ヴァティカン市国のすぐそば。中には武器博物館などもあるが、大して面白くなかった。城の上、巡回廊からの眺めは綺麗であるが。
テヴェレ河を渡りサンタンジェロ城に向かう橋が、サンタンジェロ橋 P.te S.Angelo。行った時には、橋の左右に何故かアフリカ系らしき人のお店がずーっと並んでいた(^^;)。
橋を飾る天使の彫刻はベルニーニの作品のコピーである。作品が痛むのを嫌い、オリジナルはサン・アンドレ・デッレ・フラッテ教会に移したらしいが、行って見られるかどうかは不明。
ちなみに、S.Angeloは、聖天使の意であり、大天使ミカエルによりペストの終息を告げた事に由来する。
中央がサンタンジェロ城、右側がサンタンジェロ橋
サン・ピエトロ広場は、映画などで見るよりも狭く感じた。中に数多くの仕切り(用途不明)があったせいかもしれない。
サン・ピエトロ寺院は、さすがにキリスト教カソリックの総本山だけあって、大きく、作りも荘厳。光の取り込み方などうまく計算されていて、広い空間を無駄が無いように使い、神秘的な雰囲気を出している。
寺院内部にも、多くの美術品があるので注意しないと見逃す
クーポラ ミケランジェロ設計
「ピエタ」(寺院内入口右手) ミケランジェロ作
ブロンズの天蓋 ベルニーニ作
聖ペテロの椅子 ベルニーニ作
クーポラには登ったが、体力の無い人と閉所恐怖症の人にはお勧め出来ない。体力はともかく、最後の斜めになった狭い階段は恐かった(^^;)。上からの眺めはそれなりに綺麗だが、どちらかというと登る過程の方が面白いかもしれない。
サン・ピエトロ寺院内部 - (左) 巨大さと荘厳さに圧倒される
クーポラの上からの眺め (右)
大英博物館、ルーブル博物館と同様に、世界中から集めたヴァティカン博物館のコレクションはもの凄い数にのぼる。しかし大英博物館、ルーブル博物館と違って、その迷路の様な展示スペースが困りもの。自由な見学が出来ない。狭い通路で人の流れが止まり、動きはすべて一方通行であり、近くであっても自由に移動する事は出来ない。これを踏まえた上で計画的に見なければ、多くのものを見逃す事になる。
どう歩いていても、人の流れに乗っていればシスティーナ礼拝堂 Cappella Sistinaにはたどり着ける様である。システィーナ礼拝堂の中、ミケランジェロの天井画は、下からはあまりに遠く小さくしか見えないので、知っているイメージとはまるで違った。
システィーナ礼拝堂 「最後の審判」 - (左) 撮影禁止だったかも
地図の間の天井 -(右) 展示品の地図より室内の装飾の派手さに目が行く