『バロンの末裔/グランド・ベル・フォリー』 ¢「バロンの末裔」Q&A ¢ | ||
のんちゃんのさよなら公演だからとしんみりしっぱなしではいけません。 ちょっとおふざけではありますが、お芝居を観ていてこんなこと疑問に思いませんでしたか? | ||
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¢「将校クラブでエドワードにぶつかった兵士があそこまで必死になって謝るのは何故?」 ¢「そりゃあ、ぶつかったのが助監督と大部屋俳優やもん。大スター銀ちゃんにぶつかったら必死に謝るわ(判らない人はビデオ「銀ちゃんの恋」を観よう)」 ¢「そうやなくて!」 ¢「冗談、冗談。やっぱりエドワードは名門貴族だし若くても階級が佐官ぐらいなんとちゃう? 軍隊は階級にきびしいし。それに、きっとエドワードの性格からして軍務中は厳しい上官に違いないやろし、ひょっとしたら馬鹿な新兵時代に怒られた兵士かもよ」 ¢「なるほどね。それにしてもすごい表情して謝ってるよね」 | ||
¢「最初に出てくるキャサリンの緑のドレス、何となくアジア的な色柄ちゃう? ちょっとスコットランド貴族っぽくないような」 ¢「あれはきっと中国の高級シルクなの。大英帝国の威信がアジアを席巻していた時代やし、中国からの直輸の高級生地で特注であつらえたんよ」 | ||
¢「第七場のボールトン家の居間で、ジョージが『朝食の用意はできております』って言うやろ。そやけど、その後でミセス・サーティーズがお茶を持ってくるのはなんかおかしない?」 ¢「う〜ん。寝室で目覚めのお茶を飲むっいうのでもないしね。つまり、ジョージが朝食の用意ができていると言った後、ミセス・サーティーズは食堂で準備していたけどなかなかエドワードが来ないんで、そしたらとにかくお茶だけでも持っていきましょうと気をきかせた、ゆうのはどうやろう?」 ¢「あ、それいいかも」 | ||
¢「キャサリンに『顔』って答えられてから『全くどうなってるんだ!』ってエドワードが火掻き棒を暖炉の中に投げ込むの変とちゃう?」 ¢「そうそう。暖炉の中に入れてしもたら真っ赤に焼けて後で取り出すん大変やろうし」 ¢「暖炉の火が消えてからスティーブンソンかケネスが取り出すわけ?」 ¢「かもね」 | ||
¢「雉撃ちの丘からヘンリーの家へ行った時、銃を暖炉の横に立て掛けるやん。あれって普通はああいう熱のある場所に置いたら暴発の危険があるし、あかんのちゃうの?」 ¢「ま、『もう弾は入ってないわ』ということですし(笑)。でもいくらそうでも軍人さんが絶対やったらあかんよねぇ。馬鹿な新兵やったら怒鳴られてるわ」 ¢「それに、銃を置いたまま帰るし」 ¢「ああ。あれは後でヘンリーが馬と一緒にお屋敷に持ってくんでしょ」 ¢「そしたらエドワードとキャサリンは歩いてお屋敷まで帰るん?」 ¢「あれ!?」 | ||
¢「エドワードとキャサリンの指輪のサイズはどうなってるんだ?」 ¢「そう。エドワードは自分の中指にはめていた指輪をキャサリンの右手の薬指にはめるのよね。普通はガボガボで抜けると思うんですが」 ¢「ま、あれは『これが左手だったらいいなぁ』とエドワードが思いながらはめるわけだから、後でペンダントトップにするなり、サイズ直しするなりキャサリンが考えるんでしょう」 ¢「あの場限りの二人だけの心の中での婚約式ってことですかね」 | ||
¢最後にひとつ、ホテルの開業パーティの一番最後にゆら(夏河ゆら)ちゃんのシャーロットと踊っている紳士、酔っぱらったトーマちゃんが出てきてシャーロットはそっちに行ってしまうのですが、彼女を追いかけようとしてメイドにぶつかると、逆にメイドに謝って気を使ってしまってます。そう! こんな時でも大部屋俳優のトメさんなんだよねぇ、マリエ(美郷真也)さんったら って訳でファンの間で交わされた疑問と解答でした。 | ||
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¢「バロンの末裔」ヒロイン・キャサリンについて¢ | ||
キャサリンという女性は、現代の感覚からすると理解しにくい女性ではあります。演っているゆうこちゃんもその貴族女性としての強さを表現するのが大変だそう。 「婚約は解消しません」という台詞を発するのはすっごいエネルギーがいるそうです。 そして、最後の「お手紙を下さい。ローレンスと私に」と言うのは、全てを納得して言うのではなく、あれしか言う言葉が見つからない、やっと出てきた言葉なのだそう。 だから、応えるエドワードの「ああ」という一言と表情が活きてくるのですね。 最後の旅立ちでのエドワードの見る幻影のキャサリンは、エドワードが一番望んでいるキャサリンの姿で、だからずっと微笑んでいるのだそうです。あの絹のようななめらかな笑顔を胸にエドワードは旅立っていくのですから、最高の笑顔を見せてくれますよね、ゆうこちゃんは。 全てを知って尚キャサリンを愛し続けるというローレンスも私は好きですねぇ。 | ||
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