【8月1日(土)】

 5時ユタ@高田馬場。半年ぶりにつくった構築デッキでアメリカ帰りの柳下毅一郎と対戦。suicide black対sligh。地震に弱すぎかも。Living Deathがあればなあ。Carnophageはけっこう痛い。Sarcomancyがほしい。
 Meditateほか青のレアを大量放出し、柳下からSeismic AssaultとPandemoniumとOath of Druidを各1枚ゲット。

 シカゴ予選レギュレーションのTP+SH+EXでシールド戦。三村美衣の墓場操作コンボデッキは強い。殺しても殺しても甦ってくる。


【8月2日(日)】

 Pandemoniumが2枚になったので、Pande-noughtデッキをつくってみる。ManavaultとDark RitualとRotus Petalで1ターン目にPandemoniumを張り、Dreadnought出してReanimateして終わり、みたいな。白黒tutor8枚、Brainstorm4枚、Abeyance4枚、カウンターなし、基本地形なし。でもカード資産が全然足りないので代理カードの山。
 しかも7月のrulingで、187系クリーチャーはcome into playの効果を先に解決してからでないと場に出ないことになったらしい。Pande-noughtはすでに終わってたんですね。つーことは、Shrieking Drakeを出して自分をもどし、Soul Wardenで回復もダメってことか。うーん。


【8月3日(月)】

 西葛西に来たぞという三村美衣の電話で起きる。黒デッキをつかんでミストラル。メダイヨン入りEmpryal Armorデッキ改と戦う。サイドからGloom張ると負けないんだけど……なんか野蛮な戦いだな。
 黒と赤のメダルを放出し、Abeyance2枚をゲット。しかしPande-noughtがダメなのに、なんに使うんだろう(笑)。
 添野妻と柳下夫妻が来たところで、荒川べりに移動。江東区の花火大会を見物する。江戸川区側はそれほどたいへんな人出じゃないので、比較的近くから手軽に見物できて便利。ま、規模は小さいんだけど。
 大雨とか言ってたらしいけど、最初の雨粒が落ちてきたのは最後の花火が打ち上げられるのとほぼ同時でした。どうせならあと5分もてば……と言いつつ、雨の中を仕事場に避難。しばらく休憩してから大将で焼肉食って、また仕事場にもどり、添野夫人が持ってきてくれた水羊羹をいただく。
 自宅から64を持ってきて、ポケモンスタジアムとF-ZERO X。ポケスタは奥様方に好評。しかしこれって、ポケモン全種の特性と必殺技と相手による効果の違いを覚えたところからはじまるゲームのような気が。
 ポケスタ組から抜けて、つくるだけつくったPande-noughtデッキで柳下と対戦。さすがにめちゃくちゃ強い。3ターンキルはあたりまえな感じ。しかしこのデッキ、ほとんど相手関係ないね。なにが出てきても勝手にやるだけ。Pandemonium通したらほぼ終わりだもんな。tutor8枚あるとコンボカード引き損ねることはまずないし、墓場に落ちてもほぼ確実に拾える。まずいのはDissipateぐらいですか。ま、こんなデッキがまかり通ってはいかんでしょう。

 フリープレイのあと、ふたたびラースサイクルのシールド戦。白黒二色、shadowとflyingで組む。セレニア強し。膠着するとLab Ratまわして殴り勝ち。三村美衣のデッキもかなり強かったけど、サイドから投入したShearing TouchでShadowを除去して勝つ。柳下は引きが弱すぎでしょう。

 シールド戦が終わったところで朝になり、小江さんと柳下夫妻が引き上げ、三村美衣とF-ZERO X。ノーヴィスのQueen Cupまで征覇したところで帰って寝る。


【8月4日(火)】

 ワトスンとラッカーの翻訳を直しつづける。
《本の雑誌》のM村嬢から電話。三橋暁からの伝言で「シモンズとクーンツは大森にまかせた」とのこと。っていきなりまかされてもなあ。
 しょうがないので『ドラゴン・ティアーズ』(新潮文庫)を読む。いつものクーンツ。昔より展開がのろいけど。サイコキラー物としては新機軸かも。ま、『アナザ・ヘヴン』とかあるから、そうでもないか。
 茶木則雄の解説はミステリマガジンに書いてあることと同じ。アカデミー出版批判は謎ですね。アカデミーに対して、「超訳」をやめてくれと要求するか、もっとクォリティの高い超訳で出してくれと言うのが筋なのでは。たしかに既刊を見る限り、アカデミー出版の過去の「超訳」は、現在のふつうの「翻訳」より質が落ちるわけですが、原理的には当然、いい超訳も悪い超訳もありうる。各作品に即して、この超訳はダメとか、この翻訳は読みづらいとかいうことは可能でも、翻訳を「超訳」と「超訳以外の翻訳」の二種類に分け、前者がかならず後者より劣ると結論するのはどうかと思いますが。
「こんな翻訳で読みたくない」と思う作品は当然、超訳にかぎらずたくさんあるけど、まだ出版されていない作品について、「あそこの翻訳で読みたくない」というのはいいすぎでしょう。まあ、特定訳者の翻訳スタイルは、作品によってそう大きく変わらないことが多いので、「××の翻訳だったら読まない」と放言することがないではないが、さすがに原稿には書かないよな、ふつう。

 楡周平『ガリバー・パニック』は「溺れた巨人」が生きてたらどうなるか、という話。このネタで長編書いちゃうのはえらいけど、ありえない存在を存在させる努力をすっとばしているので、一種のおとぎ話にしかならない。いや、それなりに面白いんだけど。


【8月5日(水)】

 いつまで待っても『密室・殺人』が届かないので、待ちきれずに明和書店で購入。どうせだぶるに決まってるのになあ。角川の場合、待ちきれずに買ってしまうと、二週間ぐらいして書評用が来て、さらに二週間ぐらいして著者献本が来たりするのでたいへん。
 そう言えば、歌野さんの新刊も「出たら角川から送ります」メールが来たのにまだ届かない。見本日とはいわなくても配本日に発送していただければ、西葛西の書店に並ぶよりははやく着くはずなんですが。
『密室・殺人』は、全然ホラーじゃなくて、純粋な本格。いや、裏設定的にはクトゥルー物なんだけど(笑)、本筋の事件とは関係ないので。探偵像は斬新で(前例がゼロではない)、解決場面はけっこう驚きました。『このミス』ベストテン入りしても不思議はない出来。

 金曜日にLove&PlayStationで馳星周にインタビューするので、角川のS戸さんに送ってもらった『夜光虫』のゲラを読む。台湾プロ野球で八百長の泥沼にハマった日本人選手がどんどん転落していく話。いや、ここまでいくと爽快ですね。いいなあ、台湾。
 でもコミケはもう晴海でやってないんですけど>馳星周さま。


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