福祉と企業

日の出ロジコム有限会社の坂田和隆さんからメールを頂きました。
いわゆるボランティアレベル、当事者レベル、制度レベル等に並行して、ビジネスレベルの関与がとても大切になってきます。いろいろ考えてみましょう。

こんにちは、始めてお便りさせていただきます。
私は東京は西多摩地区にて、病院、施設さんを、対象とした医療関連のサービスをする会社を営んでおります。医療行為と、薬剤以外のすべてを扱う会社です。主に、介護用品、医療機器、出張売店、から始まり、エアコン空調設備、電気設備、水道設備の保守修理、殺菌消毒、害虫駆除など、幅広く扱っている会社です。売店部門においては、近隣の施設に、出張販売したり、養護施設、リハビリ施設で作られたものの、販売を手伝ったりしています。
どうしても、一般社会との接点が少なくなるそういった施設の 社会との窓口になれるよう、また、一般の健常な人と同じ様な値段で買い物ができるよう、また、施設で働いている職員の、手間が省けるように、日々努力しております。
ただ、有限会社とつくように 利益追及の団体であることにかわりなく(利幅の部分を、メーカー、問屋との、シビアな交渉にもとめ、なるべくエンドユーザーに負担が及ばないようにしているところではあります
が)そのあたりが、いわゆるボランティアとはまったく違うところではあります。
なんだ、福祉を語る商売人じゃないか、、とおっしゃる方もおりましょうが、少なくともわれわれ健常者と同じ権利をもつはずの彼等に、そういった機会が少ないのもやはり現状で、高い(定価販売)介護用品や、
定価でお菓子や、文房具を買わされているのもやはり現実です。
たしかに理由はあります。わずかな商品を、手間ひまかけて仕入れ、人出をかけて販売に行き、そこで得る利益は必ず赤字になります。(しかし私はそれらが重なれば必ずペイ出来ると思い始めました)
そういった施設の職員が、患者さんや、入居者の代わりに買い物にいかねばならず、圧迫する施設の維持費はいろいろと、フィードバックしてきます。
まして、専門的な知識を入り用とする建築物の管理など、現状ではほとんど業者の言いなりです。
私はそんな現状が、なにか食い物にされているようで、それなら、普通の企業相手に商売するのと同じようによりシビアな線でアプローチしようと、この会社を設立しました。
おかげさまで、この考え方は多くの病院施設様にうけいれられ、時には販売の手伝い(実際に販売をする)をしたり、病院と施設の橋渡しをしてみたり、そんなところが、ちがったかたちでの福祉事業だと考えております。
介護保険法案が通過し、これからは、施設さんも、病院と深く手を結ばねばならなくなってきました。CWをなさっているかたや経営者さんなどは、よりその思いがつよいとおもわれます。
福祉にいれ込む思いはさまざまな形があると思われますが、現実その裏側は、いろいろな思いが交錯し、かなり汚い部分もあることは事実であり、また、それらを無視していては、円滑な流れが維持出来ないことも事実です。それらを、理解し受け入れなくては私のような会社がなりたたないのも、また現状です。困った話ですが、そこに割り込んで私の考えを実践しようとしたら、、、これもひとつの福祉ですかね(笑)。
ただ、救われるのは、役場からの紹介できた、在宅のお客さんに対する商は、気が楽です。こんなこといっちゃうとおこられますが、ひたすら安くなるよう努力すればいいだけですから。もとより、マンパワーに頼るところの多い事業内容ですので、そのあたりは結構がんばっています。

社会福祉に対する考え方が、少し皆さんと違うかと思われますが、これも1つの考え方だと思い、業者として、コメントさせていただきました。気にさわる部分もあろうかとは思いますが、読み流してもらえれば幸いです。
        日の出ロジコム有限会社            代表取締役  坂田和隆
ps.残念ながらまだHPはありません。近いうちつくります。

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福祉とノーマライゼーション

「YMO豆事典」というホームページを運営しておられる中島さんからメールを頂きました。タイトルは、小山が勝手に付けました。

福祉の話というのは、当然のことですが、常に福祉に携わっているわけではない人間にも関係のあることに違いありません。
私自身、福祉問題に関しては何も知らないに等しいのですが、貴ホームページを拝見しながら少しずつでも勉強できれば、と思います。
また、福祉というのは、人権の問題と深いつながりがあると思われます。人権の問題は、全ての市民に身近な問題でありましょう。
社会的弱者という言葉がありますが、何によってそういう言葉が使われるのでしょう。今はそう呼ばれていても、今ある社会とは別の形の社会なら、そう呼ばれないかもしれないという可能性はあるに違いありません。そして、ともすれば、人間は自分が強者の範疇に入りたがる、または入れてもらいたがるものだと思います。(自然と言えば自然かもしれません。
しかし、何をもって「強者」だの「弱者」だのというのかはよく分かりませんが。福祉を受ける方と「弱者」を直結して考えるような発想が私の中にあるなら、それは問題でしょう。)これは差別意識とつながる感覚のように思われます。(もちろん、自分の胸にも問い掛けるべき事柄です。なかなか現実は厳しいです・・・)
福祉の方では、「ノーマライゼーション」という言葉が使われているようですが(最近覚えました(^^))、「今ある社会とは別の形の社会なら」ある人々は「ノーマル」であるかもしれず、そういう社会に近づきたいという理念があるように受け取りました。(間違っていないでしょうか?)
以上は抽象的な話だと思いますが、実際に社会の側の意識(コンセンサス)が変われば少しずつでも問題は変化していくと思います。一応は、雇用差別や結婚差別は、大昔よりは減少したのでしょう。(もちろん、今でもあると思います)
差別を容認するような政治家に投票しないことはとても基本的なことだと思います。

インターネットでは、個々ばらばらに情報が発されるため、その分野に詳しい方が主体的にそれをつなぐことは大切な作業だと思います。
小山さんの「福祉関係者のホームページ」はそれもうまくなさっておられると思いました。それに、軽い感じなので見やすいということがありがたいです。個人的には、もっと軽い感じでも構わないと思いましたけれども。


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障害をもつ子どもとその親の遊べる場

ある方から頂いたメールです。小山からの個人的なリメールも掲載します。
「私も他の人のご意見聞かせていただくと嬉しいです。」という、言葉を頂いています。ぜひ、感想とかいただけませんか。


message= 初めまして。私は9歳の脳性麻痺の息子の母であり、大学で社会福祉を学ぶ学生でもあります。

はじめまして。メールありがとうございます。どちらの大学ですか。楽しめていますか。そうだと、良いのですが。

家族の絶大なる協力(離婚しているため、私の両親)もあって、現在自分の興味のあることをさせていただいてます。

本当に、ここがポイントですよね。仲間の応援に恵まれることが大切ですよね。そして、実は応援に恵まれるということは、応援をこちらから求めるという勇気を必要とするのですよね。

 私の場合は本当に特例であり、普通、障害児を育てているお母さん方は自由な時間がとりにくく、多くのストレスをかかえているのではないでしょうか

本当にそう思います。

特に就学しているいる年齢の時期の児童にとって、放課後安心して遊べる場所がない事は、障害児親子を家に引き込ませる事となり、親子ともどもストレスを抱える大きな原因になるのだと思います。健常児のように自由に出歩けない子供達でも楽しめる場所が、一日も早く増える事を願うのですが・・・

何とか、行政、ボランティア、地域、施設等、セルフヘルプ等の動く部分が一歩でもと思います。いろいろな可能性が、無限大に考えられますね。僕の夢としては、地域で子育ての仲間サークルができだしているので、それの、障害児の母親版を作るのとは別に、障害児の親御さんが地域の一般の子育てサークルの中心メンバーの一人になっていければなという気がします。
もちろん、まずは障害をもつ子どもの関係者のセルフヘルプが大切でしょうけれど。

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社会貢献活動専門のアマチュア・オーケストラ『福祉の管弦楽団まごころ』

『まごころ』では、下記の演奏メンバーを募集しています。
●バイオリン・ビオラ・チェロ 〜 第3ポジション以上を弾ける方
●コントラバス 〜 楽器は個人持ちで運搬可能な方
●オーボエ 〜 合奏のなかでソロ部分を受け持てる方
お友達などにお声掛けをよろしくお願いします。
日本で初めて(世界でも?)創られた福祉活動、社会貢献活動専門のアマチュア・オーケストラ『福祉の管弦楽団まごころ』の仲川と申します。まごころは、障害の苦しみから私を救ってくれた音楽と、今は私の財産となった障害を活かした活動をしたいと呼びかけて91年に結成しました。当初はメンバーも少なく練習場所にも恵まれませんでしたので目の不自由な方でフルートを練習したいといった方に点字の教本を供給したり数名で慰問などをしていましたが今は50名くらいのオーケストラと手話コーラス部門が育ちつつあります。
私たちの悩みは福祉系の学生さんや福祉に興味のある方で楽器演奏の特技のある方々への情報発信が遅れていることです。あるバイオリンのメンバーは入団までに2年かかりました。近畿主要都市の市役所などに問い合わせてもそんな団体は無いと言われたとのことです。縦割り行政のなかでは私たちはコウモリ団体に当たります。音楽はバリアフリーなのでアマチュアオーケストラを管轄している教育委員会、障害者福祉部、生涯学習部門、国際交流部門その他の幅広い分野にまたがってしまうのです。障害者施設、各地の小学校、特養老人ホーム、長期入院の方々その他、活動の依頼が急増しており、来春には耳の不自由な方のためのコンサートを行います。このような音楽による心のボランティアに興味のある方への情報発信にご協力いただけませんでしょうか。 まごころの概要はNTTのホームページ「ハローねっと・ぼらんてぃあ」http://www.wnn.or.jp/wnn-v/ 日本各地のボランティアを紹介、新着情報で検索できます。私の連絡先は E-mail magokoro@gold.ocn.ne.jp です。
 
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小春日和メーリングリスト

個人のホームページでもご紹介している、小春日和さんが運営しておられるメーリングリストのご案内です。

参加者が福祉と施設と人についていろいろな情報や意見を交換したり、コミ ュニケーションを深めたりする場として設置されたホームページです。福祉施設の職員のみでなく、お医者さん、看護婦さん、学生さんと幅広い参加者となっておられるそうです。

過去に話題になったテーマとしては、例えば以下のようなものがあります。
断酒会の事、勤務表の作成、施設介護における人権、施設において我々介護職員が陥りやすいのは ・・・・ 、ホームヘルプサービス、デイサービス、ショートステイの年間利用回数等々

今回僕がリンクしているページはゲストページで、一部割愛されていますが、ぜひ一度ホームページレベルでご覧になって、気に入られたらメーリングリストに入っていただければと思います。

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清水哲さんテレビに出演
個人ページでも紹介している、清水さんからメールいただきました。
ご覧になって、感想を送って差し上げて下さい。

お知らせ!
10月17日(金) テレビ東京 夜7時から「追跡TVの主役」に出演します。この日は、スペシャルで4人が出ます。その内の3番目です。良かったら見て下さい。

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年金・介護シンポジウム
安心して老いられる社会へ〜〈福祉大国への志〉”軽老”から”敬老”へ 〜

以下のような電子メールを頂きました。ご紹介します。興味のある人はどうぞ。

税理士・弁護士・FP等の専門家を中心として構成した私たち”千里オフィス・クラブ”では、今回9月の敬老月間ともあいまって、これから私たちが直面する課題”老人健康保険施設の拡充・ケアシステムの充実・公的年金の補完と低金利時代の貯蓄手段”について年金及び資産活用に詳しい税理士・上野 弘之先生と松下政経塾出身で日本を代表する福祉のエキスパ−ト・やまのい 和則先生をお招きして、皆様に語りかけたいと思います。
皆様方多数のご来場を心からお待ち申し上げております。
皆様方と共に命の尊さを原点に戻って考えようではありませんか。


日時:平成9年9月25日(木) PM4:30〜8:00
会場:千里ライフサイエンスビル9F903・904号室(北大阪急行千里中央駅下車・北出口より徒歩2分)
参加費:無料
定員:50名 (定員に達し次第締め切ります)
連絡先:千里オフィス・クラブ 事務局 TEL:フリ−ダイヤル0120-068340内山まで
E・メ−ルでも受け付けます。CZF03142@nifty.ne.jp又は、ohta@zms.or.jp
テ−マ:第1部 [PM4:30〜6:00] 《転ばぬ先の杖》
『どうなる?どうする?あなたの”老後マネ−”〜21世紀の幸せな家庭を築くために〜』
講師 (株)上野MSセンター代表取締役・税理士・ファイナンシャルプランナ−
上野 弘之先生
第2部 [PM6:15〜7:45] 《転んだ後のマットレス》
『高齢者・障害者介護の現状と新ゴ−ルドプランの行方〜生きていて良かったと実感できるために〜』
講師 (有)やまのい高齢社会研究所 所長、立命館大学政策科学部大学院 講師
やまのい 和則先生
主催: 千里オフィス・クラブ [URL]http://www.sakuranet.or.jp/~soc/index.htm
以上
千里オフィスクラブ
代表幹事 太田 潔

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日中国交正常化25周年記念 特別企画 中国・福祉交流ツアー 参加者募集!
厳密には、団体の企画ですが、ここでご紹介します。
詳しくは、下記のアドレスをクリックしてください。

1997年9月2日(火)〜13日(土)
http://www.nihao2180.com/fukushi.htm

以下のようなメールを頂きました。

message=初めてお便り致します。
日中交流協会は1985年に設立以来様々な日中交流促進事業を行なって参りましたが、日中国交正常化25周年である本年、特別企画と致しまして「中国・福祉交流ツアー」を9月・12月に企画致しました。福祉に関しては専門ではありませんが、取り急ぎ先生にご挨拶傍々ご案内させて頂きます。下記URLに詳しい情報があります。宜しければご参照ください。
http://www.nihao2180.com/
name=日中交流協会 森山

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個人ホームページでも紹介している、山本さんからのメールです。
最近私は重度の身障者の介護をアルバイトで始めました。留学する9月までの間ですがたいへん貴重な勉強と体験をさせていただいています。その身障者の人が、介護者を募集しておられます。募集要項を私の下記のホームページに乗せておりますので、社会福祉に関心をお持ちである人々の集まるステーションである、小山先生の運営されておられるホームページにリンクしていただけませんでしょうか。ご多忙かと存じますが宜しくお願いいたします。http://theology.doshisha.ac.jp/users/students/undergraduate/1993/gd0089/helper.htm

是非、関心ある方はアクセスしてください。
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ご本人からの申し出で削除しました。(011026)
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「共生」を巡る舟木さんの意見
小山と小山のディスカッションにこのコーナーおなじみの舟木さんがコメントをつけてくださいました。
ありがとうございます。こういった、「反応への反応」が、うれしいですね。

前略
熱い日本語とローマ字の討論をじっくりと読ませていただきました。「共生」という言葉の概念についてですが、私は国際交流という分野からこの言葉について意見を言わせていただきます。
国際交流の分野においてたびたび「多文化共生」という言葉が頻繁に使われます。大阪には「多文化共生センター」というNGOもあります。そこの事務局長の田村さんは「多文化共生」という意味を「多くの文化が共に生きること」と解釈しています。
多文化といえば、いろんな外国の文化と考えがちですが、田村さんは「多文化」を単にいろんな国の文化ということではなく、様々な背景や価値観を持っている個人ごとの違いと見ています。また、「共生」を「基本的人権の尊重の視野」から意識改革そして法制度の整備/個人個人の生き方を考えることと言っていました。私も同じに分野に携わりながら共感できるところがあります。
私も考えでは、「共生」は、社会にいる様々な境遇の個人が、自分の生き方を認識し、自分以外の個人(境遇、背景、生き方、思いなど)を理解する努力をする。そして違いの認識から理解が生まれ、共に生きていくための方法を考えることではないかと思います。単純ないくつかの物差しだけで人の違いを見ていくと、強い弱いだけで見えてしまいますが、実際は強弱だけでは区別できない複雑な関係があるからです。また、一人一人の生き方によって自分自身で弱者だと思い込んだり、強者になったりもします。例えば、とてもお金のある日本人がいきなり言葉も全く通じない国にいったときは、弱者になったのでしょうか?それとも強者でしょうか?父母がともに日本人から生まれ、ブラジルで育った人が20才で日本に移住した場合、どうでしょうか?
その人が日本で暮らしていく上で顔形は日本人ですが、日本語がまったく分からず文化にも慣れず、いろんな問題が起きて、本人は弱者であると苦しむかもしれません。それとも、他の外国人と比べると日系人ということで永住権が簡単に取得でき、より優位にも思われます。もちろんブラジルに滞在しつづければ弱者か強者かは状況を知るまでわかりません。それらの判断は、本人の境遇、価値観や判断する人の価値観等によって大きく変わってきます。私の考えは国際交流の分野から感じたことですが、福祉全般の分野に通じると思います。一人一人が様々な分野においてパートナーシップでつながっていくことが「共生」ではないでしょうか?

福井県国際交流協会
舟木 紳介

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マスコミ報道と福祉施設

はじめまして、東京にある母子寮の指導員をしています。
1月23日に、ニュースステーションで、東京にある児童福祉施設若草寮のことについて放映されました。
その中では、われわれのように福祉に携わっている人にとっては、よく知っている、今、子どもたちのおかれれている状況(親に捨てられたり,、虐待を受けていたり.etc)を、2人の姉妹を中心に、養護施設にいる子どもたちの実態を取り上げていました。
それを、見た私の職場の上司は「内部告発だ」といいます。そう簡単に福祉の施設を取材させることがおかしい。子供たちの秘密を守る義務があるのに、ぼかしもなく多くの子どもがテレビ映っている。
指導員側が、抗議の意味を込めて、上の許可を得ないで取材させたのではないか。
そういえば、その施設長や法人の理事長などは、一切テレビにも出ていない。唯一、ひとりの女性指導員がインタビューを受けていました。
わたしは、単なる養護施設の紹介の番組としか、みることができませんでした。
若草寮事件、としてとりあげるほど大袈裟な話ではないかと思います。ただ、この番組を見ての、皆さんの感想が聞けたらとてもうれしいです。
宮本 雄一
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「マスコミ報道と福祉施設」への反応と文献紹介

マスコミと児童福祉施設にかんする意見が母子寮の職員の方から出ていました。僕もあのTV番組をみましたが、内部告発というような感じは受けませんでした。もっと施設内部を知ってもらうためにこの種の番組が増えて欲しいと思います。
ところで、昨年から今年にかけて、児童福祉施設内虐待がこれまでになく報道されました。施設長の虐待に耐えかねて入所児童の多くが児童相談所に逃げ出した千葉県の事件、施設長代理や男子指導員の身体的虐待に耐えられずマスコミに告発して対処しようとした入所施設児童の事件(福岡)、施設内における男子職員による女児への性的虐待事件が闇へ葬り去られようとしている事件、本当に岡光/小山スキャンダルという施設設置をめぐる不祥事だけではなく、設置された施設でいかなる処遇が行われているか、という問題に、福祉関係者はもっと敏感になるべきではないでしょうか?
そうした問題提起の一貫として僕は次のような小冊子を翻訳出版しました。関心のある方は、連絡してください。送料のみ負担していただき無料で献呈いたします。
英国・全国児童虐待防止協会/Safe & Sound著「こんなめにあって、一体だれを信頼せよというのか?---英国における施設内虐待に対する被害児童の意見表明」英国SW研究会翻訳資料シリーズ第11号、1997/2/26刊行、津崎哲雄・佛教大学社会福祉学科 
603 京都市北区紫野北花の坊96 tel 075-491-2141 Email tsuzaki@bukkyo-u.ac.jp

仏教大学の津崎哲雄先生からメールを頂きました。資料をいただけるとの話!!
是非是非、反応しようではありませんか。
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職親制度を巡って

(ある、pswの方から頂きました。ご本人の希望で匿名、一部抜粋にしました。)
私はまだまだ未熟なPSWですが、最近通院患者リハビリテーション事業について、もう少し何とかなら
ないかと考えることがありました。
じつは残念な事に通院患者リハビリテーション事業に参加しておられた患者さんで、急性の発作、合併症により亡くなった方が複数でたため、職親(事業主)の方のショックも大きく、今後もこの事業をやっていこうかどうしようかと迷っておられるのです。
せっかくの社会復帰事業が、このような事故を回避したいとの理由から、広がりをみせなくなってしまってはならないと懸念しております。
医療機関に携わる者として、事故が起こっても職親や病院に責任を求めないとの念書を書いていただく、もしくは疾病や緊急時の対応方法を事業主に伝える、定期的な訪問を行う等考えてはみたものの実際に実施するとなると、複数の保健所・病院が関わる事が多いためなかなか深く踏み込めない。また守秘義務の問題、患者さんにとって病院や自宅とは異なる場所にいるのだとの安心感等を阻害してしまうのではないか等問題が山積みなのです。
 この問題に関して、今職親さん方によって、自主組織を作ってみてはどうかとの提案がありその状況をうかがっている様な段階です。
もちろんその話し合いの結果に対し、医療機関として協力できる事があればお手伝いさせていただこうと思っております。
 しかしながら、もしボランティアやホームヘルパーの様な保険ができ、なおかつ送迎に関する社会的な援助があれば、患者さんそして職親さん方が安心して、事業を行うことができ協力事業所もより増え、社会復帰事業がより促進されるのではないだろうかと考えます。
皆さんの意見を頂ければと思います。
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