実験条件、その1

 装置ができたので、次は実験条件だ。この条件は、実車の実体、装置側の制約を踏まえた上で設定した。

 まず実車での冷却水の流量。「新型車の紹介」を見ると、3000rpmの時に40L/minとなっている。



 一方、全ての冷却水がラジエターに流れるわけではない。一部はエンジン内を循環したり、オイルクーラーに行ったり、ヒーターに行ったりする。



 その内訳までは書かれていないが、アイドル時に10L/minほどラジエターには行っているだろうと考えてもいいのではないか。


 水温。サーモスタットの全開温度を見ると、サーモスタット直後の最高冷却水温度は95℃あたりとみていいと思う。



 今回の実験ではパラメータに入れないが、参考までにクーリングファンの送風量。




 以上を踏まえて、実際の実験での設定値を記す。温水の流量は、給湯器側の性能もあり10L/minとした。アイドル時に想定されるラジエターへの流量と一致させた。
 もう1つのパラメータである水温の設定値は、次頁で説明する。