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明石瞳さんの受賞作品

2008.04.12. 掲載
2014.04.04. 追加
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今朝、明石瞳さんから電話をいただき、天王寺公園にある「大阪市立美術館」に出展されていると伺った。私たち夫婦は、何度か瞳さんの展覧会や個展で作品を鑑賞させていただいている。久しぶりのご招待なので、喜び勇んで会場に出かけた。

美術館での案内は「第52回新槐樹社の関西巡回展」と書かれている。新槐樹社は、美術活動を通じ各自の発展と相互の研鑚、親睦、新人の養成を目的とする団体だった。1929年に「槐樹社」として結成され、その後解散したが、1958年に「新槐樹社」として再発足し、毎年新槐樹社展を東京で開き、その後、大阪・京都の巡回展を開催している。新槐樹社展は今年も2月6日〜2月18日まで国立新美術館で開催された。

会場で明石瞳さんにお目にかかり、順に展示作品を見せていただいていると、ひときわ人目を引く絵画に出会った。それが瞳さんの絵で、大阪府知事賞受賞と書かれている。タイトルは「流れのように」。その作品と並んで、愛くるしい「少女と檸檬」という絵もある。どちらも夢のような幻想的ムードに包まれている。素晴しい。やりましたね、おめでとうございます。以前、絵の制作にについてお尋ねした時に「私のいのちです」と答えられ、圧倒されたことを思い出した。今日ご主人に伺うと、瞳さんは絵の制作に入ると、楽しむことなく必死で没頭されるそうだ。

第52回新槐樹社大阪展目録
第52回新槐樹社大阪展目録

大阪府知事賞受賞「流れのように」明石瞳
大阪府知事賞受賞「流れのように」明石瞳

「少女と檸檬」明石瞳
「少女と檸檬」明石瞳

明石瞳さんは、私が開業医をしていた頃から親しくしていただいている明石賢三先生の奥様で、金澤美大を出られた画家である。今から7年前にエーゲ海クルーズでご一緒してより、お互いの気心はかなりよく分かったつもりでいる。

初めて瞳さんの絵を見たのは今から15年ばかり前の、金澤美大の同窓生の合同展だった。その時の印象は、女性でありながら男性的な豪快な油絵だと思った。その一番洗練された絵が「青い帽子の女性」だと私は内心思っている。前から欲しい、欲しいと思っていたら、思いがけず頂戴することができた。この絵を、今もマンションのリビングの壁に掛けている。良い絵だと私のお気に入りだ。

「青い帽子の女性」明石瞳
「青い帽子の女性」明石瞳

それから後、何度か個展で鑑賞させていただいたが、画風がだんだんと変わって行くようだった。曲線に富んだ作品も観た記憶があるが、数年前から優しい、女性らしいファンタジーのある作風に変わった印象を受けている。妻の部屋の机の前に掛けてある女の子は、たまらなく愛くるしく、ほのぼのとした優しいムードがあふれている。

「女の子」明石瞳
「女の子」明石瞳

今回の受賞作「流れのように」や「少女と檸檬」は、これからの発展で、必要のないものが捨象され、よりピュアーなイメージになったのだろうと想像した。絵についてまったく素人の感想だから、的を外れている可能性は大いにある。しかし、明石瞳さんが、いつのときにも、自分のいのちと思って懸命に絵の制作に打ち込んで来られ、その時々の成果を残して来られたことは間違いがない。その生き方に感動し、共感する。

最後に不思議な縁のことを書いて置きたい。15年ほど前、金澤美大同窓生の合同展ではじめて明石瞳さんの絵を観たことを先に書いたが、その時一番印象に残ったのは堀口博信さんのアクリル画だった。5年前、その堀口さんの素晴しいデッサンとパステル画に魅せられて、ピカソとデッサンと絵画や、堀口博信のパステル画を掲載した。

今回の展覧会では、現代風な抽象画がかなり多かったが、その中で辻岡弘之さんの「炉の風景」という赤と黒が中心のシンプルな抽象画に魅かれた。波長が合うのだろうと思う。また一人、好きな画家が見つかって嬉しい。

<2008.4.12.>


「明石瞳さんの受賞作品」に追加

本日、大阪市立美術館で催されている第58回新槐樹社の関西巡回展を訪れ、展示作品を鑑賞した。明石瞳さんは2点出品され、その内1点が清槐賞を受賞された。

「春を告げる妖精」明石瞳
「春を告げる妖精」明石瞳 清槐賞受賞作品

2009年2011年に見せて頂いた作品から、少し画風が変わった印象を受けた。


「紅葵と少女」明石瞳
「紅葵と少女」明石瞳

こちらは、以前からの愛らしい画風の完成で、私の心は和み、微笑んでしまう。


「女の子」
美術館からの帰り道、天王寺駅に向かう途中で、日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が見えた。

<2014.4.4.>追加



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