クワ好きのための簡単ラテン語講座   by Erie


発音
ラテン語の正しい発音?いやいや,なーんにも心配いりません.
「字面通り,そのまま読めばいい」
これがラテン語発音の基本です(つまり英語流の読みとは全く異なるのです).

(1) 母音は次の6文字
a=あ
i=い
u=う
e=え
o=お
y=い(ヤ行)
(2) 重母音は次の6種
ae=あえ
oe=おえ
au=あう
ei=えい
eu=えう
ui=うい
aeを「エ」,euを「オイ」とは読みません.これはドイツ語の読み方です.
(3) 注意する子音
・bには「び」と「ぷ」がある. b+母音では「ばーびーぶーべーぼ」. b+子音では「ぷ」.ただし,b+rの時は「ぶ」である.
・cはK音を表す,すなわちc+母音で 「かーきーくーけーこ」
・gは 「ざ」,「ぢ」 ではなく 「がーぎーぐーげーご」
・jは 「い」 と読む.j+母音で 「ぃあ(や)ーぃい(い)ーぃう(ゆ)ーぃえ(え)ーぃお(よ)」 (ヤ行に近い).
・qはq+uの形で用いられる.「く」
・sはすべて清音.濁るのはドイツ流.
・t+母音は 「たーてぃーとぅーてーと」 「たちつてと」 ではない.
・v+母音はW音 「わーうぃーうーうぇーうぉ」.
・xは 「くす」
・chは 「く」 音. 「ちゃ」 にはならない.
・ph+母音では最初のpを小さく読む. 「ぷふぁーぷふぃーぷふーぷふぇーぷふぉ」
・rhoは. 「ろほ−」. しかし,ほとんど「ほ」は発音しなくて良いように思われる(言いにくい).
・th+母音では 「たーてぃーとぅーてーと」

音節の分離
基本的に,子音+母音で一音節が構成される.したがって,その語に含まれる音節の数は母音の数に等しい. 以下に5つのルールを示してみましょう.

[A] 母音・子音・母音は後ろの母音と子音が結合する.「母音 / 子音+母音」
[B] 母音・子音・子音・母音は子音が分離され前後の母音と結合する「母音+子音 / 子音+母音」
[B*] ただし前の子音が閉塞音「b,d,g,p,t,k」で後ろの子音が流音「l,r」のときは2つとも後ろの母音に接続する.
[C] 語の先頭にある子音は後続の母音に接続する.
[D] gu,qu,su,ch,rh,thは1つの子音としてあつかわれる.
[E] 合成語の場合(とくに学名では多い)には,その生成,語源によって音節が区切られる.



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