- 大川山からの縦走も滝の奥集落で約半分が過ぎた。集落の外れから再び山道に入り、竜王山に向かった。
- 桧植林の続く縦走路を歩いて行った。二双越手前のピークまで来るとバイクの音がうるさくなった。二双越からしばらくはバイクのモトクロスコースの横に山道が付けられていた。静かな山とはほど遠かった。
- 征木分岐付近からは「大滝大川県立自然公園」の標識が多くなった。雑木林が多くなった。三頭越には鳥居が有った。三頭越先の913m峰への登りは急だった。寒風越付近では葉の落ちた雑木林を歩いたり桧植林の中を歩いたりを繰り返した。
- 竜王山一等三角点の横を通り、竜王峠からアンテナの立つピークを越えると展望台の立つ竜王山(阿波竜王)山頂に着いた。展望台に登り西側を眺めると、うっすらと大川山が見えた。「あんなに遠くから来たんだ」と感慨にひたった。
- 竜王山から少し先へ進み鞍部の先から稜線を離れて香川県側に下った。何合目かが書かれた標識の立つ整備された道だった。桧植林の中の道だった。下りきったところが竜王山キャンプ場だった。キャンプ場は営業していなかったが水はあった。家族連れがキャンプファイヤーをしていた。暗くなる前に家族連れが出発するとキャンプ場には誰もいなくなった。
- 最終日は、天気が悪くなるとの予報のため、暗いうちに出発した。まだ、星が見えていた。稜線まで登り返し、稜線からは木の階段を登って讃岐竜王に着いた。樹林に囲まれていた。
- 讃岐竜王からは広い防火帯のような登山道を下っていった。鷹山公園の手前で雨が降り出した。鷹山公園のあずまやで雨宿りしながらレインウェアを着た。予定は大滝山までだったが、あきらめて途中の相栗峠から下山することにした。相栗峠までは手入れされた公園のような森で、アカマツ林の中に紅葉がきれいだった。
- 相栗峠からは車道を下山した。途中のヘアピンカーブには近道の山道が付けられていた。松尾まで下るとバス停があり、奥の湯温泉発8:38のバスがある事が分かった。間に合いそうなので少し急ぎ足で歩いた。
- 奥の湯温泉からのバスは乗客一人だった。運転手とよもやま話をしながら濡れた服を乾かした。