ソウル

 97年10月9日から12日の三泊四日でソウルに行きました。
 これは最初で最後であろう、社内旅行というやつでした。
 ゴルフをしないわたしは、観光コールと銘打たれた計画で行動していました。
 一通り博物館とかまわったのですがさほど興味が持てず、唯一面白かった民族村もほぼ通り過ぎるに等しい見方しかできなかったです。
 渋滞と一通の街ソウルを車で移動するのは、食べる為に移動するというくらい移動に時間がかかりました。どういうことかというと、昼御飯を食べるために移動を始めれば昼食の食堂に2時に着き、3時くらいに食べ終わったら、5時30分からのディナーショーにむけて移動を始めるってくらい。
 友達と町歩きをしたら面白いだろうな。


イェス ナル チプ | 韓国/日本食マナーの違い | 大苑閣(テウォンカク) | 屋台 | 夜中の買い物

バッタモン屋 | 汗蒸幕(ハンジュンマク) | 韓国名物 婚前撮影会




イェス ナル チプ
 韓国の自然料理店。
 魚は出てくるが、肉はでてこなくて、野菜中心の韓定食。
 まず、最初に部屋に通されると、部屋の角に座布団が人数分敷いてあるきりで、テーブルがありません。床がオンドルになっていて暖かく、そこでのんびりと待っていると、3人がかりでいっぱいの料理をのせた大きなちゃぶだいを運んできてくれます。

 おかずの種類は20種類以上はあり、それを一口くらいずつちまちま食べていきます。その種類の多さに驚いていると、その他に薬膳釜飯とチゲ鍋まで出てきて、全部食べたりしては胃が大爆発!!という位のごちそう絵巻が目の前に繰り広げられます。
 これは韓国のマナーとして残さなければならないものらしいのです(韓国と日本の食マナーの違い参照)。
 おいしくておなかいっぱいにもなりますし、目で見ておなかいっぱいにもなれる、豪華なお昼の定食でした。だいたい、20,000Wくらいで、ゴージャスな思いができます。






韓国と日本の食マナーの違い





大苑閣(テウォンカク)
 コリアンレストラン。
 入り口の門は、どこかの宮殿のもののような構えです。そこを入ると、広い敷地の中に、韓国家屋が何軒も建っていて、一軒を一つの団体で借り切って食べることができます。2-3人用の家からあるそうです。韓定食から、焼肉まで、お好きなものが食べられます。おまけにもっと余裕があれば、国楽を呼んで貴族気分にひたれます。
 骨つきカルビを頼むと、お姉さんが焼きについてくれます。付け合わせの葉っぱを広げて持ってもたついていると、どんどんその上に肉を焼いて切って放り込んでくれます。威勢がいい! 食べるのが追い付かなくて肉が冷えても、柔らかくてそれはそれでまたおいしい。
 日本に帰ってから、やっぱり焼き肉は韓国だよね〜!!と言いのけることができるうえに、韓国情緒にどっぷりにひたれるよい場所です。ものすごくよいところですが残念なことに、ここのオーナーが最近この敷地を寺に寄付したそうで、そのうちここはなくなってしまうそうです(いつかは未定)。早めに行ってみるべきだ!

城北区城北洞323(323,sungbuk-dong,sungbuk-ku)
予約tel:(02)762-4010





屋台
 韓国もやっぱりアジア!!屋台で食べたものは、、、



夜中の買い物
 南大門市場(ナムデムンシジャン)、東大門(トムデムンシジャン)は、夜中じゅう買い物ができます。
 市場と名がつくので、そのまま市場を想像してしまうかもしれませんが、それはちょいと違います。デパートのような建物が何軒もたっていて、一つの建物を見るだけでもかなり時間がかかります。衣服が中心で、皮革のジャケット、スーツなど、日本の流行とそうかわらないものが安く手にはいります。
 ちなみにわたしが購入したエンジの革のジャケットは、日本円で約18,000円でした。
 夜中というのに高校生くらいの少年少女たちがたくさんいます。

 近隣には屋台がいっぱいでていて、帰りに一杯ひっかけるのにもってこい。




バッタモン屋
 梨泰院(イテウォン)あたりにたくさんあります。
 古びれたビルの裏側の階段を下っていき扉をひらくと、そこはバッタモンワンダーランド。
 PRADOのカバンや、CHANNELのTシャツ、GUUCIの靴、、、それはそれでおかしい。もし、それを購入した場合は、本物と同じタグが付録についてきます。日本に持ち帰ってお家にたどり着いてから自分でとりかえる、というわけです。
 モノがモノだけにいくらタグが本物風でもすぐ偽物だと判別はつくので、ここで本気で購入するのは間違いです。が、CHANNELとしてシャレの土産品として購入するには、笑えるものがたくさんあります。
 ここでのポイントはは買い物ではありません。
 売り子のおばちゃんたちのパワーがすごいのです!「いらない」と言っても追いかけてくるし、こっちが値切ってもいないのに自分の言い値から勝手に値切って売りつけようとするし、あの強引さはなかなか体験できるものではありません。それでまた、日本語がすごくうまい。日本人であんなに強引な人は見たことがないのでちょっと不思議な感覚におちいります。




汗蒸幕(ハンジュンマク)
 汗蒸幕、それはパラダイス。
 汗蒸幕、それはワンダーランド。
 サウナ好きおやじが体験できたとしたら、極楽浄土を味わうことができるほどの韓式サウナですが、ここは、女性のみの砦。
 昔から女性のエステサロン的な機能を果たしていた場所なので、男子用のものはありません。

永東汗蒸幕(ヨンドンハンジュンマク)
江南区駅三洞826-34 予約tel:02.557.4244 24時間営業

 ここは、黒田福美著「ソウルの達人」に載った汗蒸幕です。
 その効果もあり、お客さんの50%強は日本人。受付のお姉さんも日本語が非常に堪能。前もっての予約をしておくことがおすすめです。

[受付]
 行って最初に、その日、汗蒸幕の他に何をやりたいか、オーダーをします。
 日本語で書かれた伝票がでてきて、それに丸をつければいいようになっています(やっている途中で増やすことも可能)。丸をつけたものを元に、行う順番を決めてもらいます。

 わたしはここで、 を所望。
 他には、塩ぶくろ(を肩やおなかにのせる)、指圧、カッピング(背中にカップをあててたこやきのようになるやつ)があり。

[うぶげ抜き]
 糸を綾とりをするが如くに構えて、顔のうぶげをはさんで抜いていく。
 かなりすばない動きで抜いていく。チクチクと痛みがはしる。特にエラの辺りが痛い。痛いと言ってもやめてもらえない。この痛みが顔の引き締めとか、血流を活発にさせるとかに効くらしい。

[ヨモギ蒸し]
 ビニールナイロンでできたチマチョゴリのチマ(スカート風な方)の様なのを身にまとい、真ん中に穴のあいた椅子にすわると、アジュマ(おばちゃん)がヨモギを元につくった乾燥薬草に火をつけて持ってきてくれて、椅子の下においてくれる。チマの中がヨモギの煙で蒸されることになります。
 血行がよくなる、とのこと。これは目に見えるような効果は特になかったです。でもおもしろかった。

[汗蒸幕]
 石を積み上げてつくったドームを松の木を燃やして熱しています。時間帯によって温度が違い、わたしたちの行った深夜帯はそんなに熱くない時間帯でした。といっても、普通の日本のサウナより少し熱いくらい。
 入り口でコーヒーの麻袋をもらい、それを下に敷いてすわります。服装はゆかたの様な衣服。熱い時間帯は、この麻袋で体全体を覆わなければならないほどの熱さだそうです。
 中はそんなに乾燥していなく、塩ぶくろや、卵(購入して食べれる)、梨(袋に入っていて蒸し梨になっている)がおいてあり、20人くらい入れる広さ。
 日本人なら、休憩を中にはさんで3分2本勝負ってところでしょう。

[アカスリ]
 いよいよ、体があたたまり汗を流したところで、地下一階の浴場に行きます。
 そこで、まず人参風呂にはいります。高麗人参エキスの入った風呂は煎じ薬の様な匂い。泡がたっていてとてもいい気分です。極楽、極楽、とつい口走ってしまいます。
 その後、病院の診察台のようなところにトドのように横たわり、アカスリアジュマにあかをすってもらうわけです。強くこすっているわけでもないのに、これが、よく出る。昼、韓国人の方に「あなたは特別いっぱいアカが出るでしょう」と予言されていたことがまさに事実となってしまいました(これはわたしがお風呂に入ってないように見えたとかではなく、色が白いといっぱいでるという法則からの発言だったことは補足しておきます)。
 髪を洗ってもらい、これが終わったら、また、人参風呂に入ります。
 そして、もう一度台に戻り、オイルと豆乳でマッサージしてもらってできあがり。

[上半身マッサージ]
 薄手の毛布を引いたオンドル部屋の床に横になり、顔、手、胸から上をマッサージしてもらうものです。最初がオイルでマッサージ。そのあとキュウリをすったものがベースとなったもので顔、手にパック。これが、ひえひえで超気持ちいい。その後に、海藻がベースとなったパック。これも、ひえひえで超気持ちいい。うとうとしながら、結構な時間を過ごしました。
 全行程で、約3.5時間、日本円で約11,000円くらい。時間があれば、もっとくつろいで、食事もとって、汗蒸幕にも何回か入りなおして・・・、とできるでしょう。
 女性なら、ぜひとも、行くべき。男が楽しめない極楽を味わうべきだ!!





韓国名物 婚前撮影会
 ソウル市内の各名所に行くと必ずといっていいほどいるのが、新婚カップルさんたち。正確にいうと、婚前の方たちなのですが、格好はウエディングドレスにタキシード又は韓国の民俗衣装を着用しています。
 この方たちは、それぞれカメラマンと衣装さんと移動して歩き、こてこてのポーズで写真撮影をしています。
 結婚式の時にスライドとして見せるわけでもないし、誰かに配るわけでもない。自分達の記念に写真集をつくって思い出にするために撮影しているそうです。
 最初は、いやーはずかし〜い!なんて思いましたが、見慣れると、ここまでコテコテならかえって楽しいかも、、なんていうふうに考えがかわってしまいました。











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