美しい死体処理方法入門(2) 実践編   Page4/4

k−sugano

展足板を使った整形

いよいよ標本を展足板に刺す。
前回も書いたと思うが、コルク製の専用展足板などは使わないで良い。梱包材などの発泡スチロール板で厚みのある物に四隅をピンで留めた紙を貼って使う。紙を貼るのは、足先がスチロールに引っかかるのを防ぐためだ。

fig-30

とりあえず標本を刺したら、標本が回転しない様に前胸と腹部の両側に針を打つ。
( fig-31 )

fig-31

その後順に針を刺して整形していくが、fig-32に示すようにクロスで使うと固定が容易である。

fig-32

このようにして出来上がったのがfig-33とfig-34である。

fig-33

fig-34

展足板を使う場合も、タトウと脱脂綿を使用する方法と同じく、頭部が下がらないようにピンを使うこと。また、時々様子を見て修正するのも同様である。

このまま防虫剤などをいれた紙箱などに入れて、涼しいところで乾燥させると完成である。
乾燥に要する時間は標本のサイズ、前処理の状況などにもよるが1ヶ月から3ヶ月である。その後ラベルをつけて標本箱に収める。

次回予告

さて今回は時間切れであまりややこしい標本は取り扱わなかった。
次回「美しい死体処理方法入門(3)」では、取れてしまったパーツの接着やバラバラになった虫の修理、ボンドによる美顔パック、また標本ラベルの作り方についても、必要な情報、不要な情報など一歩踏み込んだ解説をしたい。



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