走行距離23万キロのラジエターを見る、その1


 以前、クーラントが漏れだした走行距離45万キロのラジエターを分解検証した。またAZ−1以外の車のラジエターについても検証を行うことで、以下の点を明らかにした。
1.クーラント漏れの原因は、タンクと呼ばれるラジエターの両端にある
  プラスチック製の部品が劣化して割れること。
2.AZ−1のタンクの寿命は、45万キロ程度であると思われること。
3.AZ−1の場合、タンクの供給元は1社しかないこと。
  サードパーティーがラジエターを製作する際、純正と同じタンクを使用していること。
4.つまり、タンクの供給がとまったら、純正品もサードパーティー製も
  純正仕様のラジエターが製作できなくなること。
 タンクを金属にしてしまえばAZ−1のラジエターはいくらでも作れるが、恐らくワンオフ扱いとなってしまう。


 走行距離23万キロのラジエターを、くぼっち。さんの協力により入手できた。分解して状態を確認するとともに45万キロ走行のラジエターと比較することで、ラジエターがどのくらいの走行距離で劣化が進むか、適切な交換時期はどのくらいかを予測する。


走行距離23万キロのラジエターの素性
走行距離23万キロのラジエター IN側外観
走行距離23万キロのラジエター OUT側外観
IN側タンクの取り外し