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8月11日
イスファハン

イマーム広場

昨日の「四十柱宮殿〜イマーム広場連続観光によるフィルム不足」 の悔しさ、いや、 この事件のせいであんないいところを気分良く歩けなかった思い出を払拭するために、 日食撮影のことを頭のすみにおいやって、 7:00前にイマーム広場に出発。

他のメンバーに話を聞くと、「日食の夢を見て5:00に目が覚めた」 とか。 朝食前にイマーム広場に行くことを考えているのとは、 明らかに日食に対する思い入れが違うみたい。

「ホテルからイマーム広場まではすごく近い」 とは添乗員から聞いていたが、どうやって行くのかは聞いていなかった。 「歩き方」の地図を確認すればなんのことはなかったんだけど、 結局だいたいの方向は分かっていたので、 そっちにしばらく行くとイマームのモスクが見えた。
でも、他のメンバーの中には (ホテルのそばに他のモスクも見えることもあって) イマーム広場への行き方が分からなかった人もいたみたい。

広場は四方が建物に囲まれているので、 朝日はまだ広場全体には当たっておらず、 西側の建物が少しずつ陽を浴びて輝いていく。。。

イマームモスクに陽が昇る
イマームモスク

朝日を浴びるアリ・ガブ宮殿
アリ・ガブ宮殿

昨日の喧噪が嘘のように人が少ない。 広場の中央では噴水が勢いよく吹き出している。 がんばって早起きしてきて本当によかった。

噴水のそばで三脚を立ててパノラマ撮影。 三脚さえあればVelviaでも全然大丈夫。
撮影をしているとイラン人が一人話しかけてくる。 弟が日本で働いているらしい。
他のイラン人もみんな親しげだ。 広場の中の芝生で朝食をおいしそうに食べているイラン人もいる。 目があったら「一緒に食べよう」というジェスチャーをしてきた。

モスクの前で再びパノラマ撮影。 西の方角には自分たちの影が写っている。 どちらも結構な容量だけど、 こんなきれいなパノラマが撮れることは少ないので、 両方載せることにしました。

イマームモスク前での360度パノラマ(24mm8枚合成)
イマーム広場
このパノラマのQuickTimeVR(166K)
(見れない場合はQuickTimeをダウンロード

イマーム広場中央での360度パノラマ(24mm8枚合成)
イマーム広場
このパノラマのQuickTimeVR(160K)
(見れない場合はQuickTimeをダウンロード

モスク再び

朝食時間の30分前になって、 観光目的(ムスリムのお祈りでない)の開門時間になった。 イマーム広場からホテルまで15分はかかるからちょっと心配だったけど、 どうしてももう一回モスクに入りたかったし、 みんないつも時間には遅れてくるし、まぁいいだろうと思って入場した。

値段は20,000Rl/人。こちらの物価では安い値段ではない。
イマーム広場以上に人がいないモスクは、 昨日のにぎやかな雰囲気と違って、とても落ち着いている。 既に早朝にムスリムが祈りをささげた後らしかったけど、 その人々の姿が見えるようだった。

Velviaで思いっきり撮影。 でも日が低いのでモスクのあちこちに影がでてしまう。

イマームモスク

どうしても上の方に目が奪われる

観光入場開始前の入口

中庭より


イマーム広場(3度目)

朝食を食べて、再びイマーム広場に出発。

ガラムカール屋

昨日ちらっと寄って、 添乗員曰く「後でまたこのお店に来ますから」 とのことだったが、 行方不明者が出て寄れなかったガラムカール屋の前を通過しようとした。

すると昨日の英語が堪能な少年が声をかけてきた。 こちらも気づいて「(英)昨日会ったの覚えてる?」 と聞くと「(英)覚えてるよ。そっちは覚えてるの?」 と昨日と全く同じペラペラの英語で答えてきた。

お祈りの時に使う絨毯、サジャデ (ハッサニが言うには「絨毯ではなくただの綿だ」 とのことだが、少年が言うには 「Prayer's Carpet」)を買った。
初めは大きいの一枚だけが出てきたので 「小さいのも一緒に使うんじゃなかったっけ?」 と言うとそれも付け足された。

彼は一生懸命 「これはテーブルクロスとしても使えるし、 この小さいのもいろいろと使い道があるよ」 と他の用途を提案してくれるんだけど 「別の用途は関係ないよ。 あと石があればお祈りできるんだっけ?」と聞くと 「そうだよ。でも、あなたムスリムになりたいの?」 と非常に論理的な質問が返ってきた。
「そうじゃないんだけど、お祈りってどうやってするの?」 と聞くと 「この日本人ほんとにムスリムになる気じゃないんだろうなぁ」 というような怪訝な顔をしながら、簡単に説明してくれた。
彼が値段の交渉役だったので、 ちょっとだけ値切ってサジャデセット(布2枚)を買った。

お祈り用の石を入手

石がないとお祈りセットが完成しないので、 彼に石を売ってそうな店を教えてもらう。 モスクの入口のすぐそばのお店に置いてあるらしい。 わざわざ通りの表まで出てきて指さして教えてくれた。

言われたお店に行くと入口に鍵がかかっている。 隣の店の人が言うには 「今日は休みだろう」。 どうみても単に開店前に見えるんだけどなぁ。。。
「何が欲しいんだ?」と聞くので 「お祈りの時の石を買いたい」と答えると 「そんなのはモスクの中に入って一つ持ってくればいい」。 「そんなわけにいかないよ」と言って困っていると、 彼はどこかに行って戻ってきて、 「ハイッ」と私にお祈り用の石を手渡した。
「これどうしたの?いくらなの?」と聞くと 「いいよ、あげる。その代わり店の商品見てって」。 うーむ、まぁいいか。

彼は英語がそれほどできるわけではなかったけど、 物の値段だけはちゃんと言えるようだった。 結局モスクとかの模様に使われているお土産をちょっと値切って買った。

真鍮に彫り物をしているお店があったので、 中に入って作業などを見学したけど、 さっぱり英語が話せない人なので、 笑って「ホダーハーフェズ」。

タフタフ!

大理石のすりつぶし器

時々見かける大理石のすりつぶし器らしきものが売っていたので、 店番らしい子供に 「これ何をつぶす物なの?」 と聞くと、店の奥の方に入っていって電卓を持ってきて、 値段を示してくれた。
「うーむ、値段を聞いた訳じゃないんだけど、、、」 と思いながらも、 少年がすりつぶし器に張ってある紙のペルシャ数字を読んで、 電卓に入力している姿から、 このお店はイランでは珍しい定価売りであることが分かった。 定価だと分かってしまえば、 ペルシャ数字は難しくないから値段はすぐ分かる。

その子は私たちの相手をするのが不安になったのか、 彼のお兄ちゃんらしい子を連れてきた。 でも、彼にしても英語が分からないことに大差はない。
「これは何をつぶす道具なの?」 と聞いても、さっぱり通じない。 なんとかジェスチャーで質問してみるが 「タフタフ」(これがイランでのつぶすときの擬音語らしい) といいながらおもちゃをつぶしはじめた。
「そうじゃないだろう」とつっこんであげたら、 ツッコミを理解しているようだった。 右の写真がその子たち。

この大理石のすりつぶし器は一つ3,000Rl(\45)。 見かけのかわいさと比較するとイランにしてもずいぶん安い。 壊れ物でもないし、かさばらないし、お土産にはおすすめかも。
偶然このお店で会ったインストラクタは1,000Rl(\15)を一生懸命値切っていたが、 英語の分からない子供達は自分の説明が伝わっていないのだと勘違いして、 何度も同じ値段を繰りかえすだけだった。。。

象嵌細工

象嵌細工屋さんに入ると、例によって陽気な店員が話しかけてくる。 彼には日本人(日本在住)の友人がいるらしくって、 よくお店の物を送ってあげてるそうだ。
「君も私の友人と同じ日本人だからスペシャル・プライスだ」とか、 ちょっと英語で相槌をうってあげただけで 「君はとても賢いから説明するけど、」とか、 なかなか調子のいいことを次々と言ってくるけど、 心底陽気なので別に悪い気はしない。

「もう集合時間だから悪いけど帰るよ」 と言うと、 ラクダの骨に絵の描いてあるお土産をそれなりにまけてくれた。
時間がなかったのは本当だったので、 タクシーを捕まえられそうな道を聞いて、 英語が分からないかもしれないタクシーの運転手のために、 行き先&希望値段のメモを書いてもらう。 この希望値段(3,000Rl)は彼が相場の上限を書いてくれたので、 この時も次の日の朝もタクシーの運転手にぼられることがなくて、とても助かった。

フレッシュジュース

イマーム広場の近くにあるフルーツジュース屋にまたよった。 何度飲んでもこの店のフルーツジュースはとてもおいしい。 イランにはこんなおいしい飲み物があるのに、 なぜ高いホテルでさえ、 食事中にはコーラとかノンアルコールビールとかしかないんだろう。

タクシー

フレッシュジュースを飲みながら道路の真ん中を歩いて、 流れているタクシーを捕まえる。 なかなかタクシーが来なくてあせったけど、 やっと走っている1台を見かけて、 日本と同じように手をあげたら止まってくれた。

象嵌細工屋に書いてもらったメモを見せると、 ジーっと見つめた後「OK!」。 「大丈夫なのかなぁ」と思いながらも乗り込んだら、 最初の交差点で逆に曲がろうとしてる。 「違うよ、ひだり、ひだり!」 と指さすと「OK, OK!」と言った感じ。
どうやらホテルの名前を知らなかったみたい。 イスファハンにはたくさんホテルがあるからしょうがないのかも。 でも、時間もぎりぎりだったから、 道を知ってて本当によかった。。。


日食観測(ムバラケ公園)

日食観測はこのページ

夕食

日食のお祝いか、連日のシシカバブに対する不満に配慮してか、 今日の夕食はピザ。 しかし国の文化という物はそう簡単に変わる物でもなく、 ピザの前の前菜はいつもと同じ。 肝心のピザもトッピングは一種類だけ、 という状態で、メンバーの賛辞は得られなかったみたい。
太鼓担当のおじさん

ズール・ハーネ・キャマール

夕食後に希望者だけズール・ハーネ観光。 噂以上に変な体操だ。外国人から見た相撲ってこんなものなのかも。 こん棒(数十kg)なんかはまだなんとなく分かるんだけど、 ぐるぐる延々と回ったりするのを見ると、 こっちが気分が悪くなってきたりして、、、

観光向けのズールハーネなので、日本人が座るのは階段状の観客席。 周囲にはイラン国内大会での優勝者の写真がたくさん貼ってある。

こっちの物価を考えるとUS$10は正直かなり高い。 このお金のほとんどはガイドor現地エージェンシーに入っているのだろう。
なぜか体操をしないイラン人の観客がいて、 退場するときにはチップを太鼓のおじさんの下に置いていく。 彼らは私たち同様観光客なのか、入部希望者なのかは不明。 入部希望者だとすると見に来ただけでお金を取るというのも変な話だし。。。

「変な体操」というものを見る価値はあるかもしれないけど、 「疲れてるからズール・ハーネはパス」 というメンバーの判断も悪くなかったと思う。

こん棒 / 近くの果物屋
ズール・ハーネ・キャマール 

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