FIAT 127 SPORT

インテリア

内装はそこそこスポーティだと思います。

やや立ち気味のステアリングは35φアバルト製2スポークが装着されています。
ただし、ホーンボタンはABARTHではなくFIATのものです。
メーター類はVEGLIA製で、八角形をモチーフとしたイタリアンモダンなデザインです。
ダッシュボード中央には油圧計と時計が埋め込まれていますが、A112ABARTHには
装着されている電圧計は付いていません。

スモール/ロービームの点灯、ハザード、リア熱線、リアワイパーの作動は、
ステアリング右前方のダッシュ上に並ぶ4個のタンブラースイッチで行います。
夜間はスイッチが見えないので、後付けで照明用にライトを取り付けてましたが、
左ハンドル仕様では純正で照明ランプが付いていたようです。

ハイ/ロー・ビームの切替はウィンカーレバーの奥にある、それ専用レバーで行います。
ウィンカー、ハイ/ロー切替、ワイパーの各レバーの先端は緑、青、黄とカラフルで、
イタリア的な感じがします。

シフトレバーはやや低めに位置するので慣れるまでは変な感じがします。

足元は狭く、ペダルが中央にオフセットしていることもあって、右ハンドル仕様では
クラッチペダルの上しか左足の置き場がありません。
アクセルとブレーキペダルの間隔も狭いです。
後席レッグスペースはまずまず。
本国では5人乗りとなっていますが、日本では4人乗りに改められています。

グローブボックスは無く、助手席側ダッシュボードの下に棚があります。
また、シフトレバー前方に底の浅い小さな物入れがあるだけで、
センターコンソールもありません。が、ドアポケットはあります。

カーステレオ(ラジオ)は助手席正面に位置するので、運転中の操作は困難です。

エア吹き出しはダッシュ中央に2個、ダッシュ中央下側に温風用のフラップ付きが2個
あるだけです。リアウィンドウは熱線入りです。

シート地はヘリンボーン地ファブリック。黒地にボディカラーに応じた色のパイピングで
トリミングされています。(ボディ色が黒なら橙色、シルバーならブルー、橙色の時は?)
フロントシートはヘッドレスト一体のハイバックタイプでシートバックはダイアル調整式。
シートベルトはSabelt製です。
リアシートは1:1の分割可倒式で、クッション部を引き起こしてから背もたれを倒すタイプなので、
荷室はフラットになり使い勝手は良いです。
荷物が見えないようにパーセルシェルフが付いています。


なお、1982年のフェイスリフトで内装も一新されたようですが、
詳細はわかりません。




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(Mar '05)