松本支部、活動の記録(1995-97)

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1997


2EVナンバー取得!
 1月8日、松本陸運支局で「松本58 ら 39-24」のナンバーが交付されました。手作り教室第1期を終えた1995年5月から製作に着手し、その年の8月には走れるようになりましたが、手続きが良く分からなかった事もあって遅れてしまい、昨年10月に関東陸運局に相談に行ってから書類を作成し、10月末には改造申請が受理されました。結局改造作業から書類作成、車検まで全て素人の力だけでやり通す事ができました。定員に影響する重量は680kgとオリジナルよりわずか50kgの増加ですみました。コンバートEVの軽量の記録ができたかなと考えています。
 その後は公道でのテストを繰り返し、バッテリーにコストをかけずに距離を伸ばすためにハイブリッドの実験を続けています。最近製作した200V専用充電器の威力もあって厳寒の松本市内で15kmの航続距離を実現できています。


2.14 当支部、NHKラジオで紹介される

 2EVは長野県初の手作りEVとあって注目され、NHKラジオ第1(全国放送)の「ネットワーク日本 地域発列島行き」、および長野県内のローカル民放テレビ2局のニュースで取り上げられました。


2EV、CAR GRAPHIC DAYに参加
 2月23日、東京、豊島園遊園地で開かれたCAR GRAPHIC誌35周年記念イベント”CAR GRAPHIC DAY"でEVクラブのミゼットUとともに2EVが展示されました。CG誌の"CG2001"欄の効果もあってか関心も高く、近くにいた担当者は質問攻めになっていました。また、会場でサスペンションを強化型(より重い上位車種用)に交換、突然ばらしはじめたので周りのお客さんは驚いていましたが…。2時間ほどで無事交換も終わり、固いサスペンションの効果を確認できました。これでより多くのバッテリーや発電機を載せても大丈夫です。


3.22 NHK長野の朝のローカルニュースに出演
 NHK長野の朝のニュース枠の中で2EVが取り上げられ、生中継に出演しました。


再び英国へ
 昨年、英国最大の2CVのクラブ"2CV-GB"から招待を受け、見学してきた"London to Brighton 2CV & EV Run"に参加するため輸出許可を取り、3月31日、自動車専用船で英国に向けて船積みされました。


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ダイハツ・フェロー・バンのコンバート作業開始
 2EVの代わりとなる2台目のEVとして1968年に少数が作られたダイハツ・フェロー・バンの政策が始まりました。ベース車は畑から20年ぶりに引き揚げられた物です。まずはボディのレストアから始まりました。

2EV英国上陸
 世界初の2CVのEVとして英国の2CVのクラブ”2CV−GB”から英国最大のイベント"London to Brighton 2CV Run"に招待され(費用はこっち持ちですが)、去る3月末に名古屋港より船積みされた2EVは5月半ばには無事ブリストル港に到着しました。横内代表以下6名のメンバーは5月21日にロンドン・ヒースロー空港に降り立ちました。そして南部のリゾート地ブライトンで、回送された2EVと対面したのですが、ここで問題が持ち上がりました。


2EV、英国の車検を取る
 通関でもかなり問題があったのですが、今度は外国から持ち込んだ改造電気自動車では保険に入れないという事態になりました。英国の車検であるMOTを取ればOKという事で急遽地元の2CVのショップの協力で車検をとる事になりました。英国の車検は日本で言う民間車検と同じようなものです。車体番号などの形式的な事は問いませんが、エミッション、ブレーキ等実質的な性能は厳しくチェックされます。2EVはエミッションが無いという事で問題無くパスしました。観光で車を持ち込んで車検を取ってしまったというのも前代未聞でしょう。

2EV、ロンドンを走る
 最初はロンドンからブライトンまで走ろう等と考えていたのですが、地方道の平均速度が80km/hなのを見てすぐにあきらめ、ロンドン市内を走って記念写真を撮るということになりました。5月24日朝、トレーラーに車を積んで一路ロンドンへ、市街地に入ったところでトレーラーから降ろし、自走で中心部を目指しました。そしてテムズ川にかかるウォータールー・ブリッジの上で一休み、通行人の注目を浴び、質問攻めにあいました。
 そしてテムズ川を渡ってシティを目指したのですが、前日の車検場までの往復でバッテリーを酷使し、充電が不十分だったためにセントポール寺院を臨むビジネス街で停止しました。こうして2EVの約5kmにわたるロンドン散歩は終わりました。
 翌25日、ブライトン郊外の広大な公園で開かれたミーティングには400台の個性豊かな2CV達が集まりました。2EVは会場の特設テント内に貴重なクラシックモデルとともに展示され、ここでも注目の的でした。受け付けに置かれたアドレス帳には50人を超える記帳をいただき、メッセージ欄には最大級の賛辞が多くよせられ、感激しました。

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2EV、第12回2CV世界ミーティングに参加
 2EVは7月30日から8月5日までオランダで開かれたシトロエン2CV世界ミーティングに横内代表以下5人のメンバーとともに参加しました。広大なライン川の河川敷に5000台の2CVと2万人以上の参加車が集まる巨大なイベントです。ヨーロッパ諸国からの参加が大半で日本からの車持ち込みは初めてのことです。もちろん参加車としては最遠来になります。2EVはイギリスで協力してくれたサセックス2CVのブースに展示されたのですが、広大な会場を見物するのにボンネットをはずして走らせました。空冷フラット・ツインの独特な音が充満する中、音のしない2CVを見て周囲の人々は一瞬戸惑いますがすぐにわかってくれます。会場で大評判になり、オランダ国営テレビと専門誌数誌の取材を受けました。ドイツ語圏のせいか、イギリスよりも環境に対する意識は高いようでした。
 来年5月にはパリ郊外で開かれる「2CV生誕50周年記念イベント」に参加を予定しています。

フェロー・バンEVコンバート一応完了
 8月15日、フェロー・バンのコンバートは一応完成し、何とか形になりました。しかし、塗装はプラサフのみ、バックもできずという状態でEVフェスティバル参加を目前に問題山積でした。

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ダイハツ・フェロー・バンEV 日本EVフェスティバル'97に参加
開会式

開会式

グリッドに並んだフェロー

グリッドに並んだフェロー


 当支部では海外から戻ってこない2EVの代わりの2号車として8月31日のEVフェスティバルめざして1968年式ダイハツ・フェロー・バンをコンバートしました。
 フェスティバルぎりぎりに車はできあがったのですが、ゴルフ・カートから流用した日本電装のモーターの性能が期待したほどでなく、また、ベース車が古すぎたためにシートベルトが付かないなどレギュレーションを満たしていない部分があまりに多く、残念ながら出走は辞退しました。それでもスタッフの皆様のご好意でグリッドにつくことができ、チーム紹介もしていただき、スタートからストレートエンドまでの走行ができました。


フェロー・バンEV、高校の文化祭に展示
 地元の県立松本工業高校の文化祭実行委員会から要請を受け、9月6、7日の文化祭当日、同校正面玄関前に展示されました。幸い天候に恵まれ、多くの来場者の注目を集めました。また、2回校庭を利用して試乗会を実施し、校長先生以下多くの先生方、生徒、そして近所の方々に試乗していただきました。免許を持っている方には運転していただき、EVの静かさ、スムーズさを体験していただきました。


2EV帰国
 2EVは船の予定が大幅に遅れて11月1日に帰国。現地での酷使と船旅にもかかわらずまだ走行可能でした。

当支部代表、モンゴル行きを表明

 舘内さんからCG誌などでモンゴルでEVを走らせるという提案がありましたが、当支部代表の横内照治から10日参加表明がなされました。実際に行くとなったらモンゴルの大平原にもっとも適しているのが2CVだろうというそれだけの理由のようですが…。事務局としては大風呂敷に対して大風呂敷で答えただけと解釈していますが、当支部の場合、仲間内のヨタ話が現実になってしまうことが多い(2EVができたこともその1つ)のであながち冗談として笑っていられないのですが具体的には何も動いてはいません。風呂敷を広げたい方は是非後に続いてください。


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