【12月25日(土)】


 お昼に起きて冬コミ2日目。河内さんとこで、おーもりTシャツver.2.0と『まんまあびわんこ』を頂く。おーもりTシャツを買っていった物好きなお客がいるらしい。いったいどうするんだまったく。使用レポート募集中(笑)。
 しかしわたしはそんなに身振りが激しいでしょうか>まんまあびわんこ。

 ミステリ系では高村薫本が異様に多い。有栖川、京極の次ぐらい? やっぱりクリスマス合わせで『レディ・ジョーカー』なのか。と思ったら『李鴎』本もあるし。
 宮部みゆき本もけっこう増えてて、何冊か買いました。
「あたしは……あたしは装填された火縄銃だ――」(お初@クロス・ファイア)が爆笑の『宮ものがたり』とか。ここはもともと十二国記本出してたとこですが、宮部ファンは必読の傑作。同人ネタがまた……。
 あとは貞ラブとか、TRUMP BOXの類子&智久本と『ヒカルの碁』本とか、いつものコース。『物集高音美少年伝説』が爆笑でした。ブギーポップ本はほとんど売り切れ。一冊だけ買ったやつはけっこうよかったな。
 某嬢のチクりにより、「寝ボケるな大森望!」とか書いてある『屍鬼』本を一冊。キングを越えたとか書いたのが悪かったらしい(笑)。同人誌の出来は非常に優秀。

 アニメのほうにまわって、小川びいのARE(新刊なし)とアニメ様に顔を出したら、スポーツクラブ通いとダイエットで見違えるように痩せたアニメ様がアニメ様の1号と2号をくれました。ありがとうアニメ様。
 アニメ様の前で小川びいの堺批判が炸裂。「いや僕は堺さん好きなんですよ」とか言われても。最低でも週に20本ぐらいTVアニメ見てないとアニメファンじゃないらしい。

 またミステリにもどって、水上かなみ、小森健太朗、鷹城宏ほかとコルドン・ブルーに集合。一服してからタクシーで小浜夫妻と西大島へ。たなべ書店を覗いてから、原・星野(元H川)家のクリスマス宴会になだれこむ。他の出席者はほとんど元H川組。寝てないのでたいへん眠い。お料理はたいへんおいしゅうございました。

 部屋の隅に星野のiMacがあったので、勝手にダイアルアップ接続して、SFオンラインの野尻原稿を読みにいく。をを、ここには京フェスの「キーパーソン」4名のうち3名がいるではないか(笑)。ディスプレイ上で読み進むうち、小浜・三村夫妻の表情が険しくなる。許すまぢ野尻抱介。一回シメてやる。
 とかいうことは当然あるはずもなく、怒りの矛先はなんだかよくわからない編集部の前書きへと向かうのだった。なんか、更新前日だか当日だかにSFオンライン編集部から、掲載許可を求める電話が小浜家にかかってきたらしい(笑)。
「つまりさあ、この原稿を読んで怒るような人間だと思われてるわけ?」とか。教訓:怒られる人はなにをしても怒られるものである。
 それにしてもあの編集部註は失礼だよな。ていうか、執筆者との距離感がよくわかってないんじゃないの。って、わたしは面白がってるだけですが。

 ちなみに野尻原稿に対する森太郎の反応はここ

 トムヤムスープでしめたあと、三村美衣を連れてタクシー帰宅。新しいプリンタで遊びに仕事場に行く奥様たちをほっぽらかして寝る。




【12月26日(日)】


 お昼起床。起きてきた三村美衣とタクシーでコミケ3日目。先に由香ちゃんとこに寄って、こた本の新刊をいただく。もらうばっかりですみません。
 カタログでチェックしてあった唐沢俊一総受本をさがすも、なぜか見当たらず。歩いてたら、と学会ブースに唐沢さんがいたので(となりには志水一夫氏がすわっていた)、唐沢本について取材。「前のは伊藤くんが攻だったけど、今度のはまだ見てない」そうで、そうですかもう二冊目ですか。
(……という話を唐沢さんが日記に書いて、それを見た作者の人が送ってくれました>唐沢本。ありがとうございました。内容に関するコメントは差し控えたいと思います(笑))

 雑破業のところに寄ってみると、添野が店番をしていた。またお弁当をつくってきたらしい。弁当をテーブルに載せて、雑破業の帰りを待つ添野。やっぱり雑破業の年下攻でしょうか。新刊はとっとと完売した模様。

 しょうがないのでSF方面に流れる。みのうら嬢の紹介で、谷山由紀さまにお目通り。夫の人とは古い知り合いなんですが、某誌で最初の著書を書評するまで、友人の細君とはつゆ知らず、旦那からいきなりメールをもらって驚いたのだった。旦那のほうとももう10年ぐらい会ってないが奥様とは初対面。なにかたいへん動揺していたようですが、べつにバレて困るような本とか出してないじゃん。エロでもホモでもパロディでもないのに。
 岡本賢一とか彩院忍(トリニティ仕様のマトリックス・コート着用)とか、そのへんに常駐または徘徊していたソノラマ関係者が集合し、ソノラマ某誌の話で妙に盛り上がっているところを抜け出してSF関係を視察。

 ……していたところ、いきなり机の上に、
「出版関係者、および大森望関係者お断り」の貼り紙が(笑)。本人は関係者なんでしょうか。なんか、某作家の掲示板における大森のわるもの的行動(「本人に見せるの禁止」と明記された同人誌の存在を報告し、一部引用)に対する抗議らしい。対面販売なので、「××関係者の閲覧を禁ず」とか書いてあるウェブサイトよりは実効性がありますね。しかし名指しで販売拒否されるとは、えらくなったものである。違うか。

 皆川ゆか嬢のところに寄ったら、セーラームーン本とかくれました。∀ガンダムについて立ち話少々。マニュープチ編に対する「正しい解釈」を聞かされる。なるほどねえ。でもやっぱりあの回はきらい。そのあと持ち直したのでオッケーですけど。

 ふたたび谷山ブースにもどると、柳下毅一郎が登場。ぼちぼち空腹が限界なので、彩院嬢を拉致してコルドン・ブルー。三村美衣はさっそくSF大会の出演交渉とか(笑)
 さらに、ワシントンホテルの織・高橋MAKI組に合流。MYSCONと松本岳志問題(笑)について。問題の発生を全然フォローしてなかったのでさっぱりわけがわかりません。関係ファイルもほとんど消えてるしなあ。まあしかし、これで短編が一本書けるのでは。

 小浜夫婦、柳下毅一郎、さいとうよしこと5人でタクシー2台に乗り、門前仲町に出て東西線で早稲田まで。アトリエ・サードの忘年会@ポルポーラ。プランニングハウス《ファンタジーの森》叢書の企画・担当者であるH澤くんに最近のFT状況を取材したり、4勝3敗でトーナメントから帰ってきた朱鷺田祐介に最近のM:TG状況を概説してもらったり。
 よく知らない若い人もいろいろ。
 柳下毅一郎と「サブカル」話。SFオンラインの野尻原稿によれば、大森は、「一見軽薄なサブカルの人」なんだそうですが、オレ的にはSFやミステリってサブカルの仲間じゃないんだよな。サブカル系の雑誌にも書いてないと思うんだけど。まあメインカルチャー/サブカルチャーの二分法だとサブカルになるか。でもサブカルチャーって、いわゆるサブカル的なものと、おたく的なものに、さらに二分される気が。クラブでイベントやるのが前者、即売会に集まるのが後者。で、オレの場合、サブカル的なおたく文化受容に対してはどうも抵抗があるわけです。ってよく考えたらトーキング・ヘッズ叢書ってサブカル雑誌か? あ、だから大森には原稿の注文が来ないのか(笑)。納得。

 2次会は近くのアトリエ・サード分室でT岡シェフの手料理。ひさしぶりの人に会ったりとか。




【12月27日(月)】


 2時過ぎに起きて、4時前、日本武道館に到着。小林さんにチケットもらったので、『ニッポン放送45周年記念 20世紀アニメ紅白歌合戦』。
 仙台エリ嬢と、箱根旅行レポートで有名な(笑)サディスティックありチュッ(はーと)嬢とはひさしぶり。仙台さんは今日も眼鏡をしていませんでした。野尻さんがいないからよかったようなものの、反省してほしいと思います。いや、オレはどっちでもいいけど。
 アニメ紅白は勉強になりました。聞きしにまさる大森玲子の歌唱力とか。三重野瞳は激しくノリノリ。ああいうライブの人なのか。それにしても4時間は長い。アニソンじゃない曲が多いのもちょっとなあ。
 と思ったら、幕間の宣伝コーナーに元・SFアドベンチャー(元・あかね雲ちゃん)の関さんが出てきてびっくり。ついに関智も武道館の舞台に立ったのかっ。なんかゲーム・プロデューサーとしてSUNSOFTで市街戦ゴルフゲームつくってるんだそうです。とんでもクライシスにつづく関バカゲー第二弾。会社名が「関猿」(笑)。真価を発揮する場所をようやく見つけたのか関智。

 終了後、草刈美由紀・亮母子その他とカレーを食べ、ちょっと仕事して帰宅。




【12月28日(火)】


  NIFTY某所の忘年会オフ。ニフのオフに出るのなんて百万年ぶり。ひとりをのぞいて知らない人ばかりなのでやや腰が引けてましたが、意外とだいじょうぶでした。

 貫井徳郎『妖奇切断譜』(講談社ノベルス)読了。『鬼流殺生祭』の続編ですが、個人的には前作より好み。というか、前作では設定に対する違和感が先に立ってあまり楽しめなかったのかもしれない。
 『切断譜』は、ヒントの出し方が露骨すぎて、これじゃバレバレでしょう――と思ったんだけど、半分しか読めてなかったことが判明。論理的に考えれば、あのネタとあのネタが結びついたらこうなるに決まってるのに、なぜ気づかない>オレ。ラストのイメージと犯人像は強烈。死体切断モノの回答としてはじつにエレガントでした。




【12月29日(水)〜30日(木)】


 年賀状の準備とホラー大賞の二次と翻訳のゲラとか。年賀状担当大臣はさいとうよしこなので、刷り上がってくるのを待つだけなんですが。
 あとは遅ればせながらY2K対策と部屋の片づけ。月刊アスキーの11月号を発掘し、付録のCD-ROMに入ってるマイクロソフトのWin95問題発見・修正プログラムを走らせる。あとはPDにバックアップ。
 IEのキャッシュの書き出しには、これまでCashe Converterを使ってたんだけど、5.0に対応してないみたいなので、新たにi.j IE5 Web Rebuilder を採用。動作はCashe Converterより速い気がする。




【12月31日(金)】


 紅白歌合戦のはじまる直前に起床。年賀状は無事に刷り上がった模様。でもまだ宛名は印刷されていません。
 紅白のあと、エアロ・スミスとサザンのカウントダウンライブその他を分割画面で同時に見ながら年越し。2000年に入ったところでThinkPad535Eの起動実験。怪しいアラートは出るものの、動作を確認。ついでにIP接続してその他のプログラムをチェックし、IRCの#にっきチャンネルに入って新年の挨拶。

 午前2時から東西線に乗って富岡八幡宮に初詣。お雑煮食べて帰る。たいへんな人出でした。


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