1870年にイタリアを統一し、初代国王になったヴィットリオ・エマヌエーレ二世の記念堂。これだけ古い遺跡に囲まれていると、100年以上昔の建物であっても違和感がある。中には入れない(多分)。
ちなみに、ヴィットリオ・エマヌエーレ二世広場というのもテルミニ駅近くにある。
門に囲まれていてよく見えない、これは門の間から無理やり撮影
ミケランジェロの天才性の引き合いに出される、カンピドーリオの丘。パウロ三世がミケランジェロに課題を託した時、正面のローマ市庁舎
Pal. Senatorio、右手のコンセルヴァトーリ宮 Pal. dei Conservatoriがすでに存在し、それも直角でなくやや鋭角になっていた。ミケランジェロは、左手の新宮も同じように鋭角に建て、奥行きの広い台形の広場に仕上げたのは有名な話である。
あらためて見ると、台形の広場はそれほど違和感もなく感じられる。またカンピドーリオ広場の模様も、立っている視点からは、消失点の曲がり方もよく見えない事が判った。
行った時は、カピトリーノ宮(現在 カピトリーノ美術館)、コンセルヴァトーリ宮(現在
コンセルヴァトーリ美術館)共に表を改装中で、ミケランジェロの仕事を見る事は出来なかった。美術館自体は開館していた。
カンピドーリオの丘への坂 - カストルとポルックスの巨像が威圧感ある
カンピドーリオ広場の模様を上から見る - (左)
広場正面のローマ市庁舎 - (左) 両側が工事中なのが判る
カンピドーリオの丘に向い合わせで建つカピトリーノ美術館、コンセルヴァトーリ美術館を合わせて、カンピトリーニ美術館と言うそうである。ややっこしい。
ここは、作品にまるでキャプションが無いため、ある程度詳しいガイドブックが無いとさっぱり判らないだろう。展示品のほとんどは彫刻である。台座の字をある程度読めれば内容も判るだろうが…ラテン語か(^^)?。
カピトリーノのヴィーナス Venere Capitolina
非常に美しい彫刻
古代ローマの公共広場であり、集会、裁判、商業、政治の場であった。度重なる破壊で、遺跡はわずかである。フォロ・ロマーノには2回行ったが、1回目は入場料を払ったが、2回目は無料だった。何故かはよく判らない(^^;)。
フォロ・ロマーノ内も何カ所かに地図があるだけで、解説はほとんど無い。詳しいガイドブックが無いと、何がなんだかよく判らないと思う。
ドムス・セヴェリアーナ付近 - (左) 奥の方は人も少なく緑も深くのどか
タブラリウム前 - (右)
かなり大がかりに補修中だった。
コロッセオ内は、一階から覗けるだけで、地下や他の階には行けなかった。外側も下の写真の様に足場が組まれていて、雰囲気無かった。
コロッセオ外側 -(左) 補修中で足場が組まれている
コロッセオ前にいるローマ兵士の人達 -(右) 記念写真を一緒に撮ってくれる
ローマ最大の凱旋門。315年のものの割りには保存状態が非常にいい。
コロッセオのすぐ隣。
数日後にこの前で結婚式をやっている人がいた…何故だ?
場所が判りにくいが、カヴール通り via Cavour にある急な階段を登ると、いきなりこの教会の前に出る。
教会は、聖ペテロがエレサレムの牢につながれていた鎖(ヴィンコリ Vincoli)を奉るためであるが、見ものはミケランジェロの「モーゼ像」である。非常に力強く、迫力ある像である。私の持つモーゼのイメージにしてはマッチョ過ぎるが…(^^;)。
ミケランジェロ代表作「モーゼ像」
右手に抱えるのが石版