猫と喘息C

 新たなる共存

 ニンニンがいなくなってから3ヶ月半が経った。喘息は影を潜めた。猫との因果関係はかなり強いものと断定してよいだろう。
ところが、10月の初旬に近所のおばちゃんから猫を引き取らないかという話が持ち込まれた。
 いなくなったニンニンには気の毒だが、わたしにとっては、喘息という持病が明らかになり、猫との関わりがきわめて濃厚で
ある以上受け入れがたいのは当然だった。
 私の強い反対と心配をよそに、家内と二人の娘は新しい猫をもらってきた。また、同じことを繰り返すのか?
すでに飼育経験があるし、餌や道具も揃っている。早速、トイレに砂を入れて準備万端、ぬかりないようだ。
 果たして、喘息はどうなるのか?

 発作の再発

 2.3日様子を見たが、喘息の兆候は現れなかった。少しは抵抗力が付いたのだろうか?
 シャラと命名された猫は、ニンニンの時と同じくすぐ環境に馴染んで駆けずり回っている。このまま、喘息が現れなければい
うことはないのだが。
 1週間が過ぎる頃、咳が出始めた。やっぱりだめか?いやな予感がした。
 10日目位から、発作が出てきた。夜中に激しい咳の繰り返し。緊急に手元に残っていた吸入器で気管支拡張剤を投与したり
して応急措置をとった。発作への対応は経験済みで心配はなかったが、飲み薬は週末で入手できず3日ほど苦しい思いをした。
 やはり、猫は鬼門だった。薬のコントロールが共存の条件だ。致し方なしか?
  喘息と猫、この因果な関係。原因の排除か共存か?薬を頼りに、私には後者の選択が背負わされている。

おわり
Wednesday, October 14, 1998

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