【7月29日(木)】


 ジョナサン→ミストラルで仕事。146ページまで。

 3時、東映試写室で『少女革命ウテナ』の試写。いやあ、驚きました。まさか××も○○も△△△△っていう設定だったとは。1時間20分という尺に合わせて非常にわかりやすい話になってますが、TV版ファンへのサービスがわりとすべってるような。
 しかしクライマックスはすばらしい。意表をつかれたので満足。ただし、最後のダイアローグと独白は説明しすぎだし、余計だと思う。あと5分切るとオレ的には完璧になった気が。

 ちょうど時間がぴったりだったので、マリオンにまわって、試写を見損ねた『となりの山田くん』。夏休みなのに空席が目立ちますが、子供が見たがらないのは当然。だってこれ、完全におやじ映画だもん。山田洋次の脚本かと思いました。
 いしいひさいちファンは怒り狂って暴動起こしてもいいのでは。あの原作から、どうしてこんなに説教臭くてウェットべたべたの人情話になっちゃうかね。
 そりゃ技術的にはすばらしいし、絵としてはEp1よりよほど見どころがある。しかし、いしいひさいちと矢野顕子使って「おやぢの主張」を押しつける態度は断固ゆるすまじ。
 怒りのあまり目が覚めたというさいとうよしこは、
「校長先生はどんなエピソードでも説教のネタにしちゃうんだなと思ったよ」
 と言ってたけど、まさにその通り。暴走族の話とかもう最悪ですね。渡辺麻紀が『山田くん』見てむかついたと言ってたけど、そりゃそうだわ。
 藤原先生はTVCMに出てくる「適当」のシーンしか出番がないし、キクチくんもクボくんも出てこないんですが、そりゃこの世界観には合わないよな。
 いしいひさいち的なアーキズムのほとんど対極にあるような映画。ギャグセンスも最低で、全然笑えません。今年のワーストはこれで決定。





【7月30日(金)】


 朝からミストラルで仕事。
 昼過ぎに出かけて関内へ。ホビージャパン《ゲームぎゃざ》の伊藤和典インタビュー。
インタビュー自体は14:15からなのに、編集担当スザク・ゲームズのT岡くんから13:00関内駅集合と言われてて、そんなにはやくは行けません(ていうか、行っても無駄)と断り、13:30に現地についたんだけど、T岡くんはまだ来てなかったり。この炎天下、1時前についたホビージャパンの人たちは駅前のベンチでぼんやり待っていた模様。

 しょうがないので近くの喫茶店に入って軽く打ち合わせ。ようやくT岡くんが来たところで、クリーク・アンド・リバーのエージェント2号嬢と合流し、伊藤さんの仕事場のマンションに移動する。熱海にいると、釣りと海水浴で仕事にならないので、こっちに仕事場を借りたらしい(笑)
 書斎にはいきなりパワーブックG3(400MHz)。いや、やっぱりかっこええですね。いくら重くてもこれなら持ち歩きたい。男は黙ってG3。iBookより断然こっちだな。そのかっちょいいG3になぜ伊藤さんはニャースのシールを貼りますか。
 14.3インチだかの液晶は美しく、DVDのデモも見せてもらいましたが(モノはカーペンターの『ヴァンパイア』(笑))、音もいいね。うーん、デジカメ持ってくればよかった。ってなにしにきてるんだか。

 そもそもSFMのG3インタビューのとき、じつは一時ギャザにハマってて、という話を聞いたのが今回のインタビューにつながったわけで、とりあえず『ガメラ3』の話からぎゃざ話に入る。テーマがテーマなのですげえ気楽(笑)。しかしカードリストをファイルメーカーProにとりこんでデータベース化までしていたとわ。

 しかしM:tG日記だった頃のここを読んで情報源にしてくだっていたとは知りませんでした。いや、申し訳ありません(笑)。詳細は来月末発売のゲームぎゃざ創刊2号を参照。

 あ、ちなみに創刊号の見本は今日もらいましたが、一回目の佐竹雅昭インタビューはけこう笑えるので、ぎゃざな人は立ち読みしてね。購入するとさらに吉。




【7月31日(土)】


 ようやくソニー・マガジンズからDarwin's Radioのプルーフが届いたので(一カ月以上前にクラークの家で目撃したのは完本だったのに、なぜプルーフ?)、原稿コピーからプルーフコピーにテキストを切り替える。ハードカバー426ページなので、だいたい1日10ページで消化できる計算。しかしすでに工期は4日遅れなのだった。ぼちぼち《本の雑誌》用の本も読まなきゃいけないんだけどなあ。ホーガン『仮想空間計画』とブリン『グローリー・シーズン』がたいへんそう。ホーガンはちょっと読みかけたところですが、これって『マトリックス』そのまんまじゃん。いや『The Thirteenth Floor』にも近いけど。

 あ、森岡浩之『月と炎の戦記』はあっという間に読めました。こりゃ面白いね。しかしどうせなら本格SF書いてほしいんですけど。堂々とSFを書ける立場にいる数少ない作家のひとりとしては。そういう意味では、これがこんなに面白くちゃまずいよな。

 11時から7時までミストラルで仕事して、帰ってJリーグのオールスター。中村俊輔絶好調。MVPがなぜモリシ。


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