IG及びL端子付きレギュレーターの取り付け

 右が元々付いていたもの、左が交換するものである。ヒートシンクの形状が異なる。同じヒートシンク形状のものを注文したのだが、形が異なるものが来てしまった。その他はほとんど同じだ。



 同じく、右が元々付いていたもの、左が交換するものである。コネクタのピン配列は、左上から反時計回りにIG、L、FR、Sとなっている。AZ−1用に使用するのはIG端子とL端子のみで、他は使わない(接続しない)。レギュレーターの周囲にある端子は、E(アース)、P(相電圧)、F(フィールドコイル)、B+(バッテリー)となっている。P端子には発電時に電圧がかかり、この電圧を検知することでチャージランプが消灯する(L端子に12V程度の電圧がかかる)。F端子は前回説明したとおりフィールドコイル励磁用の電圧がパルス状態でかかる。
 E、P、F、B+ の端子配列だが、この形状のレギュレーターの場合、どれも同じである(元々ついていたLIN端子レギュレーターも同じ)。異なってくるのはコネクタに接続されるピン配列のみだ。もう少し詳しく説明すると、IG、L端子が付いている4極端子のレギュレーターの場合、左上がIG、左下がLに固定されている。ぶっちゃけ、IG、L端子がついていれば、組み替えるレギュレーターは何だっていいのである。



 ここから本題。P端子に繋がるリードを途中で切ってしまったため、適当な導線をハンダ付けする。



 レギュレーターをオルタネータ本体に組み込み、B+、Eをネジ留めする。F端子はブラシを組み込んだあとにネジ留めする。その後、P端子と延ばしたリードをハンダ付けする。



 この作業が終わったら、ブラシを組み込む。が、その前に準備がある。ブラシを押し込もうとすると、スリップリングにブラシが引っかかって、全く組み込めないのだ。ブラシをスムーズに入れる方法がこれ。
 まず針金を、矢印の穴に入れる。



 ブラシを押して引っ込める。そしてブラシの上に針金を通し、もう一方にある穴に針金を入れる。これでブラシが引っ込んだままになる。



 針金がついたままブラシを取り付ける。



 針金を抜いてブラシの取り付け完了。



 あとは黒い蓋を取り付けてオルタネータが完成。そしてオルタネータを前々回紹介した手順で組み付ければ完了だ。次頁ではオルタネータの作動確認を行う。