心のお医者さんの見つけ方
近くの病院をまず見つけよう!


Written by 中原 憬(けい)

2006.04.11 更新



近くの病院をまず見つけよう!

http://www.sagashitenet.com/
日本全国の7万件以上の病院・診療所が検索できるシステムになっています。都道府県を選択した後、地域、診療科目、診療時間、曜日などで簡単に絞り込むことができます。

「お医者さん・探してネット」は、日本全国の病院・診療所が7万件以上登録されている日本最大級の医療機関検索サイトです。非常に使いやすいインターフェイスで、操作が分かりやすく、自分の希望する病院・診療所が簡単に見つけられます。

このページで紹介する理由は、愛する人を喪った悲しみの深さのあまり、不安が抑えられなかったり、心の健康に心配があったり、不眠になったり、鬱状態になってしまった人達に対して、このホームページを利用すると、身近にある心療内科や精神科のお医者さんを簡単に見つけ出せるということを知ってもらいたいからです。

このページは、簡単に次のような検索ができます。

例えば、精神科でなく、心療内科で探そうとか・・・
例えば、家の近くだと知っている人に会ってしまうから、隣りの市で探そうとか・・・
例えば、平日は勤めがあるので、土日に行ける所を探そうとか・・・
例えば、「○△病院」という名前ではなく、「○×クリニック」という名前の所を探そうとか・・・

心の問題に関しては、病院・診療所を訪れるのに抵抗があるものです。でも、身近な所にあれば、意外に気軽に行けるものです。

心の健康に不安がある人は、このホームページを利用して信頼できるお医者さん、カウンセラーを見つけて、心の健康を保ち、明日への希望をもってください。


[補足]
こころの風邪は誰でもひいてしまうものです。薬をもらうだけでも、症状がずい分良くなる例もたくさんあります。経験のある医者・カウンセラーもあなたの悩みの味方になってくれます。一人で悩まずに、ぜひ専門家に相談してみてください。あなたの家族も安心できるはずです。なお、精神科に行っても会社に分かってしまうことはありません。

[補足]

鬱病について

鬱病の主な症状は、不眠、抑鬱気分、食欲不振、理由のない不安・焦燥感、希死念慮(死にたい気持)などです。
愛する人との死別、リストラ、過重労働、出世など、「自分に耐えられない変化」が起こったときに発病しやすい病気です。脳内のノルアドレナリンやセロトニンという物質が低下し、症状が出ると言われています。
泥沼に引き込まれるような死にたい気持は、この病気の症状であり、病気が軽快することによりこの暗闇の世界から抜け出すことができます。
軽度の鬱病の場合、抗鬱薬の服用と定期的な通院治療で対処します。順調にいけば、3か月程度でほぼ軽快すると言われています。その後、予防的に半年から一年程度は抗鬱薬を服用します。重度で希死念慮の症状が強い鬱病の場合、自殺防止のために入院治療が必要になります。

統合失調症について

統合失調症(旧名「精神分裂病」)は、一昔前は有効な治療法が少なかったこともあって、治らないというイメージが広まっていました。しかし、近代医学の進歩により、新世代の抗精神病薬が登場し、今ではその大半が治ると言われています。悲観することはありません。

「217万人、国民の約60人に1人です。」

入院している人が、34万人、在宅や施設などを利用している人が183万人の合計217万人、平成8年現在で厚生省が推計している精神障害を持つ人の数です。
一方で、国民病といわれている糖尿病で690万人。この数字と比較してみても、217万人は決して少ない数字ではありません。

[横浜市発行の広報誌「人権特集号」より]

1年のうちに5人に1人が精神面に障害 米で初の報告書

 米国人の5人に1人が、1年のうちに精神面で何らかの障害を来すことが、米厚生省公衆衛生局の精神衛生に関する初の報告書でわかった。さらに、治療を要する人の半分以上が適切な治療を受けていない実態も浮かんだ。シャレイラ厚生長官は「真の繁栄のためには精神面の健康が基本」と、経済的な繁栄の陰で忘れられている問題を強調した。
 この報告書は、米国人の半数は一生のうちのある時期に、うつ病や強迫神経症などの精神的な病気にかかることも指摘している。精神的な病気のために仕事ができなくなる人は心臓の病気に次いで多く、同長官は「公衆衛生上の危機」と訴える。

 にもかかわらず、うつ病などで治療が必要な1000万人のうち、半分以上は治療を受けていない。ここ数年、脳の研究が進み、さまざまな治療が可能になっているのに、精神的な病気に対する無理解や偏見があり、治療を受けるときの障害になっている。報告書はそう分析した上で、「精神的な病気は身体的な病気と違うという恐れが人々にあるが、同じ問題なのだと理解する必要がある」と説く。

[朝日新聞(2000年1月5日)より]

 





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あなたの心に安らぎが戻りますように





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