乳の詫び状

Last update 2007/03/16

 ここには、過去の「乳の詫び状」が溜めてあります。ほとんど日記みたいなものですね。

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 これより新しい分については、こちらへ

乳の詫び状(2007/02/28)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: 東芝薫田監督出演、ワールドカップのことなど
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 テレビ神奈川tvkのラグビー番組「ラグビーダイジェスト」に、昨シーズン
は3冠、今シーズンは2冠(実質3冠)で、この2年間のタイトルを総なめした
東芝の薫田監督が出演していました。
 NECグリーンロケッツの選手だった川合レオさんが、東芝の強さは選手一人
一人が自分で考えてプレーできること。自分がやったラグビーは、パターンを
決めてやるラグビーだったなどといったら、薫田監督は、自分で考えて判断で
きるようにならないとリスクマネジメントに失敗するなどといってました。
 サントリーが強かったときは、パターン化されたラグビーだったが、その上
のレベルに行こうとしたときにうまくできずに低迷したという話を、雑誌「ナ
ンバー」かなにかで読んだ記憶があります。そこを東芝はクリアしたというこ
となんでしょうかね。
 それと川合さんが、東芝はフォワードが強いのに無駄な接触プレーをせずに
体力を温存しているのが、日本代表が海外のトップレベルの代表と戦うときに
参考になるんじゃないかなどといったら、薫田監督は、いいこといいますねえ
などと喜んでいました。
 以前書いたかもしれないけど、体格で劣る日本代表がワールドカップで優勝
するには、自陣ゴール前からでもドロップゴールで3点を重ねて取れる超強力
かつ正確無比なキック力をもつ選手を発掘して、接触を減らして体力消耗を防
ぎつつ点を取って、相手が焦って攻めてくるところをカウンターでトライして
トドメを指すようなゲームプランがいいんじゃないかと。\(^O^)/
 そんなラグビーで、日本がワールドカップで優勝しそうになったら、ワール
ドカップ開催中でも突然ルール改正して、ドロップゴールは3点じゃなくて1
点にしたりしてね。\(^O^)/
 ま、それは冗談にしても戦略的なキックの使い方でだいぶ違うと思うんです
よね。自陣ゴール前まで攻められても、キック一発で相手ゴール前まで戻れる
ような強烈なタッチキックを蹴れる選手がいると、相手はだんだん嫌気がさす
んじゃないか。\(^O^)/

 ともかく、今年は9月にラグビーのワールドカップが開催されるワールドカ
ップイヤーなので、盛り上がって、サッカー同様日本代表を応援してほしいで
す。
 日本代表情報は
http://www.rugby-japan.jp/japan/japan/2007/index.html
をどうぞ。
 代表スコッドが発表になってますが、WTBのトヨタの遠藤や三洋の北川の走
りがみたいですね。大畑もケガが早く治ってほしいし。遠藤選手、日本選手権
決勝でケガしたけど、大丈夫なのかな。

 それにしてもテレビ神奈川tvkは、いまひとつ日が当たらないスポーツをよ
く中継してくれてますよね。NHK以外でラグビーやハンドボールの中継がある
のはtvkくらいじゃない?
 ラグビー番組の「ラグビーダイジェスト」なんて、なんかかつてのテレビ東
京のダイヤモンドサッカーみたいな気がします。^^;

 東芝ブレイブルーパスの公式サイト
http://www.toshiba.co.jp/sports/rugby/index.htm
は、優勝祝賀ムードでちょっと派手になってますね。
 フラッシュのムービーになってる、あの狼のキャラクタ、なんて名前なの?
 東芝関係者、知ってたら、いや知らなかったら調べて教えてください。
 公式サイトなんだから、キャラの名前くらい、すぐわかるような演出してほ
しいなあ。それから、このキャラのストーリー、ちゃんと作ってあるんでしょ
うか。
 どこどこ生まれで、いま何歳とか、家族構成とか。どうして東芝ラグビー部
に来たのかとか。
 その辺は、サントリーは抜かりがないけど、東芝は宣伝下手ですよね。やれ
ばできると思うので、がんがんやってください。
 ついでに、みうらじゅんのゆるキャラに登録してもらえば認知度アップする
んじゃないか。あ、ゆるキャラは公的機関のキャラじゃないとダメか。\(^O^)/
 ゆるキャラは、
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゆるキャラ
をどうぞ。
 ちなみに、福岡県のじーもの項を追加したのは、私です。これ、ほんと。こ
のページ見たら、じーもが載ってないんだもん。ソッコー、書きました。\(^O^)/

http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=6077
じーもの紹介
は、更新されてないな。一番新しい情報が1年以上前だもんね。じーも担当者、
がんばってくれ。

 日本選手権決勝の会見リポートが出ていますね。
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2007/id3207.html
日本選手権 決勝 マッチ&会見リポート(東芝 19-10 トヨタ自動車)

 話、変わりますが、
http://www.japantopleague.jp/
日本トップリーグ連携機構
というのがあるんですね。各種球技のリーグが連携して活動して認知と普及を
目指していますね。

補足(2007/03/02)
 いま、府中の伊勢丹には、優勝を祝う大きな垂れ幕がかかっています。京王線の府中駅の伊勢丹側の改札を出たところには優勝を祝う横断幕がかかってます。

乳の詫び状(2007/02/26)

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ASAHIネットのkick/salonから。

標題: 東芝ブレイブルーパス、ラグビー日本一連覇
---
 我らが東芝府中に本拠をおく東芝ブレイブルーパス、トヨタとの日本選手権
決勝で、見事に19-10で勝ち、昨年に続いて連覇を果たしました。
 去年がNECとの同点同時優勝だったから、いまいち不完全燃焼だったけど、
今回はきっちり勝ちました。
 トップリーグ優勝と会わせて2冠ですが、トップリーグのレギュラーシーズ
ンとプレーオフトーナメントも1位なので実質3冠です。昨年もトップリーグ
と今年プレーオフに変わったカップ戦も制して3冠だったので、3冠で連覇、
つまりこの2年間、日本ラグビーのタイトルを全部取って連覇したというとん
でもない強さです。
 薫田監督はこの試合で勇退しますが、5年で8冠という大変な実績を挙げま
したね。
 その薫田監督に、「すばらしいリーダーと出会えたのが一番よかった」と言
わしめた我らが冨岡鉄平主将。
 この試合でも強烈なリーダーシップでチームを引っ張りました。冨岡もこの
試合でキャプテンを退任して、来シーズンからは一選手としてがんばるそうで
す。
 今シーズンはお父さんを亡くしてから、黒の腕章をキャプテンマークとして
つけてますが、この試合もそうでした。今回優勝のTシャツがあったかどうか
ちゃんと観てないんですが、トップリーグ優勝のときは、冨岡だけは喪に服し
ているので着ませんでしたね。
 冨岡キャプテンは地元府中のさまざまなイベントにも快く出てくれて、東芝
とラグビーの認知、普及に努めていました。
 武蔵府中郵便局という大きな郵便局がありますが、その一日局長をやったと
きは、東芝府中のラグビーのユニフォームを着てやりました。
「悩んだけど、やっぱり東芝のラグビーを知ってもらいたいということで着ま
した」
などといって、えらい、冨岡!
 彼、この5年でインタビューでの受け答えがすごく上手になりました。小手
先で上手になったのではなく、自分の内面がすごく向上していてそれを素直に
口に出せるようになったのです。小手先じゃなくて、中身が向上した、これが
重要なこと。
 彼は九州男児ですが、彼とそのキャプテンシーが体現しているのは、熱く、
太く、まっすぐな九州男児の理想の1つですね。
 薫田監督、冨岡主将、お疲れ様&ありがとうございました。
 選手、関係者のみなさんも、お疲れ様&ありがとうございました。
 ゆっくり、じっくり体を休めてください。

 試合経過や記者会見の模様などは、
http://www.sanspo.com/rugby/jrc/2006/news/rg2007022601.html
東芝、トヨタを破り連続日本一!薫田監督涙の通算8冠締め!
http://www.sanspo.com/rugby/jrc/2006/news/rg2007022603.html
東芝・冨岡主将、最後の花道飾った!今後は一選手として貢献
をどうぞ。吉田宏記者、いつも、ありがとう!
 今日のサンスポ一面トップが東芝ブレイブルーパスの日本一だから、駅で
買うぞ。\(^O^)/
 この前のトップリーグ優勝は裏一面のトップだったけど、買いましたよ。

 今朝、日の出前に、東芝府中工場のシンボルとなっている高さ150メートル
(地上135メートル、地下10メートル)級の超高層エレベータ試験塔を観たら、
あなた。
 よっぽど3冠連覇優勝がうれしかったんでしょうね。
 飛び上がって、万歳三唱していました。\(^O^)/
 おれもうれしくて、マンションの屋上までかけ上がって、飛び上がって万歳
三唱したら、暖冬のこの冬一番の寒さでくっきり見える富士山も、つられて飛
び上がって万歳三唱してましたね。\(^O^)/

http://kagakukan.toshiba.co.jp/07traffic/newtech221.htm
世界最高速エレベーター
http://www.mmjp.or.jp/STF/sisatsu/2006/toshiba-061122RP.pdf
科学技術者フォーラム11月度見学会報告書

乳の詫び状(2007/02/24)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 入門量子コンピュータ
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/13/1179605
量子コンピュータ入門書
で量子コンピュータの入門書を紹介したが、大事なのを忘れていた。
 もうちょっと歯ごたえがあるのがいい人は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893621920/showshotcorne-22/ref=nosim
ゲナディ・P. ベルマン, ロンニエ マイニエリ, ゲーリー・D. ドーレン, ウ
ラジミール・I. チフリノビッチ, 松田和典訳「入門量子コンピュータ」
です。
 これはすでにブログを始める前にウェブのほうで紹介していますが、関連し
た書き込みは、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo59.html
の「乳の詫び状(2002/09/03)」の「入門量子コンピュータ」
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo60.html
の「乳の詫び状(2002/10/08)」の「もう1つの量子コンピュータ」
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo60.html
の「乳の詫び状(2002/10/29)」の「世界最小のコンピュータ回路」
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/wabijo61.html
の「乳の詫び状(2002/11/12)」の「九州日記」
などです。
 もう4年半くらい前の話なんですね。時効だから明かすが(笑)、新宿の某書
店とは、新宿の紀伊國屋です。\(^O^)/
 漁師コンピュータとはすごいと思ったもんね。
 マグロ漁の漁師さんと中洲で飲んだり、長谷川法世さんと飲んだのは、せい
ぜい3年前と思っていたけど、もう4年半くらい経つのね。時間感覚がめちゃ
くちゃだね。

 本書に戻ると、内容は一般向けではなく、コンピュータサイエンス・情報科
学と物理学両方の学部レベル、それも大学初年度か2年生くらいのレベルです。
決して大学院レベルではありません。少し数式は出るけど、気の利いた高校生
なら理解可能でしょう。
 章立ては、コンピュータサイエンス・情報科学と物理学が1章ごとに出てく
る構成。
 我々の業界の人なら、ブール代数などコンピュータサイエンス・情報科学の
章の内容はとっくにわかってるだろうから、物理学というか量子力学の基本部
分の章を読めばいいはず。
 量子コンピュータで素因数分解を超高速に実行できるというので、現在の暗
号システムが危機に瀕すると騒がれたショアのアルゴリズムを、本書で初めて
詳しく知りました。
 すごいんですよ。きれいにベクトルが打ち消しあって解の候補が出るんです
よ。
 やっぱ、頭がいい人はすごいねと、これを発明?発見?した頭のよさと、こ
ういう性質がある世界が存在していることに、感動しましたもんね。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 不確定性原理の今
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http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/13/1179605
量子コンピュータ入門書 
で、量子コンピュータの本や、小澤の不等式が不確定性原理に見直して迫って
いるなどと書いたら、日経サイエンス2007年4月号の特集は、「不確定性原理
の今」です。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000N3AUJU/showshotcorne-22/
日経サイエンス 2007年 04月号 [雑誌] [雑誌]

 これはシンクロニシティでしょう(爆)。
 いやいや、日経サイエンス編集部がおれの脳を事前にスキャンして企画した
もんでしょう。\(^O^)/
 目次は、
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/item.php?did=55704
を、概要は、
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0704/heisenberg.html
新たな不確定性原理を求めて
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0704/heisenberg2.html
ハイゼンベルク先生と統一理論に挑んだ10年
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0704/heisenberg3.html
人の心の不確定性
をどうぞ。
 最初の「新たな不確定性原理を求めて」には、小澤の不等式の話が詳しく出
ています。小澤の不等式に関連してこの前紹介した本は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282333/showshotcorne-22/ref=nosim
石井茂著「ハイゼンベルクの顕微鏡 不確定性原理は超えられるか」

 ついでに、ビル・ゲイツが
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/page/magazine/0704/robotics.html
ホームロボット時代の夜明け
という記事を書いていますが、アメリカのロボットってけっこう遅れているん
じゃないかと思いましたね。
 ま、日本のロボット研究者に以前Lispセミナーのあとで聞いたときは、アメ
リカのロボット研究は軍関係が多くて、機密扱いで論文も発表できないことが
多いそうだから、公になってないところでけっこう進んでいるのかもしれませ
んが。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 築地、チョーサミーデービスジュニア\(^O^)/
---
 豊洲に移転する前に行けるときに行こうというので、今朝、築地に行きまし
た。
 午前7時過ぎについて、飯食って、場内回ってなどという活動。
 それにしても、風が強くて冷たい。チョー寒かった。
 赤海鼠(なまこ)、鮑、ワカサギで晩飯チョーうまい。\(^O^)/
 存在証明兼用の書き込みでした。

乳の詫び状(2007/02/20)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: オブジェクト指向入門 第2版(その2)
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 この前、名前だけ紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798111112/showshotcorne-22/ref=nosim
バートランド・メイヤー著, 酒匂寛訳「オブジェクト指向入門 第2版 原則・
コンセプト」
を、翔泳社の古田島さんが送ってくださったのだが、今月連続していた納品が
やっと終わって、ようやく紐解いてみる時間ができました。
 まず、包装を解いて出てきた本書をみて最初に思ったこと。
「ドカベンじゃん!」\(^O^)/
 版型はB5くらいで、それでいて900ページくらいあるから厚みが、5cmもある!
 これで、上下巻の上巻だもんね。\(^O^)/

 内容は、前回書いた予想通り、無条件でお勧めできます。
 前書きやらを読んで、失敗したなと思ったが、本書で使われている表記法、
早い話がプログラミング言語の構文は、下巻まで内緒扱いなのね。たぶん、あ
まり早く出して、オブジェクト指向プログラミング言語の本なんだと思われた
くなかったんでしょう。上巻である本書は、概念や原理原則の説明が主ですか
ら。
 ま、バラしちゃったものは仕方ない。Eiffelです。\(^O^)/
http://www.eiffel.com/
Eiffel Software
http://ja.wikipedia.org/wiki/Eiffel
Eiffel - Wikipedia
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/8632/advanced.html
Eiffel: 一歩進んだ入門
などを参照。
 ただ、これらをみて、オブジェクト指向の概念や原理原則の理解をおろそか
にしないように。おろそかにしそうな人は、本書を読んでください。
 原書初版は、1988年に出て、翻訳が出たのが1991年。原書第2版は、1997年
に出て翻訳が2006年末。
 すごい時間が経ってるから、変化の激しいこの業界で、内容が古くて役に立
たないと思うかもしれないが、それは杞憂。むしろ、概念や原理原則をしっか
り書いてあるから、いまだに古びない。
 逆にいうと、おれを含めて、原書初版や初版の翻訳を読んでオブジェクト指
向を理解した連中は、20年間、これで食ってきたともいえるわけ。
 上巻だけで7200円+税だし、900ページもあるし、ソフトウェア開発やプロ
グラミングの初心者が読み込んで理解するにはお金と時間もかかるだろうけど、
たとえば、上下巻で15,000円と3ヵ月の時間がかかろうが、それでこれから2
0年といわなくても10年食えるんなら、非常に投資効率のいい話だと思うん
だけどね。
 これでオブジェクト指向の基礎がきっちり身に付けば、メイヤー流オブジェ
クト指向以外の考え方も、たとえばRuby流やCLOS流のやり方も簡単に理解でき
るでしょう。

 この前は、原書第2版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0136291554/showshotcorne-22/ref=nosim
Bertrand Meyer著「Object-Oriented Software Construction」
も紹介したけど、本書の著者であるメイヤー博士による日本語版向けの序を読
むと、原書第2版出版から10年も経っているので、訳者の酒匂さんとやりと
りするなどして、結果として本書は、原書第2版より進んだ内容も含まれてい
るそうです。
 それがどこかは調べてないからわからないんですが、Eiffelの文法が10年
前とは拡張されたということらしいのは予想がつきます。
 ということで、その辺、あまり気にならない人で、英語が苦にならず、下巻
が出るまで待てない人は、原書第2版もありと思います。

乳の詫び状(2007/02/18)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: ラグビー日本選手権準決勝
---
 東芝対ヤマハ、サントリー対トヨタのどちらの試合も、予想以上に点数が開
いた完勝・完敗のゲームでしたね。

東芝ブレイブルーパス 47-10 ヤマハ発動機ジュビロ
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 39-17 サントリーサンゴリアス

 試合経過などは、ラグビーに力を入れてくれているサンスポ
http://www.sanspo.com/sokuho/0218sokuho047.html
をどうぞ。

 サントリーはほとんど見せ場なく完敗。試合開始早々、集中力が上がってな
かったのか、あっさりトライを取られましたもんね。以後も、接点でトヨタに
負け続けてました。

 トヨタは、司令塔廣瀬の代わりに、マイクロソフトカップの準決勝で東芝と
戦ったときから、アイイがSOに入って流れがいいんですよね。キックはうまい
し、ハンドリングはうまいし、アイデアはあるし、廣瀬選手とは違うリズムで
攻撃を組み立ててましたね。
 トヨタは、昨年清宮早稲田に負けた屈辱を、清宮サントリーを倒すことで、
晴らしました。
 ということで、日本選手権決勝での府中ダービーは実現しませんでした。

 東芝は、フォワードにルアタンギ・侍・バツベイがいなかったけど、フォワ
ード・バックス一体となった華麗なパスワークでトライを重ねました。
 個人的にうれしかったのは、ヤマハのSOで39歳の村田選手が出て、東芝はFB
で36歳の松田選手が出て、一緒にグランドでプレーしてくれたこと。
 この二人、何度も書くけど、向井監督時代に日本選手権3連覇したときの中
心メンバーで、以前、京王線府中の駅でみかけたことあるんです。日本代表の
合宿帰りみたいでお疲れだろうと思って、声をかけたりはしませんでしたが、
ぼくのヒーローです。もちろん、東芝ブレイブルーパスやサントリーサンゴリ
アスの選手は、ぼくにとってどの選手もヒーローなんですけど、とりわけ、こ
の二人に対しては、前回の黄金時代の中心メンバーであれいながら、いまだに
現役なので、最敬礼状態です。

 来週の決勝は、東芝対トヨタになりましたが、前述のように、東芝はトヨタ
に苦戦しましたから、簡単な試合にはならないでしょうね。
 東芝は、トヨタの司令塔アイイ選手とウィングの遠藤選手に要注意でしょう
か。遠藤選手、ライン際を走り出したら止められないもんね。サントリーもや
られてました。
 東芝の薫田監督、トヨタの朽木監督、両監督とも勇退を表明しているので、
次の決勝が最後の指揮になりますね。監督の花道を飾りたい意地の対決になり
ますね。

 東芝の薫田監督の勇退報道は、
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2007/02/16/03.html
花道Vを…東芝・薫田監督が勇退
http://www.sanspo.com/rugby/top/rg200702/rg2007021500.html
東芝・薫田監督、今季限りで勇退…日本代表強化スタッフ入りも
にありますね。
 やっぱ、サンスポのほうが記事が詳しいです。サンスポ、ありがとう。もっ
とラグビーやってくれ。

補足:会見の模様が出ていました。サントリー対トヨタの会見リポートはまだかな?

http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2007/id3114.html
日本選手権 準決勝 マッチ&会見リポート(東芝 47-10 ヤマハ発動機)

補足2(2007/02/26):サントリー対トヨタの会見の模様も出ていました。
http://www.rugby-japan.jp/national/japan/2007/id3117.html
日本選手権 準決勝 マッチ&会見リポート(トヨタ自動車 39-17 サントリー)

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Re: 今日、買ってきた本
---
>3月21日は世界ダウン症の日に制定されていますが、昨年に続き、今年は
>3月21日に大阪万博公園、3月25日に代々木公園でダンスイベントがあり
>ます。

アマゾンで本をブラウズしていたら、

「となりのしげちゃん」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4097272446/showshotcorne-22/

という写真絵本を見つけました。
保育園に通うダウン症の男の子の1年間を、近所の女の子が描写した絵日記
みたいなものです。

この本を作った星川さんには知的障害の息子さんがいて、彼の生活を写した
写真絵本もあります。

「ぼくのおにいちゃん」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4097272233/showshotcorne-22/

古林 敬一

===
標題: ダウン症の日イベント、ミネルヴァ書房、発達と障害を考える本シリーズ
---
 古林さん、ダウン症の本の情報ありがとうございました。
 最近、存在に気づいたシリーズで、ミネルヴァ書房の「発達と障害を考える
本」というシリーズがあります。

http://www.minervashobo.co.jp/obstacle/index.html
ミネルヴァ書房、発達と障害を考える本シリーズ

2009/12/09 追記:
 発達と障害を考える本のシリーズのリンクは、以下になっています。
http://www.minervashobo.co.jp/search/s2292.html
発達と障害を考える本

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4623045528/showshotcorne-22/ref=nosim
諏訪利明, 安倍陽子編, 内山登紀夫監修「発達と障害を考える本〈1〉ふしぎ
だね!?自閉症のおともだち」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4623045536/showshotcorne-22/ref=nosim
安倍陽子, 諏訪利明編, 内山登紀夫監修「発達と障害を考える本〈2〉ふしぎ
だね!?アスペルガー症候群(高機能自閉症)のおともだち」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4623045889/showshotcorne-22/ref=nosim
神奈川LD協会編, 内山登紀夫監修「発達と障害を考える本〈3〉ふしぎだね!?
LD(学習障害)のおともだち」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4623045897/showshotcorne-22/ref=nosim
えじそんくらぶ・高山恵子編, 内山登紀夫監修「発達と障害を考える本〈4〉
ふしぎだね!?ADHD(注意欠陥多動性障害)のおともだち」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4623048500/showshotcorne-22/ref=nosim
玉井邦夫監修「発達と障害を考える本〈5〉ふしぎだね!?ダウン症のおともだ
ち」

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4623048519/showshotcorne-22/ref=nosim
原仁監修「発達と障害を考える本〈6〉ふしぎだね!?知的障害のおともだち」

 全12巻だから、まだあと6冊出る予定ですね。

 それから、3月21日の世界ダウン症の日にちなんだイベント「One+Love 
World」の告知の再掲。
 3月21日は世界ダウン症の日に制定されていますが、昨年に続き、今年は
3月21日に大阪万博公園、3月25日に代々木公園でダンスイベントがあり
ます。詳しくは、 
http://www.npotoybox.jp/down_sdm_day/index07.html
ONE + LOVE WORLD 2007
http://oneloveworld.blog71.fc2.com/
ONE + LOVE WORLD 2007までの道
をどうぞ。

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: ラグビー日本選手権
---
 東芝対ヤマハは、東芝は侍バツベイがケガで出ないんですね。中居もケガで
出ないし。というか、中居選手のケガはかなり大怪我だと思ったけど、実際、
どうだったんでしょうね。
 それと、薫田監督は今シーズンで勇退するんですね。となると、花道を飾る
ためにも、なんとしても負けられないですね。

http://www.sanspo.com/rugby/top/rg200702/rg2007021801.html
東芝・宮下「雨のほうがいい」、泥臭さを求め“野人”が出陣
をどうぞ。

 サントリー対トヨタも、トヨタの朽木監督も今シーズンで勇退ですし、去年
清宮早稲田にトップリーグの上位チームが負けたという屈辱を晴らすためにも、
清宮サントリーにリベンジしたいでしょうね。

今日は雨模様だから、どういう試合になりますかねぇ。

乳の詫び状(2007/02/16)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 図工とゆとり教育と社会の残酷さの話
---
 高校の美術教師だという「ビッキーの飼い主」さんから
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/03/980057#c1177608
にコメントがありました。
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/09/1173221
で、
「あ、いま、とくダネ!で、北九州市の西門司小学校が出てますね。先生の話
も聞けなかった生徒たちが図工で変わったという話ですね。子供がすごいやる
気出してますね」
とつながるので、とりとめもなく。

 「ビッキーの飼い主」さんのおっしゃる
「個性を重視するはずの美術ですが、無責任に教師が「個性をのばそう」と言
い過ぎることに疑問を持ちながら授業を考えて作っています」
は、素晴らしいですね。
 これが、本来のゆとり教育が目指すことだったと思うんですよね。
 西門司小学校のやり方は、最初は、植物など好きに描かせます。次は、自由
には描かせない。徹底的に植物をよく観察してあるがままに描かせます。そし
て、最後にまた自由にやらせると、最初に自由に描いたのがいかにクズだった
のか、誰の目にも明らかないい絵になっています。
 生徒たちも、よく観察することで、集中力、観察力、洞察力が養われている
し、生命に対して非常に考えることがあったようだし、また、自分の最初の絵
がいかに独りよがりだったか気づくので、人に優しくなってるし、人とコミュ
ニケーションをとるようになってましたね。
 やっぱり、こういうのが本来の教育だし、ゆとり教育が目指すところだった
と思うんですけどね。

http://ameblo.jp/irosupli/entry-10025304498.html
をみると、子供たちの8割が図工が好きなのに、図工なんて要らないと思う親
が大半なんですってね。
 バカな親ですね。おれ、こういう親って、ゆとり教育で学力低下なんて言説
におろおろして、あちこちあれこれやってる親を想像するし、「あるある」の
ダイエットを信じていろんなダイエットを試しては挫折していいようにカモに
された連中と重なって見えますね。
 要は、ゆとり教育の失敗の原因は、教師もバカだったろうけど、親がもっと
バカだったからじゃないか。\(^O^)/
 受験詰め込み教育に戻ったら、またギャースカ泣き出して、こんな詰め込み
教育が子供にいいわけがないなんて言い出して、また極端に逆方向に振れるん
でしょうかね。中庸やバランスってことを考えないんでしょうかね。
 うちの場合は、ダウン症という障碍児なので受験とは無縁だから、むしろ、
非常にのびのび、でも、しつけはきっちりやったし、やってもらいましたけど
ね。妻の努力はほんとに素晴らしかったし、それはいくら感謝してもしすぎる
ことはないですね。改めてありがとうございます。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313656/showshotcorne-22/
スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー著, 望月衛訳「ヤバい経
済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」
(2010/03/05 追記:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313788/showshotcorne-22/
ヤバい経済学 [増補改訂版] (単行本) 
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー (著), 望月衛 (翻訳)
が出ている)
を読んだせいか、おれが、いま、不思議に思っているのは、ゆとり教育と学力
低下ってほんとに因果関係があるのかということ。因果関係どころか、相関関
係だってちゃんとあるのかどうか。データで証明されているんですか?
 もし、それなしなら、次から次へとテキトーな食材や成分を並べて捏造する
「あるある」のダイエットと同じじゃないかなと。それに振り回される親って
何?って。やっぱ、教育産業のカモでしょ。
 教育再生会議って何の意味があるの? ヤンキー先生やワタミの社長がよく
テレビに出るけど、データマイニングの専門家や統計学者って入ってます? 
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/kousei.html
教育再生会議有識者
にあるメンバーをみると、ひょっとして、白石真澄東洋大学経済学部教授とい
うのがそれかな?くらいでしょ。科学的分析やマイニングができない連中が集
まっても、「群盲、象を撫でる」になるんじゃないですか。

 そういえば、百ます計算や音読が、アンチゆとり教育みたいにいわれてるの
も不思議なんです。おれの目からすれば、あれがゆとり教育のベースでしょう。
生活の基本と学力の基礎はとにかくみっちりやる。そしたら後は自由に伸びる
だろうと。西門司小学校の例だと、2番目にやる自由に描かせない段階。あれ
があるから後が伸びるんだと思うんです。
 なんか、伝統的なジャズが行き詰って、フリージャズをやったけど行き詰っ
て、でも、一度フリージャズを潜り抜けた連中は、もう一度伝統的なジャズを
やっても、一段上のレベルにスパイラル的に上がっていたという、おれのジャ
ズ史の見方に通じるような気もします。

 基礎の重要さで思い出した。
 うちの子は、府中市の障碍児センターがあって、そこに3歳くらいかな、行
くようになりました。そこでは、まず子供に体力をつけさせてました。一緒に
センターの周りを走ったり、多摩川を散歩したりするんです。小学校の障碍児
学級の先生も、朝、子供たちと一緒に校庭を何周か走っていました。時間がか
かってもいいから。
 どうしてもダウン症や自閉症などの障碍児って、近所に一緒に遊べる友達が
いないなら、基礎体力がないんです。
 そのことが生活全般や知力にまでいろんな悪影響があるんだなというのが、
わかるんです。
 朝、歩いたり、走ったりすると、お腹が減るわけです。偏食の激しい子には、
お母さんたちも指導を受けて、少しずつ嫌いなものでもお弁当に入れておくわ
け。子供は運動して腹が減ってるから食うんですよ。
 これでだんだん偏食がなくなる。偏食がなくなると食事のバランスがいいか
ら体力も健康状態もよくなる。すると自分に自信がついてくるのか、表情も生
き生きして落ち着きも出てくるんです。多動だった子がちゃんと座っていられ
るようになる。それはみていて、マジックみたいなもんです。
 身も蓋もない言い方をすると、人間ってやっぱり動物だなということになる
んですけどね(苦笑)。
 親御さんの中には、そういう体力をまずつけさせるやり方に反発して、もっ
と子供の個性を伸ばせみたいなことをいう人たちもいましたけど、おれにいわ
せれば、そんなのは観念だけの珍左翼なんですよね。

 子供を小学校に入れるころは、健常児と障害児を同じ学級で学ばせる統合教
育というのが盛んにいわれていた時期で、うちもどうしようかと思っていたん
です。
 もちろん、それぞれの子供によってどうすべきか違うのが当然で、うちの場
合は、一緒にいて絶対ついていけない算数やら国語の授業を受けていても意味
ないだろうということで、理念や観念の犠牲にしたくはないというのが妻の意
見だったし、ぼくもそう思ったので、障害児学級に入れました。
 これはよかったと思っています。生活の基本をみっちりやってもらいました
し、知的障碍児なりに国語や算数をやりましたから。

 あと、小学校では、月に1回かな。1年生から6年生まで、たとえば1年1
組から6年1組という1組というくくりで集まって一緒に何かする時間があっ
て、あれは非常にいいと思いましたね。ぼくらのころはそういうのなかったか
ら。
 これで、6年生など上級生はちゃんと下級生の世話をするようになるんです。
それで人との接し方を上級生も下級生も学ぶし、上級生は教師の大変さがわか
るというね(笑)。
 そのときに障害児学級の子供たちもそれぞれ分かれて参加して、普通の子も
障害児もお互いの存在を認め合うんです。うちの子をよく世話してくれる上級
生の男子や女子もいて、うちの子も、親よりその子たちのいうことをよく聞い
ていました。\(^O^)/
 親としては半泣きだけど、これは社会生活を営む上では非常に正しい態度で
すよね。

 自然は非常に残酷だから、ぼくは安易に自然を守れなんていってる奴は信用
しないんですけど、社会も残酷ですね。「ヤバい経済学」を読むと痛感します。
そういうネタばかり集めてるから当然ですが。
 「ヤバい経済学」の主張、アメリカのシカゴだったかな、そこでの大規模な
データ分析の結果によれば、親が子供の学校の成績にあれこれできることって、
ほとんどない。\(^O^)/
 親は一所懸命、習い事なんてさせるけど、ほとんど意味ないんだって。じゃ、
何が影響があるかというと、これが残酷な話。
 ほかにも、なぜ犯罪率が下がったかもそう。ニューヨーク市のジュリアーノ
前市長は、劇的に犯罪を減らしたことで賞賛されて、その「壊れた窓理論」を
マスコミが喧伝し、日本でもいまでも吹聴しているセキュリティの専門家がい
るけど(浅間山荘事件で有名な佐々淳行さんもそうだったような気がするな)、
本書の主張だとそんなの全くの嘘っぱちなのね。では、なぜ犯罪率が下がった
かというと、これも残酷な話。
 さすが、レヴィット氏。データマイニングで浮き上がった結論は、たとえポ
リティカル・インコレクト(つまり、世間的にはブーイング)であっても気にせ
ず発表しちゃう(学者として当然)だけあって、いずれも、柳沢大臣の「女性は
産む機械」どころじゃないよ、結論は。
 受け取るニュアンスはさまざまだろうから、みなさん、ご自分で確認してく
ださい。

 そうそう、うちの子が通った小学校では、3年生か4年生のときかな。図工
の先生として陶芸の心得のある先生が赴任してこられて、電気炉があるってん
で、焼き物をやらせたんです。
 おれ、小学校に電気炉があるなんてことに、まず、びっくり。おれらの小学
生のときとは全然違うな。いまの時代だから? 東京の小学校だから?なんて
思いました。
 でも、その電気炉、ずっと使われてなかったらしいんです。陶芸の心得があ
る先生が赴任してなかったということでしょう。
 うちの子供も湯呑みやら皿やらを焼いてきたんですけど、これが、ちょっと
大人では出せない曲面の、なんともいえない味がある湯飲みやら皿なんですよ。
親バカですが、マジ、こいつ、すごいなと思いましたね。
 この焼き物授業が大好評だったんでしょうね。2年に1回かな、秋に小学校
の大文化祭があるんですが、その年は校庭で夜通しで焼き物を焼きました。校
庭に薪や藁を積み上げて、全校生徒分の焼き物を焼いたんです。先生や父兄が
夜通し火の番をして。あ、私、夜通しの火の番はやってません。すみません。
 ともかく、いまの小学校すげえ、東京の小学校すげえ。などと思いましたね。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: サンのすごいノベルティとNetBeans 5.5
---
 サンの開発者向けプログラムSDCからよくセミナーのメールが来るが、今回
驚いたのは、特典のノベルティ。
http://suned.sun.co.jp/JPN/news/su.html
をみてください。
 なんと体脂肪計! いいとこ、衝いてきますねぇ。\(^O^)/
 しかし、個人には高いからね。わざわざこの体脂肪計をもらうためにこんな
お金出さないだろうけれどね。

 用賀での今月の無料セミナーは、JavaのGenericsとNetBeansだそうですが、
NetBeans 5.5はいいですよ。
 おれ的には、Eclipseより体に馴染む感じがする。
 NetBeansの日本語版については、
http://www.netbeans.org/index_ja.html
http://ja.netbeans.org/
をどうぞ。

乳の詫び状(2007/02/15)

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ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MITのCell講座
---
 PlayStation3で使われているプロセッサCellのプログラミング講座がMITで
開かれていて、その資料が出てますね。
 直接、従来の言語で書いている講義は、話は個人的にはつまらない。実際の
Cellプログラミングには必要でしょうけれど。
 個人的には並列ストリーム言語とでもいうのか、StreamItの講義なんかがい
いですね。

http://cag.csail.mit.edu/ps3/index.shtml
http://cag.csail.mit.edu/ps3/lectures.shtml
http://cag.csail.mit.edu/ps3/recitations.shtml
をどうぞ。

 PS3のLinuxで遊んでいる人たちもいるんですね
http://www.keshi.org/blog/
をどうぞ。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 将棋ネタ
---
 忙しくてちょっと目を離している間に、第56期王将戦七番勝負は、羽生三
冠が3連勝して佐藤棋聖絶体絶命じゃん。
 いかんなあ。よし、佐藤、俺様に任せておけ。\(^O^)/
 うぉりゃあ。よし、おれが念力使ったから、佐藤棋聖これから3連勝。\(^O^)/

 囲碁・将棋チャンネルのお好み将棋対局で、渡辺竜王対Webアマ銀河の鈴木守
さんの対局をやっていた。
 鈴木さん、強いよ。角落ちで渡辺竜王に完勝でした。\(^O^)/
 「緩めてもらいました」などと謙遜してましたが、危なそうになったのは、
渡辺竜王がアヤをつけてきたほんの一瞬。見事な切り返しから切れ味鋭い寄せ
で寄せきりました。
 対局前、渡辺竜王は、「レーティングみたらめちゃめちゃお強いじゃないで
すか。それで角落ちで持ち時間が半分なんだから、こんなのいじめかと思いま
したよ」などと、爆笑コメント。渡辺竜王の率直な物言い、おれ、大好き。
 竜王は、「何とか完敗だけはしないようにがんばります」とのことでしたが、
完敗でしたね。\(^O^)/
 感想戦でも、「てっきり、こうなると想定してたんですけど、そんなのぼく
の妄想でしたね」などと、また爆笑コメント。いいわあ。
 鈴木さん、角落ちも初めてだし、テレビ対局も初めて、しかも普段はパソコ
ンの画面相手なのに、本物の竜王が目の前にいて、それであの勝ちっぷりだか
ら、素晴らしいですね。
 アマがプロとテレビ対局すると、もう勝ってるのに真っ白になって逆転負け
になることが多いんですよね。以前観てかわいそうだったのが、3手詰めやら
1手詰めまで行って勝ち目前のところで、プロが怪しげな迷うような手を指す
もんだから、真っ白になって勝ちを逃して逆に一気に寄せられたりしてたこと。
プロは怖いわ。アヤのつけ方とか、ヤクザと一緒だもんね。\(^O^)/

 ネット将棋に関して、解説の木村一基七段も面白いこといってた。
 渡辺竜王も四段のころ、ネット将棋にはまってたそうですが、木村七段も一
時はまってたそうです。それでいうことが傑作。
「ぼく、こういうみえても将棋が強いんですよ。プロだから」
 そりゃ、そうだ。
「だから、ネット将棋やると大体勝っちゃうんですよ」
 当たり前だろ。
「でも、ときどき、こてんぱんにやられちゃうんですよ」
 えぇぇ?
「そうなると、かーーーっと頭に血が上って、また指すんですよ。そしたら、
またこてんぱんに負けちゃったりして、またかーっとなってまたやって、次の
日もやって」
 プロはお忍びでネット将棋やるそうですけど、木村七段をやっつけるといっ
たら相手もお忍びのプロなんですかね。

 ネット将棋だと、マウスのクリック間違いってのが、ときどきあるそうです
ね。思ってたところと違うところをクリックしちゃうらしいです。
 たとえば、2四歩、同歩、同飛とやるところつもりが、クリックミスで2五
飛になったりするんですって。すると歩で飛車をタダ獲りできるんですね。ミ
スしたほうは大ショックですね。
 ってか、もう投了でしょうね。\(^O^)/

 大和証券杯のネット将棋が今度行われますが、クリックミスなんて起きるん
ですかね。秒読みに追われると、とっさに指したつもりが隣の升目だったりす
るんですかね。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 渋滞学
---
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/02/13/1179605
量子コンピュータ入門書
で、ちょこっと言及した西成先生の渋滞学は、とっくに本が出てたんですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106035707/showshotcorne-22/ref=nosim
西成活裕著「渋滞学」
です。
 amazonがこれとともに買う人が多いといっている
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282872/showshotcorne-22/ref=nosim
ロバート・P・クリース著, 青木薫訳「世界でもっとも美しい10の科学実験」
も面白そうだなあ。

乳の詫び状(2007/02/14)

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ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: コンピュータアーキテクチャの話
---
 たまたま見つけた
http://journal.mycom.co.jp/column/architecture/
コンピュータアーキテクチャの話
は面白いですよ。
 Intelの基礎を作った4bitマイクロプロセッサ4004の設計を辿る話ですね。
 もちろん全部は読んでなくて、ぼくは、DECのPDP-8でググったときにひっか
かったんですけど、IBM Syetem/360やIBM 1130の回も面白かった。

乳の詫び状(2007/02/13)

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ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 量子コンピュータ入門書
---
 いつか量子コンピュータの入門書のまとめをしようと思っていたが、先送り
していていいこともあるね。
 おれは、量子という字面をみると、脳が自動的に頭に佐野をつけて、競馬の
天才騎手武豊の妻となった佐野量子を必ず思い出すのだが、これは、アイドル
として活躍していた当時の佐野量子と西村知美の区別がつかず、みんなにバカ
にされたトラウマのなせる業に違いない。\(^O^)/

 今回紹介するのは、ようこそ、佐野量子ではなく、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4621053752/showshotcorne-22/ref=nosim
根本香絵, 池谷瑠絵著「ようこそ量子 量子コンピュータはなぜ注目されてい
るのか」
である。
 なんとか量子の不可思議な世界と量子コンピュータを一般読者に理解しても
らおうと、山手線の比喩を使ったり、いろいろと説明に工夫があって好感がも
てる。
 著者の根本香絵氏は、この分野の最先端を走る研究者で、Qubus(キューバス)
量子コンピュータの提唱者。美人だから、テレビ屋はほっとかないでしょう。
日テレの「世界一受けたい授業」に登場するのもまもなくかもね。\(^O^)/
 超ひも理論のリサ・ランドール氏も、美人でNHKがBSで放送してから一部で
大ブレイク中(少なくともおれの中では(笑))だが、彼女が超ひも理論を一般向
けに解説した本の翻訳が今年あたり出るはずだったと思うけれど、まだ?
 「世界一受けたい授業」といえば、先日は、渋滞学の西成活裕氏が出ていま
したね。渋滞学は、日経サイエンスの茂木健一郎氏の対談コーナーで知ったん
ですが、面白い学問なんですよね。それが民放地上波で世に知られるのは、非
常にいいことですね。マチャアキ、この番組、がんばれ。マチャアキファンと
しては、「あるある」はなくなってよかったと思ってるよ。

 さて、このチャンスに、他の量子コンピュータ入門書も紹介しておこう。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152086076/showshotcorne-22/ref=nosim
ジョージ・ジョンソン著、水谷淳訳「量子コンピュータとは何か」
は、よく名前が出てくる本だが、おれはぴんと来なかった。悪い本ではないと
思うが、当たった感じがなかったんですよ。

 いまはなき日経バイトが量子コンピュータの特集をしたことがあった。どの
号だったかは、その号が物置の中なので調べる元気がなくて失礼するが、この
特集を書いていたのが、著者の石井茂氏。その石井氏が、日経バイトの特集程
度じゃ不満だったんだろう。一冊の本としてまとめたのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282112/showshotcorne-22/ref=nosim
石井茂著「量子コンピュータへの誘(いざな)い きまぐれな量子でなぜ計算で
きるのか」

 これ、前半は量子力学の歴史で、量子コンピュータの話がなかなか出てこな
いの。そこが、あえて不満といえば不満。
 とはいえ、前半の量子力学の歴史にしても、おれはそれなりに知っていたつ
もりだったが知らないエピソードがいっぱいあって、おお、なるほどと思うこ
と多し。もう、全部忘れたけどね。\(^O^)/

 前述の日経バイトの量子コンピュータ特集で、おれが一番注目したのが、囲
み記事にあった「小澤の不等式」の話。これ、量子力学の根本原理と考えられ
ているハイゼンベルグの不確定性原理に修正を迫るものだというんですね。俄
然興味が湧いたが、囲み記事だけに分量がなくて何のことかわからない。^^;
 で、石井さんの前述の本が出たときにすぐ買って読んだが、たしか最後のほ
うにちょろっと出たくらいだったと思う。それでずっと不満が溜まっていたが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822282333/showshotcorne-22/ref=nosim
石井茂著「ハイゼンベルクの顕微鏡 不確定性原理は超えられるか」
は、その小澤の不等式に焦点を当てた本。
 でも、これも前半は、不確定性原理に至る歴史や争点の解説なので、おれ的
には不満が残った。一般向けだとどうしても必要な記述だとは思うが、そんな
のはいいから、小澤の不等式のことだけ書いてほしかったという思いもある。
 Amazonの書評にも同じような意見がありますね。
 でもでも、この2冊は読んで蒙を啓かれる思いがして、実に面白かった。
 例によって、もう、全部忘れたんだろ?
 はい。^^;

 もうちょっと理系っぽい入門書としては、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062574691/showshotcorne-22/ref=nosim
竹内繁樹著「量子コンピュータ」
がいいと思う。
 量子や量子コンピュータの世界は、日常生活や我々の直感とあまりにかけ離
れているので、なんとか比喩で説明しようとみなさん苦労しているが、そうい
うものばかり読んでいると、「比喩はいいからほんとのところはどうなんだ。
数学的な記述が少々あってもいいから知りたい」という欲求もたまってくる。
 そこにはまるのが、本書だろうと思う。
 それと、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062574705/showshotcorne-22/ref=nosim
竹内淳著「高校数学でわかるシュレディンガー方程式」
もお勧め。
 これ、量子力学の基本方程式であるシュレディンガー方程式をExcelで解い
ちゃう本。非常に楽しかった。
 なんだ、おれでもシュレディンガー方程式、解けるじゃん。\(^O^)/
 ま、Excelじゃなくて、OpenOfficeのCalcでもなんでもいいだろうし、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/19/1123372
Maxima、すげえじゃん
http://iiyu.asablo.jp/blog/2007/01/26/1138367
Maxima, KNOPPIX/Math, R, Octaveその他
で紹介したソフトでもいけるでしょう。
 いま初めて白状するけど、おれ、この本を参考に、Excelで、自分の存在確
率を解いてみたのよ。そしたら、ゼロだったもんね。\(^O^)/
 出たな、能力ゼロの零能力者ゼロ。\(^O^)/
http://www.cyrilmagic.com/
マジシャンのセロ
は、量子力学的現象が日常的なマクロな世界でも起こったらこうなるかと思わ
せる驚愕のマジックをやるのに、お前、能力ゼロだもんね。
 はい、すみません。^^; セロのマジックを知らない人は、DVDが出ているの
で、それでも観てうなってください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002RNA30/showshotcorne-22/ref=nosim
スーパーストリートマジック セロマガジン-season1-
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002YD7TK/showshotcorne-22/ref=nosim
スーパーストリートマジック セロマガジン-season2-
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000666RAU/showshotcorne-22/ref=nosim
スーパーストリートマジック セロマガジン-season3-
 セロはテレビ東京が見出して、ほかに獲られちゃった感じですよね。テレ東、
かわいそー。

 それから、日経サイエンスの量子力学関係の論文を集めた
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532511410/showshotcorne-22/ref=nosim
別冊日経サイエンス「量子が見せる超常識の世界 テレポーテーションから量
子コンピューターまで」
も、量子の不可思議な世界や、研究者はどういうアプローチをしているのか知
るにはいいです。
 おれなんか、ボース=アインシュタイン凝縮なんて聞いた途端、アインシュ
タインの講演を聴きに坊主が集まって、その剃りあげた頭がいっぱい集まると
凝縮して統計的な動きをするんだなくらいしか思い浮かばんもんね。\(^O^)/
 真面目な話は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/ボース=アインシュタイン凝縮
をどうぞ。

 専門的なもので、読んだ、というより買ったのは、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901683233/showshotcorne-22/ref=nosim
古澤明著「量子光学と量子情報科学」
(なお、Amazonの表記では、古沢になっているが本書は古澤となっているので、
それで表記)。
 これを買った理由は、日経サイエンスの瀬名秀明氏の対談コーナーで、古澤
さんが「量子コンピュータは量子テレポーテーションの塊」などといっていて、
興味を持ったからだ。古澤さんは、量子光学の世界的な研究者でその世界では
大変な人。
 量子テレポーテーションという現象は、量子の不可解な世界を象徴する現象
のひとつではあっても、直接、量子コンピュータと関係があるとは思っていな
かったので、これにびっくりしたわけ。
 なお、この対談は、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532164680/showshotcorne-22/ref=nosim
瀬名秀明著「科学の最前線で研究者は何を見ているのか」
としてまとまっている。古澤さん以外にも面白い研究をしている人がぞろぞろ
出てきているので、興味がある人はご一読を。
 古澤さんの本は、もちろん、数学がだめなおれには理解不能。がんばれば理
解できる程度には書かれていると思うが、ご祝儀的に買っているので、そこま
で努力する気がない。^^;
 でもね、ぱらぱらめくっただけでも、これ、いい本だろうと直感したのが、
「はじめに」あたりにある一文。いま片付けちゃって物置から出してくるのが
面倒なので、正確には書けないけど、理論の展開だか、式の展開だかで、ちょ
っと乱暴じゃないかと思うところがあると思うが、そんなのは気にするな、み
たいなことが書いてあるのね。豪放磊落というか、大陸的というか、好きだわ、
こういうの。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/01/21/220708
ちくま学芸文庫 Math & Science
で紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480089500/showshotcorne-22/ref=nosim
P.A.M. ディラック著, 江沢洋訳「一般相対性理論」
くらい、ちゃんと読めれば、古澤さんの本は十分理解可能と予想はしているん
だけどね。これもまた、老後の楽しみにとっておこう。
 って、お前、老後の楽しみにとっておくこと、多すぎ。お前の老後にそんな
時間が残っているはずがないだろう。それに脳みそどんどん腐ってるんだし。
いま、数学やり直さないとこの先無理と思うけどね。
 はい、すみません。^^;

http://www.s-graphics.co.jp/nanoelectronics/
ナノテクノロジーの入門サイト
には、量子コンピュータ、量子テレポーテーションやDNAコンピュータなどの
解説があって楽しいです。
 ここ、前とは違う場所になっちゃったんですが、このまま維持されていると
いいんですけど。できれば最新の研究成果を元に改訂されていくことを希望。
 スピントロニクスは現在のハードディスクをはるかに超える世界を実現でき
るだろうと期待されていますし、メゾスコピックサイエンスの話も興味津々で
すよね。
 走査プローブ顕微鏡の項には、近接場光学顕微鏡の話もちゃんとありますね。

 近接場光(エバネッセント光)の解説は、ニコンの
http://www.nikon.co.jp/main/jpn/profile/about/technology/nikon_technology/evanescent/index.htm
伝播しない光に潜む大きな、そして未知の可能性
エバネッセント光(近接場光)
がわかりやすいですね。

乳の詫び状(2007/02/10)

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ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 朝日新聞の盗用問題
---
 法政の集中講義のころ、朝日新聞の盗用問題があったけど、書く暇がなかっ
たので、ここでちょろっと。
 あれさ、紙の新聞だから問題になったのであって、電子媒体、はっきりいう
とウェブのリンクだったらOKだったかもね。
 だって、
http://news.google.co.jp/
Googleニュース
なんて、ぱっと見たら、どこからどう見ても、盗用だけで画面ができてるもん
ね。\(^O^)/
 それでも、リンクをクリックすると各新聞社やテレビ局などの元記事に飛ん
でいけて、そのサイトのページビューが増えるというので、許されているんで
すよね。
 以前、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/06/17/409892
いま読むべきGoogle(グーグル)本
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/09/24/536516
LLRingのフォロー 
で、ちょろっと紹介した
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166605011/showshotcorne-22/ref=nosim
佐々木俊尚著「グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する」(文春新書)
によれば、最初は、読売新聞なんかは非常に抵抗したらしいんだけど、アメリ
カの新聞記者なんか、信じられないという反応だったらしいですね。
 だって、Googleニュースに載らないと、もうウェブ版の新聞は読んでもらえ
なくなるからです。Googleの検索に引っかからないと、それも最初のページに
出てこないと、この世に存在しないかのような扱いになっちゃうのと同じ。
 それで、読売新聞も抵抗むなしくGoogleの軍門に下ったようですね。
 ということで、朝日新聞は、盗用したのが悪かったと謝るのは、現代の常識
ではもう間違い。\(^O^)/
 リンクで盗用元の読売新聞の記事に飛んでいって、読売新聞に利益をもたら
す構造、ビジネスモデルにしてなかったのが間違いでしたと謝るべき。\(^O^)/

 それにしても、佐々木さんの「グーグル」。もっとちゃんとした感想を書こ
うと思って、早8ヵ月くらい経ってるのか。いつになったら書くんだろう。^^;

http://news.google.co.jp/news?q=%E6%9C%9D%E6%97%A5+%E7%9B%97%E7%94%A8&ned=jp&ie=UTF-8
Googleニュースの、朝日の盗用問題記事一覧

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標題: がんばっている地域書店。札幌のくすみ書房
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 いま、起きてテレビをつけたら、テレビ朝日の「いきいき!夢キラリ」とい
う番組で「これを読め!書店主のおせっかい」」といって札幌のくすみ書房と
いう書店を紹介していた。
・なぜだ!?売れない文庫フェア
・大人の絵本フェア
など、非常にユニークな企画をやっている地域の書店だ。
 中学生に本を読んでもらいたいと思って、やっている中学生向けの企画や、
いじめに悩む中学生向けに「君たちを守りたい」という企画もやっていること
が、放送されました。
 あ、いま、社長の久住さん、中学校でお話されてますね。
 「本を読むことに慣れておくと、そのあと、ほんとに得します」というのは、
ほんと。
 おれは小学校のとき、全然本を読まず、小学校1年か2年のときに、小公女・
小公子かな。それも大きな字のページ数のさしてない本を読んだだけ。
 それが、小学校4年かな、5年かな。ロビンソン・クルーソーにはまって、あ
れが初めて当時のおれとしては到底読めると思えなかった厚さがある本を一人
で丸ごと1冊読んだ経験。あれでなんか自信がついた。おれでも、本、読める
んだ。\(^O^)/
 以後、冒険物やSFなど興味のまま読めそうな本を読み始め、数をこなしたか
らよかったんだろうね。だんだん慣れて本を読むのが苦痛じゃなくて楽しくな
ったし、本を読むスピードも上がった。そうすると、難しい本も読めるように
なりましたね。

 「大人の絵本」という人気企画は、柳田邦男「砂漠でみつけた一冊の絵本」
に出会って生まれた企画。柳田さんは、息子を亡くして落ち込んだときに出会
った一冊の絵本で救われたそうです。
 社長の久住さんも、4年前といったかな。長男を16歳で亡くしてらっしゃる。
そういうつながりで、生まれた企画なんじゃないかな。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000230115/showshotcorne-22/ref=nosim
柳田邦男著「砂漠でみつけた一冊の絵本」

 「なぜだ!?売れない文庫フェア」は、息子さんを亡くしたころ、書店の経営
もどん底。
 廃業しようと思ったが、すると息子を亡くしたからやめたことになり、息子
に責任を押し、息子の顔に泥を塗ることになる。それは絶対にできない。そう
思ってからは、死に物狂いで走り続け、必死で考えているうちに思いついた逆
転の発想の企画。
 地域の書店は、大型書店に押されて苦しい。売れ筋本、ベストセラー本は大
手書店が押さえて地域書店には回って来ない。そこで売れない本、でも、いい
本を探して集めたら、これが売れる、売れる。前年比3倍売れたそうです。結
局、大手書店もベストセラー偏重になって、昔のいい本がないから、この企画
があったんでしょうね。
 ノーベル文学賞作家の川端康成や大江健三郎の本でさえ、売れない本になる
ので、売れ筋・死に筋を厳しく高速に選別するコンビニ的経営だと、書店から
はどんどん消えていき、版元品切れ(実質的な絶版状態)になるわけですね。
 Web2.0マーケティングの売り文句、アマゾンのロングテールは、嘘・誇張が
かなりあることがバレてますが、売れない文庫フェアは、リアル書店のロング
テールですね。

 ウェブサイトは、
http://www.kusumishobou.jp/
くすみ書房
です。
 趣味のよさがわかるウェブサイトですね。

 あ、放送途中から、トップページのカウンタの数が激増していますね。
 おれがみたとき、10000そこそこか、いってなかったと思うけど、いま、14226
ですね。
 ま、おれがこれを書いたおかげで、あっという間に100万になるね。\(^O^)/
 アホか。

乳の詫び状(2007/02/09)

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ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: フリーズする脳
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 ある女性から、「中村さん、これ、読んでみたら」といわれて渡されたのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140881631/showshotcorne-22/ref=nosim
築山節著「フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる」

 オビから、
思い当たる人は要注意。
□話の中に「あれ」「それ」などの指示語が多い
□みんなが笑っているときにダイミングよく笑えない
□アイデアが浮かばない。思考が長く続かない
□人や物の名前を思い出せないことがよくある
□同じ相手に、同じ話や冗談を繰り返し言ってしまう
□全体を考えることが苦手で、細部に固執しがち
□融通がきかない。流行や時事的なことに疎い
□物をよくなくす。紛失物をうまく探せない。

 オビ、見た途端、これ、おれだ。\(^O^)/
 1,4、5、8番はそうだね。^^;

 内容では、次のようなケースが出てきます。一応、患者が特定できないよう
に典型的な症状をいくつか交えて作った例だそうですが。

・商談の最中に不意に言葉が出なくなる、人前で話すのが怖くなった営業マン
・よく知っているはずの名前が思い出せない、思考がちぎれていく大学教授
・PCの前で頻繁に自失する、空回りし、疲弊していくシステムエンジニア
・ネット依存的な生活を送っているうちに、物忘れが激しくなった総務部主任
・会話の相手が複数になると、話が聞き取れなくなる、頭に入らなくなる営業
マン。
・転職先の企業で度々思考停止状態に陥るようになったエリートビジネスマン
・文章が思い浮かばなくなり、偏執狂的に見直しを繰り返すフリーライター
・上司になった途端、考える力が衰え、仕事ができなくなった元「優秀な部下」
・すぐ感情に支配され、頭の中が真っ白になる、元「冷静なキャリアウーマン」
・集中力が続かず、空白の時間が増えていく、「勝ち組」志向の司法浪人生

 こうやって取り出すと、キワモノっぽくみえるけど、決して扇情的な内容で
はなくて、むしろ非常に慎重な書き方です。
 結論的にいえば、環境は非常に脳に影響を与えているということです。
 たとえば、パソコンやネットなどにはまっていると、あまりに偏った脳の使
い方をしているので、五感や身体全体に対しては脳がさぼるようになって、脳
のバランスがおかしくなる。それで脳がフリーズする、早い話がボケが始まる
原因だろうという推測ですね。
 脳神経外科医だった著者は、ボケの臨床経験から、いろいろと対策も提案し
ています。

 自分に当てはまる人も多いと思うけど、一読してみたら?
 特にIT, ソフト屋、コンピュータ関係の人間は。
 こういう1日中、パソコンの前に座っている連中は、散歩がいいってよ。

 おれ、多摩川をサイクリングするようになってから、気分がいいのね。なん
で、多摩川のそばにいながら、20年間も多摩川の楽しさを知らなかったんだろ
うと後悔しつつ、なお、毎日、楽しいばっかり。\(^O^)/
 毎週行っても、飽きないのは、脳が喜んでいるからなんだね。風が違う、空
が違う、人々が違う、景色が違う。これがいいんだね。それと体動かしている
から。
 やっぱ、楽しいから続くしね。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: ヤバい経済学と相撲の八百長
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 昨年の経済書のベストセラーで、ビジネス誌のベスト経済書でも多くの人が
上位に挙げていたのが、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313656/showshotcorne-22/
スティーヴン・レヴィット, スティーヴン・ダブナー著, 望月衛訳「ヤバい経
済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する」
(2010/03/05 追記:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492313788/showshotcorne-22/
ヤバい経済学 [増補改訂版] (単行本) 
スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー (著), 望月衛 (翻訳)
が出ている)

 これ、昨年、買っておいたんですが、やっと読む機会ができて、読み始めて
びっくり。
 いま、相撲の八百長で大騒ぎになっていますが、本書では、第1章で日本の
相撲における八百長の存在をデータ分析で証明しています。\(^O^)/
 著者は、不正、インチキをデータから見つける研究をしていて、ワシントン・
ポストのベタ記事で、日本の相撲に八百長があると元力士2人が告発したとい
うのをみつけ、自分の手法が使えるのではないかと思って、英語相撲専門誌の
バックナンバーを15年から20年分くらい取り寄せて、過去の星取表を分析した
ところ、勝ち負けの不自然さが顕著で、八百長がないと言い逃れるのは非常に
むずかしいという結論を得て、論文を発表しています。
 なお、告発した2人は、たしか同じ病院で亡くなってるんですよね。外国人
記者クラブで会見する直前じゃなかった? しかも2人、同じ日に死んだ?
 そんなこんなで消されたんじゃないかともいわれましたよね。

 訳者あとがきにある後日談によると、その論文を発表したらアメリカでは話
題になったけれど、相撲の八百長を記事にしていた日本の週刊ポスト編集部に
送ったのに返事がない。ほかにもいくつか問い合わせが日本からあったけど、
結局、この論文のことは話題にならなかったそうです。
 それでこの本が日本で出たら、反応がどうなるか楽しみだったらしいですが、
ぼくが知る限り、昨年、本書と相撲の八百長を結びつけて話題にしたものはな
かったと思います。
 それどころか、いま、相撲の八百長を週刊現代が報じて、法廷で決着をつけ
るとかいって大騒ぎになっていますが、それでも本書ですでに八百長の存在が
証明されているという紹介はないみたいに思うんですが、どうですか?
 そこで、これを書いているわけです。
 いま、フジのとくダネ!で、領収証もないし八百長の存在を証明するのは難
しいんじゃないかという話が出てますが、個別には証明できなくても、相撲界
全体で日常的に行なわれてきたことは、本書の分析で証明できるでしょうね。
 週刊現代編集部は、著者に連絡を取ったらいいと思うけどね。

 インチキ、八百長以外にも、世の中の裏側にある事象を、あれこれ分析して
いて、非常に面白いです。
 以前、
http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/11/26/970676
データや統計の罠と監視社会で紹介した、
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403375X/showshotcorne-22/
門倉貴史著「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」
をもっと、ヤバい裏側に適用した本ですね。
 もっとも、門倉氏は
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047100501/showshotcorne-22/
門倉貴史著「「夜のオンナ」はいくら稼ぐか?」
や
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4413041542/showshotcorne-22/
門倉貴史著「マネーロンダリング―汚れたお金がキレイになるカラクリ」
など、ヤバい方面も研究して一般書として出版してますが。すでに去年読んだ
本ですが、これらについては、別の機会に。

 あ、いま、とくダネ!で、北九州市の西門司小学校が出てますね。先生の話
も聞けなかった生徒たちが図工で変わったという話ですね。子供がすごいやる
気出してますね。

乳の詫び状(2007/02/05)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのkick/salonから。

標題: 東芝ブレイブルーパス、トップリーグ3連覇\(^O^)/
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 注目のトップリーグプレーオフ優勝決定戦、東芝ブレイブルーパス対サント
リーサンゴリアスは、東芝がロスタイムの最後のワンプレイで劇的なトライ。
ゴールも決めて、
東芝ブレイブルーパス 14-13 サントリーサンゴリアス
で、東芝が勝ち、トップリーグ3連覇を達成しました。\(^O^)/
 それにしても、すさまじい試合でした。
 ロスタイムの攻防は、テレビの前に釘付け。観ているだけで涙が出そうでし
た。それくらい、素晴らしい試合でした。大感動です。
 会場の秩父宮ラグビー場は、2万人の入場だったそうで、満員。こういう素
晴らしい、面白い試合を多くの人に観てもらえて選手も幸せですし、観られて
観客も幸せです。
 都合でぼくは会場に行けないので、ケーブルテレビのJSportsで観ましたが、
地上波のテレビでの中継は、このあと、深夜24:40-26:30にテレビ朝日がやる
だけですけど、もったいない。もし録画できる人、観られる人は、観てくださ
い。

 天気は快晴でしたが、風が強く、これがゲームに影響しました。
 東芝はキックが伸びてサントリー陣に入るものの、サントリーが長身選手を
リフティングして東芝のスローイングを阻む作戦がばっちり決まって、東芝は
マイボールラインアウトをことごとく失敗。
 東芝の薫田(くんだ)監督はラインアウトのスロワーである松尾を前半途中で
猪口に変えましたけど、後半の最初のほうまではやはりラインアウトが安定せ
ず。でも、その後は、対応できて安定してきましたね。結果的には好采配でし
た。
 東芝は有利な風上の前半で1トライ+1ゴール差以上リードしたいのに、ラ
インアウト失敗の連続の焦りがあったのか、相手ゴール前でのロングパスをサ
ントリーの栗原がものの見事にインターセプトして独走。逆にサントリーが先
制トライ。
 対して東芝は、サントリーのキックからのカウンターをFB立川が見事なカウ
ンターアタック。それを廣瀬、冨岡、廣瀬、冨岡とたった二人の連係プレーで
つないで、一気にサントリーゴール前に迫り、さっきインターセプトされたマ
クラウドが、インターセプトを警戒して少し下がった位置でボールを受けて、
パスダミーからきれいに裏に抜けてトライ。同点に追いついて、前半終了。
 後半、サントリーは風上なので、同点ならサントリーリードとみなしていい
前半終了でした。しかし、結果からみれば、リードはできなくても同点に追い
ついていたのは大きかったですね。

 後半に入って風上になったサントリーの怒涛の攻撃がみられるかと思ったけ
れど、思ったようにボールが動かせない。東芝のディフェンスのプレッシャー
はすごかったですね。
 バックスの平が抜け出してトライかと思ったチャンスがあったんですが、侍
バツベイと冨岡だったかな、かろうじてタッチに押し出しました。
 このとき、侍バツベイのタックルが相手の首に入ったハイタックルだったの
で、侍バツベイは一発でシンビン(10分間の一時退場)。
 東芝最大のピンチ。サントリー最大のチャンス。もう後半20分過ぎだし、
試合の流れからみて、ここでサントリーがトライを取ればかなり勝利に近づく
局面になりました。
 サントリーは攻め続けましたが、東芝の執拗な守備にどうしてもトライが取
れない。特にゴール前で何度もスクラムトライを狙いましたが、相手より一人
少ない7人で組む東芝のスクラムに勝てませんでした。
 サントリーは、結局、リーグ最多得点を上げた攻撃力が不発。東芝のディフ
ェンスには通用しませんでした。トライは、栗原の狙いすましたインターセプ
トからの1トライのみ。以後は、後半有利な風上になっても、トライの臭いが
あまりありませんでした。
 サントリーの清宮監督相手ゴール前5メートルからスクラムでトライをとっ
てこそ、勝利といっていましたが、何度もそのチャンスがありながら、東芝に
しのがれました。
 特に侍バツベイがシンビンでいなくなり、FWが7人になったゴール前5メー
トルのスクラムでも東芝を押せず、結局、PGを選んで3点しか取れなかったの
が、最後の大逆転を許す遠因になりました。
 東芝に運もありましたね。後半には風も少し弱まったし、終了間際、サント
リーが自陣ゴール前でターンオーバーしてボールを奪い、タッチに蹴りだした
けれど、その時点が43分45秒。まだロスタイムがありました(ロスタイム
は4分)。
 最後のアタックはラインアウトから。東芝は前半あれだけサントリーにやら
れたマイボールのラインアウトをきっちり修正できていました。
 得意のドライビングモールでサントリーを圧倒。サントリーも必死に粘りま
したが、最後は、シンビンで退場していた、負けたら責任を感じていただろう
ルワタンギ・侍・バツベイが、ゴールほぼ正面にトライ。これで1点差。
 トライした位置は非常に大きな意味があって、隅だとトライ後に狙うゴール
キック2点が入らなかったら1点差負けです。
 ゴールほぼ正面だったので普通キッカーは100%はずしませんが、普段
なら簡単な位置でも、こういう場面だから、逆転ゴールを狙った吉田大樹はプ
レッシャーかかったと思います。しかし、吉田は落ち着いてきれいに決めて、
逆転。
 その瞬間、ノーサイドのポイッスル。
 東芝ブレイブルーパスが3連覇を達成した瞬間でした。

 サントリーの選手は、後半の東芝の激しい当たりに耐えられなくなったのか、
ケガ人が増えて、どんどん選手が変わりました。あれがボディブローのように効
いたんでしょうね。それで前半と後半の最初までうまくいっていた相手ライン
アウトを崩すことができなくなったのかもしれませんね。接点でのボールの奪
い合いも東芝が勝つようになっていたし。
 何より、東芝の選手の絶対にあきらめない驚異的な精神力の強さがあっての
ことですが、それでも体がいうことをきかないと精神力だけではやはりだめで
すもんね。結局、最後に逆転されたわけですから、フィジカルでも負けてたん
でしょうね。
 振り返ると、東芝は準決勝でトヨタと当たって、激しいコンタクトの試合に
なって、苦しみ、もがきながらそれに勝ったのが最後に生きた形でした。

 試合後の勝利インタビューで、冨岡キャプテンは、「こんなにいっぱいのお
客さんの前で試合をしたのは初めてです。ありがとうございます」といって、
笑いと拍手を誘っていました。そして、「これは東芝だけの力じゃなくて、プ
レーオフに出たトップリーグ上位4チームで素晴らしい試合ができたから。こ
れからもどんどんトップリーグと日本選手権を盛り上げていくので、みなさん、
応援よろしくお願いします」などと言いました。
 最後の場面を訊かれて、「この5年間東芝が強くなった原点、ドライビング
モールで攻める。トライが取れなくてもいい。それを伝えたら、みんな、あり
がとうと言ってくれた。すごいトライだった」などと述べて、これについて、
JSportsの解説では、「冨岡キャプテンのこの一言で、また、会場に足を運ぼう
と思うファンが増えますね」といっていました。

 JSportsの解説でも「東芝薫田監督対サントリー清宮監督という面と、東芝
の冨岡キャプテンのキャプテンシー対サントリーの戦いでもあった。冨岡は、
おれがキャプテンの間は決してサントリーに負けないと思っているんでしょう」
といってましたが、ほんと、そうだと思いましたね。
 向井監督の時に日本選手権を3連覇した東芝府中は、マコーミックキャプテ
ンが監督になってからは少し低迷して、そして薫田監督、冨岡キャプテンのコ
ンビになって一気にリーグや日本選手権を何度も制覇するチームになりました
からね。

 冨岡キャプテンは、今年、神戸製鋼戦の前日だったかな。お父さんを亡くし
て、故郷の佐賀にとんぼ返りしたりしてましたが、以後、試合では黒のバンド
を左腕にはめて、喪章のようにしています。
 試合後、東芝の選手は勝利を記念するTシャツを上に着ましたが、冨岡キャ
プテンだけは着ませんでした。これも亡きお父さんのことを考えて喪に服して
いるからだと思います。
 試合後の様子で面白かったのが、東芝のオト選手が、カメラにちょっとカタ
コトっぽい日本語で「勝っちゃったよー」といってたこと。
 破顔一笑で、ファンとともに写真を撮ったり、子供を抱いたりして喜ぶ東芝
の選手とは対照的に、サントリーの選手は放心状態でした。

 NHKのスポーツニュースで、サントリー清宮監督=早稲田のエリートを連れ
て来て勝つ、東芝薫田監督=雑草を育てて勝つという図式で放送していました
が、試合後の会見を読むと、
「これまで自分たちのことを『雑草である』と言ってきましたが、昨日のミー
ティングでは選手たちに『雑草と思ったことはない、一緒にやってきた5年間
の自信を出して戦ってくれ』と言いました。結果がこうなったことを非常にう
れしく思います」
と言ってますね。
 この前も書きましたが、この構図は大学ラグビーでもあるんですよね。人気
があって高校の有名選手を取れる早稲田と違って、関東学院は無名の選手を春
口監督が育てて、大学選手権を何度もとってもほとんど扱わない。反対にちょ
っと早稲田、明治、慶応が強くなると大騒ぎで持ち上げますからね。
 冨岡キャプテンのインタビューでも、「うちの薫田監督が日本一の監督であ
ることを今日証明できた」とも言っていて、早稲田びいきの新聞やテレビが清
宮監督を持ち上げていることに対して、意地をみせてましたね。

 サントリーは今日はラインアウトで秘策を披露して前半をサントリーペース
で進めることができましたが、後半には対応されてしまったので、日本選手権
では同じ手は通用しないでしょうね。
 東芝がワイドにパスをするときにインターセプトを狙う前に出るディフェン
スも対応されてしまいました。この対応力と底力が東芝の強さなんでしょう。
 サントリーは、また日本選手権で当たることがあれば、何か別の手を考えな
いといけませんね。

 日本選手権でも勝手にまた府中ダービーだと思っているけど、東芝はリーグ
戦で唯一負けを喫しているヤマハ。サントリーはプレーオフ準決勝で激しい当
たりで東芝を苦しめたトヨタですから、気を抜けません。

 いやあ、それにしてもいいものを観させていただきました。
 この両チームが東京都府中市に本拠を置いているということは、本当に府中
市民として誇りに思います。
 いままで、東芝やサントリーのラグビー部に対して市民栄誉賞とかなんか表
彰してないのかな。もししてないなら、特に東芝は今回トップリーグ3連覇と
いう過去にない快挙なんだから、なんか、表彰してもいいと思うけどね。

 選手、関係者のみなさん、お疲れ様でした。
 特に選手のみなさん、体をケアしてください。
 ケガ人も多く出ていたし、特に東芝の中居選手は、膝が完全に逆に曲がって
退場したので、相当にひどいケガではないかと思うので心配です。

 以下、参考。特に試合後の記者会見の模様は面白いです。
http://inews.sports.msn.co.jp/rugby/topleague/news/2007/20070204-1540.html
マイクロソフトカップ ファイナル 会見レポート(東芝 14-13 サントリー)
http://www.sanspo.com/sokuho/0204sokuho028.html
東芝、土壇場の大逆転で3連覇!トップリーグプレーオフ決勝
http://www.sanspo.com/sokuho/0204sokuho056.html
7人スクラム、耐えた東芝 気迫で再び宿敵退ける
http://www.sanspo.com/sokuho/0204sokuho057.html
力は証明したサントリー、シナリオが最後に崩れる
http://www.asahi.com/sports/update/0204/151.html
東芝、サントリー破り3連覇 ラグビー・トップリーグ
http://www.top-league.jp/
トップリーグ公式サイト
http://www.rugby-japan.jp/
日本ラグビー協会

訂正と補足(2007/02/06):
kick/salonでNara Localさんから指摘を受けました。それにコメント。

標題: Re: 長かったロスタイム
---
>> 東芝がロスタイムの最後のワンプレイで劇的なトライ。
>
> サントリーが東芝の反撃をしのいで、ボウルをライン外に蹴り出したのが
> 中継の表示で43分48秒。
>
> 4分のロスタイムまであと僅かに12秒。
>
> サッカーであればプレーの途中でも時間が経過すればタイムアップですが
> ラグビーの場合はプレーが切れない限りはノーサイドにならないですから
> ね。
>
> 結局、この10数秒で命拾いした東芝がこのラスト・ワンプレーに2分以
> 上かけてトライを奪って逆転。

 ありがとうございます。JSportsの試合後の解説で、蹴りだしたときに39分
30秒だといってたみたいに記憶していたので、ビデオを確認せずに書いていま
した。主審の時計はそれくらいだったんでしょうね。すみません。訂正します。
 いま、確認したら、ボールがタッチを切ったのが、43分42秒か43秒ですね。
 アナウンサーは時間を確認して「43分50秒。まだあります」と叫びました。
 その後は、ラインアウトからプレーがあって、サントリーのペナルティで一
度試合が止まります。主審がラストワンプレーと両チームの選手に伝えて、プ
レーが始まったのが、46分22秒でした。

乳の詫び状(2007/02/04)

 アサブロのぼくのブログ「いい湯」(http://iiyu.asablo.jp/blog)にも転載しました。

ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 「あるある」でバレた政府とテレビの癒着
---
 「あるある」はテレビ界がいかにデタラメか、政府や官僚との利権構造、そ
れらの癒着など、いろいろ暴露してくれていい番組ですね。\(^O^)/
http://news.goo.ne.jp/article/nbonline/business/nbonline-117851-01.
html
ネット狂騒時代、テレビ局の憂鬱 【第10回】「あるある大事典」捏造で浮き
上がるテレビと政府の“特別な関係”
をどうぞ。

http://iiyu.asablo.jp/blog/2006/12/15/1030157
吉野次郎著「テレビはなぜインターネットが嫌いなのか」
もどうぞ。

 あちこちの週刊誌にもいかにデタラメな作りだったかが出ますが、
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2007020301000397.html
あるある、字幕はでたらめ 元制作スタッフが初証言
もありますね。
 関連ニュースには、ほかにも捏造がいくつもあったことが載ってますね。
 これ、捏造した孫請けの制作会社が悪いと短絡した結論を出すと、大問題。
 そこまで下請けを追い込んでいるデタラメなテレビ業界の構造。とくに政府・
官僚と癒着したテレビ局の連中の横暴ぶり、そしてそんな連中が天下っている
一次の下請け会社などの構造を国民は広く知っておく必要がありますよ。
 そんなテレビ屋に大金払っているスポンサーの商品は買わないようにしたり、
抗議のメールを送ったりして少しずつでも思い知らせてやらないと、連中、反
省なしです。
 細木数子や江原啓之の番組を観て喜んでいるような人は、そもそもそんなこ
と考えないだろうけど、もちろん表立ってはバカにはしませんが、実は、そう
いう人は徹底的にバカにされ、カモられてるだけだもんね。
 隠してきたこの事実が、はっきり世間にバレたのが、「あるある」の捏造な
わけ。たまたまあの番組ではバレたけど、あれ以外の多くの番組も似たり寄っ
たり。
 そういう目でテレビは観てないと、ああいう奴らにカモられるだけ。

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