なんとかなるだろうか

3万円でPowerMacが欲しい

MacからWin機に乗り換えたA氏、私にPoweMacのゲット依頼!

Aさんとは
 私の職場の先輩のAさんの話しです。
 彼は職場でいち早くパソコンを導入した事で、知る人ぞ知る(誰も知らない)人物です。
 当時、「日本のMacになると」と豪語していた、S◯N◯製のパソコンがファ-スト.パソコンらしいです。(その後S◯N◯さんは自社開発をやめPC路線を選び、現在ではバ◯オがヒットしています)
 その後、そのパソコンを使いこなせないまま、「時代はMac」と悟ったのかPerfoma575を購入する事になったのです。購入時期、Perfoma575と言っても今程リ-ズナブルで無く、プリンタ-と込みで30万程したそうです。(しかしその直後、Appleの経営方針の見直しから低価格路線に突入した。その戦略が、「売れば売る程赤字になる」と言う、自分の首を絞める結果となったのだが) Aさんはパソコンのロ-ンを払いながら、値崩れして行く自分の575を悔しんだそうです。(そんな事もあり、私の588を「バッタ物」扱いしてくれています。)
 そして時が流れ、「時代はWin」とばかり、窓窓教に改宗してしまいました。
バッタ物とは
Aさんの、「588を575と比べてのバッタ物」の定義は次ぎのようなものです。

    1.内臓HDD接続がSCSIで無い。
    2.モニタがトリニトロンで無い。シャドウマスクは縦の彎曲が強く見づらい。
    3.正規PowerPCアップグレ-ドカ-ドが無い。
などです。
 まっ、Macの事をよく知っている方なら、575と588を比べて、優劣をつけるのが、無意味な事がおわかりでしょうが。
 1.HDDについて。575はSCSI-1、588は機能限定版IDE。転送スピ-ドはあまり変わらないし、両方ともRAIDは組めない(内臓で増設できないので組める必要も無い)。相方とも増設する場合は外部SCSI-1となるので、違いはない。
 2.モニタがトリニトロンでない。これは完敗です。575のモニタが欲しいです。
 3.正規アップグレ-ドカ-ドが存在しない。存在するのはLC575の方です。Perfoma575.588とも存在しません。仮にカ-ドが手に入ったとしても、10万円程の失費が必要です。588は、630、588のロジックをPowerPC化したCordyceps(コ-ディセプス)と言うロジックを改造無しに組み込めます。Cordyceps(コ-ディセプス)は75MHzから、120MHzがありオ-クションを利用すれば5.000円から20.000円ぐらいで手に入ります。又電源をPCI対応させればアルケミ-ゃガゼルと交換可能です、つまりG3カ-ドも夢ではないのです。
 と言う訳で、575、588とも一長一短あり優劣は付けられません。575と588は形は似ていても別物です。575はカラクラと同サイズのロジックを使用している事より、改造カラクラ作りに人気がありました。588は人気がまったくありません。発売当時の安さから630と同様に売れたと思うのですが、どうなってしまったのでしょうか。

3万円でPowerMacを

 話しが横道にそれてしまいました。つまり、588をバッタ物扱いしている、窓窓教に改宗してしまったAさんが、「PowerMacが欲しいと」「3万円で欲しいと」と言う事です。(Win機を使ってMacの良さを知ったのでしょうか?)
 依頼を受けた私は、さっそくリサ-チを始めました。一言でPowerMacと言っても色々あります。話を聞いてみると、「PowerPCを使ったMac」なので、当然4桁Performaも入ります。

 Aさんのはずせないスペック  1.PowerPCである事。2.HDDがGBクラスである事。が最低限の要求です。セパレ-ト、一体型は問わないと言う事でした。
 中古市場やオ-クションで程度の良い15インチのモニタを探すと、7.000円前後になります。3万円予算だと本体は23.000円ですが、GBクラスのHDDが入ったモデルとなると心当たりがありません。本体16.000円、HDD7.000円と言う予算でしょうか。しかしこれでは、送料、振り込み手数料分赤字になってしまいます。ざっと見積もって5.000円の赤字です。この事を話すと「3万円以上だせない、そのかわり575をあげるから」と言う事になりました。私が575のモニタを欲しいのを知っていたのでしょう。とりあえず交渉成立です。


リサ-チ
 Aさんは今まで一体型Macを使っていたので、「今度はセパレ-トタイプ」をと勝手に解釈しリサ-チを始めました。
 まず、Macの中古関係のメ-リングマガジンを見ましたが、良い出物はありません。それならばとオ-クションでゲットする事にしました。オ-クションなら良い物が安く手に入る事があるからです。(しかしリスクもありますが)
 PowerMac6100が10.000前後で競りあっていました。たぶん落札する頃には13.000円前後になるのでしょう。同じくPowerMac7100/66も同レベルです。しかし、HDDの交換を考えてIDEモデルにする事にしました。(「拡張性重視しない」と言う事で、6200、6210、6300、6310、6260、6300、などの630筐体モデルに決定)
 目標は、6260、6310、6300、の603e/100MHz叉は603e/120MHzモデルです。これに2GB前後のHDDをつけ15インチのモニタを探して完成です。(75MHzモデルは格安で性能的にもさほど変わらないでしょうが、カタログスペックの魔術で3桁を狙ってみました)

ゲット
 最近私がはまっている「YAHOO! Auctions 」、さっそくゲット開始です。やはり、603e/75Mhzモデルは、一体型、モニタ別型問わず安めの落札が見込まれますが、100MHz以上は2万円前後の値が付けられています。その中でもなるべく新しく、状態の良いものを探しました。
 しかし、それらを説明文のみで判断するのは難しく、条件に合う物を入札して行くしかありませんでした。
 本体 Macintosh Performa 6260 Power PC 603e/100MHz HDD 1.5GB
 モニタ Apple Multiple Scan 15AV Display
 モニタ用電源コ-ド(6410用の電源コ-ドだったため別途に必要)
これらプラス送料で予定通りの金額となりました。(ちょっと予算オ-バ-) 
 メモリが20MBと少ないので、575から外して付ける事にしました。中古でもメモリは32MBクラスだと4.000円前後しますから。
セットアップ
 Aさんの「使えるようにして持ってこい」の脅迫的要求より、セットアップを開始します。
 動作確認後まず、オ-バ-ホ-ル。本体はHDD、FD、CD-ROMドライブ、ロジックを外しクリ-ニングをします。又筐体も、知る人ぞ知る「突撃」クリ-ナ-で磨きます。
 次ぎにOSのインスト-ルをしました。私が選んだのはOS8.1です。多分OS7.6.1がベストだと思いますが、見た目からOS7.6.1はインパクトが無いと思い(575と差がない)、8.1を選びました。各種ソフトを入れ、コンフリクトが無い事を確認して完成です。
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Mac is NO1
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