菌は×でありである。アトピー性皮膚炎やニキビ、ゼンソクも同じね。それらは毒が溜まっている証拠だから×であり、毒が外に出てるんだからである。(つまり身体は「複雑系」)

 悪玉菌の×もアトピーの×も、冷え、便秘、過食、過労、夜ふかし、ストレスなどが原因。たとえば便秘すると悪玉菌が増殖→すると悪玉菌はから×に。

 腸内から酵素が減って腐敗が進行、食べたものが毒と化す→毒は腸壁から吸収され、血液と共に体内をめぐって、お肌のブツブツやかゆみ、目ヤニ、ゼンソクとなって外に出る……こともある。

 外に出られなかった毒は肝臓病、腎(じん)臓病、高血圧などを誘発したり、からだの老化を早める元凶になったり。と、これじゃアトピーやゼンソク、ニキビの方がズーッとマシだわ、という事態をひき起こす。

 さて下着、靴下、シーツ、カーペットから電卓、ボールペンまで抗菌商品が花盛り。
 そんな過度な清潔志向の一方でコーヒーやケーキ、チョコレート、スナック菓子、バター、チーズ、肉、油っこい料理を無頓着に飲んだり食べたり。そういうものは悪玉菌を増やすのよ。
 便秘は悪玉菌を増やし、悪玉菌が多いと便秘になる、という悪循環を断ち切らないと、アレルギー性疾患はうまく治らない。
 つまり水毒血毒が問題なのよ。(月経が滞っておきる〓血(おけつ)も血毒なら、全身をめぐる便秘の毒も血毒だ)。毒、毒、毒が問題です。昔のヒトは「万病一毒、毒去って疾(病気)無し」と言っている。

 だからコンニャク湿布で毒を出す。コンニャクを3枚買って10分ほどゆで、乾い たタオルに包みます。

 (1)まず腎臓(ウエストの両側)と左肩甲骨の上に載せる。
 (2)20〜30分載せたらもう1回コンニャクをゆでる。そしてアトピー、ゼン ソクには喉、オヘソ、右肋骨(ろっこつ)の上に。花粉症にはのどと、両マブタに。
 (または一つは横にしてマブタに、残りはオヘソの上に。低温ヤケドしないように、 タオルを敷いて調節を)
 花粉症の場合、翌日目ヤニがドッと出て楽になる可能性が。スグにそうならなくて も1日1回やれば必ずラクに。
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