内装はそこそこスポーティだと思います。 やや立ち気味のステアリングは35φアバルト製2スポークが装着されています。 ただし、ホーンボタンはABARTHではなくFIATのものです。 メーター類はVEGLIA製で、八角形をモチーフとしたイタリアンモダンなデザインです。 ダッシュボード中央には油圧計と時計が埋め込まれていますが、A112ABARTHには 装着されている電圧計は付いていません。 スモール/ロービームの点灯、ハザード、リア熱線、リアワイパーの作動は、 ステアリング右前方のダッシュ上に並ぶ4個のタンブラースイッチで行います。 夜間はスイッチが見えないので、後付けで照明用にライトを取り付けてましたが、 左ハンドル仕様では純正で照明ランプが付いていたようです。 ハイ/ロー・ビームの切替はウィンカーレバーの奥にある、それ専用レバーで行います。 ウィンカー、ハイ/ロー切替、ワイパーの各レバーの先端は緑、青、黄とカラフルで、 イタリア的な感じがします。 シフトレバーはやや低めに位置するので慣れるまでは変な感じがします。 足元は狭く、ペダルが中央にオフセットしていることもあって、右ハンドル仕様では クラッチペダルの上しか左足の置き場がありません。 アクセルとブレーキペダルの間隔も狭いです。 後席レッグスペースはまずまず。 本国では5人乗りとなっていますが、日本では4人乗りに改められています。 グローブボックスは無く、助手席側ダッシュボードの下に棚があります。 また、シフトレバー前方に底の浅い小さな物入れがあるだけで、 センターコンソールもありません。が、ドアポケットはあります。 カーステレオ(ラジオ)は助手席正面に位置するので、運転中の操作は困難です。 エア吹き出しはダッシュ中央に2個、ダッシュ中央下側に温風用のフラップ付きが2個 あるだけです。リアウィンドウは熱線入りです。 シート地はヘリンボーン地ファブリック。黒地にボディカラーに応じた色のパイピングで トリミングされています。(ボディ色が黒なら橙色、シルバーならブルー、橙色の時は?) フロントシートはヘッドレスト一体のハイバックタイプでシートバックはダイアル調整式。 シートベルトはSabelt製です。 リアシートは1:1の分割可倒式で、クッション部を引き起こしてから背もたれを倒すタイプなので、 荷室はフラットになり使い勝手は良いです。 荷物が見えないようにパーセルシェルフが付いています。 なお、1982年のフェイスリフトで内装も一新されたようですが、 詳細はわかりません。
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