北海道南部産オオクワガタ♀ 1997.7.31　鈴木　康博氏　採集 詳しい情報は こちらをご覧ください。

クワガタの分布境界は津軽海峡のブラキストン線ではなく、河野線あるいは ブナの北限・黒松内低地帯であるとすると、青森県に分布するオオクワガタ が北海道でも記録されていること自体何の不思議もないことなのである。
しかもブナと共にその分布を広げたとするなら、青森県に分布するが、北海道 ではまだ記録されていないルリクワガタが、これから見つかる可能性は大きい。 実は某著名人が北海道でルリクワらしき産卵痕を見つけたとの情報もある。もちろん 河野線以南、以西の地域である。

近い将来、下表（表６）のような北海道内のクワガタ分布を林原の手で証明して みたいと思っている。

表６　新説？北海道内のクワガタ分布（林原の願い！）
道内の一部地域に分布する種	全道に普遍的に分布する種
オオクワガタ ルリクワガタ ヒメオオクワガタ マダラクワガタ	ミヤマクワガタ ノコギリクワガタ アカアシクワガタ コクワガタ スジクワガタ オニクワガタ ツヤハダクワガタ

推論にかなり無理があるところやよく調査せずに書いた部分もあるので、その辺お気づきの 点があればご教示願いたい。 が．．．しかし「はじめに」でも書いたが、夢は壊さないようにくれぐれもお願いします。(^^;; 本当はヒラタクワガタもネブトクワガタなんかも北海道にいることにしたいのだが、あまりに 無理があるので断念した。

ひとつ誤解のないようにしておきたいのは、林原は基本的に放虫反対派で、増してもともと 北海道にいないクワガタを故意に分布させようとは考えていないということである。あくまで 「いたらいいなぁ」、「いるに違いない」と目標を立てクワ採りにいそしむ原動力としたい のである。

４．参考文献

• 蝦夷地の外人ナチュラリストたち　村元　直人　幻洋社(1994)
• 北海道昆虫同好会会報 jezoensis No.18
  　　「北海道におけるヒメオオクワガタの分布と生態について」　堀　繁久(1991)
• カラー図鑑　クワガタムシ・カブトムシ　吉田　賢治　成美堂出版(1996)
• 検索入門　クワガタムシ　黒澤　良彦・岡島　秀治・山口　進　保育社(1988)
• コンパクト版　原色昆虫図鑑　�T 蝶・蛾他　北隆館(1995)