INDEX
- 1995
- 1996
- 1997
1995
- 5.5-8.15 シトロエン2CVのコンバート作業(日記風)
- 8.25 JAPAN EV FESTIVAL'95に車両展示(本文なし)
- 日本最大のフランス車のイベント、「フレンチ・ブルー・ミーティング '95」に参加、ジムカーナ出場、試乗会開催、特別賞受賞(本文なし)
- 11.3 松本市民祭、旧車、名車フェスティバルに車両展示(本文なし)
1996
- 3.16 2EV車検取得のための作業開始、ブレーキ交換
- 2EV、イギリスに伝わる
- 4.14 2CVレース、「目くそ鼻くそ運動会」EV部門走行会参加
- 4.21 日本シトロエンクラブ総会に車両展示、試乗会開催
- 5.19-27英国最大の2CVのイベントに招待される。
- 6.2 2EV、モーターを小型のモデルに交換
- 8.15第2回マイレッジカー&EV,ERK走行会開催
- 9.1 2EV 第2回日本EVフェスティバル参加
- 10.2 改造申請作業開始
- 10.13「フレンチ・ブルー・ミーティング'96」に参加、ジムカーナ出場、特別賞受賞
- 10.20 豊科町環境フェスティバルに車両展示、ガレージから会場まで片道約15kmを自走
- 10.29 改造申請受理される
- 11.3 松本市民祭、旧車、名車フェスティバルに車両展示
- 12.18関東運輸局八王子陸運支局において予備車検通過
- 1.8 2EVナンバー取得!
- 2.14 当支部、NHKラジオで紹介される
- 2.23 2EV、CAR GRAPHIC DAYに参加
- 3.15 NHK長野の朝のローカルニュースに出演
- 3.31 昨年見学したイベントに参加のため英国に向け2EV船積み
- 5.3 ダイハツ・フェロー・バンのコンバート作業開始
- 5.21-24 2EV英国上陸
- 5.23 2EV、英国の車検を取る
- 5.24 2EV、ロンドンを走る
- 7.30-8.5 2EV、第12回2CV世界ミーティングに参加
- 8.15 フェロー・バンEVコンバート一応完了
- 8.31フェロー・バンEV、日本EVフェスティバルに参加
- 9.6-7フェロー・バンEV、高校の文化祭に展示
- 11.1 2EV、オランダより帰国
- 11.10当支部代表、モンゴル行きを表明
2EV車検に向けて作業開始
1996
昨年8月のEVフェスティバルでデビューした2CV-EV(2EV)は去る3月16日、車検取得に向けての作業が始まりました。まずは甘いブレーキを改善すべく、ドラムブレーキをディスクに交換しました。そして、車検にとって重要な重量をトラックの計量所で計ったところ、ジャスト600kg!、これには作った本人が一番驚きました。車検証上の重量は620kgですから、コンバートしたら軽くなってしまったわけです。
2EV、イギリスに伝わる
私の所属するイギリスに本拠を置く、Citroen Car Club(CCC)の会報に私の投稿が掲載されました。会長J.Judt氏のコメントを転載しましたが、どうも私達の車が世界初のELECTRIC 2CVであるようです。掲載後イギリスから作りたいとの手紙をいただき、反応のよさに驚いています。さすがに裏庭でレーシング・カーを作ってしまう国だけの事はあります。考えてみれば、自動車趣味の本場イギリスに始めて日本から情報を発信できたという点でも画期的と自画自賛しています。
2CVレース初参加
4月14日、スポーツランドやまなしで開かれる2CVレース、「目くそ鼻くそ運動会」の中のEV走行会(15分)に参加。15分完走!急勾配のコースで最高速度75km/sをマーク
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英国訪問報告
Citroen Car Clubへの投稿が縁でSUSSEXの2CVショップおよび2CV博物館(T.P.M)オーナーのNick Thompson氏より氏主宰のイベントに2EVがthe world first 2EVとして招待を受けました。EVを組み立てて走るという計画は主催者側の準備の関係で残念ながらキャンセルとなりましたが、EVクラブより拝借したパネルを展示し、注目を集めました。
さて、EVを走らせるのがなくなったために時間ができて観光が十分できたのですが、博物館巡りや2CVのイベントを通じてうわさに聞いていたイギリスの趣味の世界の奥の深さに圧倒されてしまいました。駅の売店で普通の雑誌と同じ高さにクラシックカー雑誌が積み上げてあるのですから…。来年は車検の付いた2EVをイギリスに持ち込みイギリス縦断を計画しています。現在、英国では私の投書の影響もあり、2-3台の2EVの製作が始まっているようです。来年、うまくいけば数台の2EVがイベントに参加するかもしれません。
EVについては、ミルク配達用の電気トラックが朝、静かに走っているのをよく見かけました。また、ロンドン市交通博物館の売店でおもしろい本を見つけました。
ELECTRIC VEHICLES by Nick Georgano 1996.1.1 £2.25
Shire Publications Co. Ltd, Cromwell House, Church Street,Princes Rsborough, Bukinghamshire HP27 9AA, UK.
30ページほどの小冊子ですが、19世紀末のEVからGMインパクトまで、要領よくEVの歴史がまとめられています。この本を読むと蒸気からガソリンへの変化と並行してEVの時代があった事が良く分かります。
2EVモーター交換
2CV-EV(2EV)は去る6月2日、車検取得に向けての作業が始まりました。小型のモーターにあわせたアダプター・プレートを発注し、大型のモーターを取り外しました。6月15日、小型のモーターを取り付け、車検の準備が済みました。今まで使っていた9 Inchモーターは2CVにとっては明らかにオーバーパワーで、8 Inchモーターがベスト・マッチといえます。モーターが短くなったので、ボンネットに収まりました。また、去年、仮にサフェーサをふいてごまかしておいた後部のサビがひどくなり、ナンバーが付くと直しにくくなるので部品を外して再塗装しました。車検はとりあえず7月いっぱいで取得という日程で松本市内の特装車架装メーカーに依頼し、作業が始まりました。書類申請とモーター・マウント製作、バッテリーの固定が主な作業となります。
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第2回マイレッジカー&EV,ERK走行会開催
松本市郊外の教習所のコースをお盆休みの2日間借り切っての走行会は好天のもと地元の省エネ・カー数台と2EV、大潟村の大会に参加した電動省エネ・カー1台そしてEVクラブからERK2台が参加して開催されました。
ERKにとってこのコースは最適の高速コースだったようで大好評でした。省エネ・カーが本当に音も無く暑い中フル・カウルのボディーをかぶってゆっくりと走る傍らをERKが歓声を上げて駆け抜けるという、同じEVでありながら、電動省エネ・カーの設計者が「道楽者(ERK)と仙人(省エネ・カー)」といったのがぴったりの好対照な世界が繰り広げられました。2EVは平均時速35km/hで一時間の走行を楽にこなし、市街地のコミューターとしての実用性を確認できました。
2EV 第2回日本EVフェスティバル参加
2EVは昨年に引き続きEVフェスティバルに参加し、昨年は展示のみに終わりましたが、今年はディスタンス・チャレンジに参戦しました。我々はロー・コストを最大の目標としている(=金もスポンサーもなし)ためにバッテリーはACデルコの乗用車用の38B20(35Ah)を20個と最小限に抑えたため当初から目標は上位入賞ではなく、最初の周回で最高速チャレンジ(2CVは遅くないぞ!)、その後はどこまで走れるかやるだけやってみるという作戦でした。かつて御堀さんとともにFJ1600に参戦していた1stドライバーは我々の期待に違わずスタートで4台をゴボウ抜きにして平均101km/hで周回し、2周目まで144V、168V仕様の上位2台に遅れることなく3位を維持し、その後第5ドライバーまで50km/h以上の速度を維持、7周目の第6ドライバーのところでスロー・ダウン、チェッカーを待ってゴールイン、実走行時間43分で38.5km走行、平均速度54km/hの実績を残しました。
結果としてはバッテリーのRC(リザーブ・キャパシティ)の値52分とほぼ一致する結果となりました。軽量化と走行抵抗の小ささというアドバンテージに期待したのですが、結局はバッテリーの性能と量(ようは燃料の量、ガソリン10リッターより30リッターの方がたくさん走れるという当たり前の事)には勝てないという事がわかりました。バッテリーの種類も量も無制限のディスタンス・チャレンジで好成績を得るには高性能バッテリーをたくさん積めばよい事は良く分かりました。しかし、私たちは軽量、低コスト、実用性を最大の目標とし、市場で容易に購入できるバッテリーを最小の量使用する事にこだわりたいと思います。
改造申請作業開始
10月2日、資料を携えて横浜の関東運輸局と打ち合わせ、その結果にしたがって書類作成を開始、改造申請のための作業が始まりました。
「フレンチ・ブルー・ミーティング'96」に参加、ジムカーナ出場、特別賞受賞
10月13日、フランス車の日本最大のイベントに参加し、ジムカーナに参加しました。豪雨の中、感電もせず、ショーともせず?完走したことに対し特別賞が与えられました。
豊科町環境フェスティバルに車両展示、ガレージから会場まで片道約15kmを自走
10月20日、松本市の隣の豊科町で開催された環境フェスティバル会場に展示されました。会場までは自走で参加しました。
10月29日、改造申請受理される
11月3日、松本市民祭、旧車、名車フェスティバルに車両展示
12月18日、関東運輸局八王子陸運支局において予備車検通過
改造申請が通ってから車検のために不具合を直し(ボロだったので・・・)車検に臨みました。車検場では心配された現車確認はあっけなく終わりましたが、EVとは関係ないヘッドライトの光軸で3回もやり直すはめになりました。その他は排ガスの計測がない事もあって普段乗っているボロ車の車検より楽でした。
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1997 |
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2EVナンバー取得!
1月8日、松本陸運支局で「松本58 ら 39-24」のナンバーが交付されました。手作り教室第1期を終えた1995年5月から製作に着手し、その年の8月には走れるようになりましたが、手続きが良く分からなかった事もあって遅れてしまい、昨年10月に関東陸運局に相談に行ってから書類を作成し、10月末には改造申請が受理されました。結局改造作業から書類作成、車検まで全て素人の力だけでやり通す事ができました。定員に影響する重量は680kgとオリジナルよりわずか50kgの増加ですみました。コンバートEVの軽量の記録ができたかなと考えています。
その後は公道でのテストを繰り返し、バッテリーにコストをかけずに距離を伸ばすためにハイブリッドの実験を続けています。最近製作した200V専用充電器の威力もあって厳寒の松本市内で15kmの航続距離を実現できています。
2.14 当支部、NHKラジオで紹介される
2EVは長野県初の手作りEVとあって注目され、NHKラジオ第1(全国放送)の「ネットワーク日本 地域発列島行き」、および長野県内のローカル民放テレビ2局のニュースで取り上げられました。
2EV、CAR GRAPHIC DAYに参加
2月23日、東京、豊島園遊園地で開かれたCAR GRAPHIC誌35周年記念イベント”CAR GRAPHIC DAY"でEVクラブのミゼットUとともに2EVが展示されました。CG誌の"CG2001"欄の効果もあってか関心も高く、近くにいた担当者は質問攻めになっていました。また、会場でサスペンションを強化型(より重い上位車種用)に交換、突然ばらしはじめたので周りのお客さんは驚いていましたが…。2時間ほどで無事交換も終わり、固いサスペンションの効果を確認できました。これでより多くのバッテリーや発電機を載せても大丈夫です。
3.22 NHK長野の朝のローカルニュースに出演
NHK長野の朝のニュース枠の中で2EVが取り上げられ、生中継に出演しました。
再び英国へ
昨年、英国最大の2CVのクラブ"2CV-GB"から招待を受け、見学してきた"London to Brighton 2CV & EV Run"に参加するため輸出許可を取り、3月31日、自動車専用船で英国に向けて船積みされました。
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ダイハツ・フェロー・バンのコンバート作業開始
2EVの代わりとなる2台目のEVとして1968年に少数が作られたダイハツ・フェロー・バンの政策が始まりました。ベース車は畑から20年ぶりに引き揚げられた物です。まずはボディのレストアから始まりました。
2EV英国上陸
世界初の2CVのEVとして英国の2CVのクラブ”2CV−GB”から英国最大のイベント"London to Brighton 2CV Run"に招待され(費用はこっち持ちですが)、去る3月末に名古屋港より船積みされた2EVは5月半ばには無事ブリストル港に到着しました。横内代表以下6名のメンバーは5月21日にロンドン・ヒースロー空港に降り立ちました。そして南部のリゾート地ブライトンで、回送された2EVと対面したのですが、ここで問題が持ち上がりました。
2EV、英国の車検を取る
通関でもかなり問題があったのですが、今度は外国から持ち込んだ改造電気自動車では保険に入れないという事態になりました。英国の車検であるMOTを取ればOKという事で急遽地元の2CVのショップの協力で車検をとる事になりました。英国の車検は日本で言う民間車検と同じようなものです。車体番号などの形式的な事は問いませんが、エミッション、ブレーキ等実質的な性能は厳しくチェックされます。2EVはエミッションが無いという事で問題無くパスしました。観光で車を持ち込んで車検を取ってしまったというのも前代未聞でしょう。
2EV、ロンドンを走る
最初はロンドンからブライトンまで走ろう等と考えていたのですが、地方道の平均速度が80km/hなのを見てすぐにあきらめ、ロンドン市内を走って記念写真を撮るということになりました。5月24日朝、トレーラーに車を積んで一路ロンドンへ、市街地に入ったところでトレーラーから降ろし、自走で中心部を目指しました。そしてテムズ川にかかるウォータールー・ブリッジの上で一休み、通行人の注目を浴び、質問攻めにあいました。
そしてテムズ川を渡ってシティを目指したのですが、前日の車検場までの往復でバッテリーを酷使し、充電が不十分だったためにセントポール寺院を臨むビジネス街で停止しました。こうして2EVの約5kmにわたるロンドン散歩は終わりました。
翌25日、ブライトン郊外の広大な公園で開かれたミーティングには400台の個性豊かな2CV達が集まりました。2EVは会場の特設テント内に貴重なクラシックモデルとともに展示され、ここでも注目の的でした。受け付けに置かれたアドレス帳には50人を超える記帳をいただき、メッセージ欄には最大級の賛辞が多くよせられ、感激しました。
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2EV、第12回2CV世界ミーティングに参加
2EVは7月30日から8月5日までオランダで開かれたシトロエン2CV世界ミーティングに横内代表以下5人のメンバーとともに参加しました。広大なライン川の河川敷に5000台の2CVと2万人以上の参加車が集まる巨大なイベントです。ヨーロッパ諸国からの参加が大半で日本からの車持ち込みは初めてのことです。もちろん参加車としては最遠来になります。2EVはイギリスで協力してくれたサセックス2CVのブースに展示されたのですが、広大な会場を見物するのにボンネットをはずして走らせました。空冷フラット・ツインの独特な音が充満する中、音のしない2CVを見て周囲の人々は一瞬戸惑いますがすぐにわかってくれます。会場で大評判になり、オランダ国営テレビと専門誌数誌の取材を受けました。ドイツ語圏のせいか、イギリスよりも環境に対する意識は高いようでした。
来年5月にはパリ郊外で開かれる「2CV生誕50周年記念イベント」に参加を予定しています。
フェロー・バンEVコンバート一応完了
8月15日、フェロー・バンのコンバートは一応完成し、何とか形になりました。しかし、塗装はプラサフのみ、バックもできずという状態でEVフェスティバル参加を目前に問題山積でした。
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ダイハツ・フェロー・バンEV 日本EVフェスティバル'97に参加
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開会式
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グリッドに並んだフェロー
当支部では海外から戻ってこない2EVの代わりの2号車として8月31日のEVフェスティバルめざして1968年式ダイハツ・フェロー・バンをコンバートしました。
フェスティバルぎりぎりに車はできあがったのですが、ゴルフ・カートから流用した日本電装のモーターの性能が期待したほどでなく、また、ベース車が古すぎたためにシートベルトが付かないなどレギュレーションを満たしていない部分があまりに多く、残念ながら出走は辞退しました。それでもスタッフの皆様のご好意でグリッドにつくことができ、チーム紹介もしていただき、スタートからストレートエンドまでの走行ができました。
フェロー・バンEV、高校の文化祭に展示
地元の県立松本工業高校の文化祭実行委員会から要請を受け、9月6、7日の文化祭当日、同校正面玄関前に展示されました。幸い天候に恵まれ、多くの来場者の注目を集めました。また、2回校庭を利用して試乗会を実施し、校長先生以下多くの先生方、生徒、そして近所の方々に試乗していただきました。免許を持っている方には運転していただき、EVの静かさ、スムーズさを体験していただきました。
2EV帰国
2EVは船の予定が大幅に遅れて11月1日に帰国。現地での酷使と船旅にもかかわらずまだ走行可能でした。
当支部代表、モンゴル行きを表明
舘内さんからCG誌などでモンゴルでEVを走らせるという提案がありましたが、当支部代表の横内照治から10日参加表明がなされました。実際に行くとなったらモンゴルの大平原にもっとも適しているのが2CVだろうというそれだけの理由のようですが…。事務局としては大風呂敷に対して大風呂敷で答えただけと解釈していますが、当支部の場合、仲間内のヨタ話が現実になってしまうことが多い(2EVができたこともその1つ)のであながち冗談として笑っていられないのですが具体的には何も動いてはいません。風呂敷を広げたい方は是非後に続いてください。