ラジエタータンク直前の温度とラジエタータンク部分の劣化との関係

 以下のようにまとめ直してみた。

   走行距離   エンジンからラジエターまでの距離   ラジエタータンク直前の温度   タンク内部の状態 
 ワークス   12万キロ  0.3mぐらい 90℃(推定)
 アトレー   13万キロ  約1mぐらい?? 80℃ぐらい??
 AZ−1   23万キロ  約3m(実測値) 63℃(実測値)

 ラジエタータンク直前の温度とラジエタータンクの劣化傾向が綺麗にまとまった。タンク劣化の因子はラジエタータンク直前の温度が支配的だったのだ。となるとAZ−1のラジエターは劣化に対して非常に有利ということになり、実際そうなっている。


 一方で、走行距離45万キロのAZ−1のラジエタータンク部分は大きな劣化が見られた。温度が低いとはいえ、さすがにこの距離を走ると劣化が進むということだろう。

   走行距離   エンジンからラジエターまでの距離   ラジエタータンク直前の温度   タンク内部の状態 
 AZ−1   45万キロ  約3m(実測値) 63℃(実測値)


 「ラジエターのタンク部分はサードパーティー製が存在するか?」ということから始まって、最終的にはタンクの劣化因子の特定というところまで進んだが、一連の話はこれでおしまい。AZ−1のラジエタータンク部の供給がとまって純正と同形状のラジエターが製作できなくなっても、中古のラジエターのタンク部分は劣化が少なく再利用できるので、ラジエターのタンク部分は確保しておこう。