【7月19日(日)】

 ロゼッタ見ました。吉井怜はいいけど、やっぱテンポ悪すぎでしょう。深夜にこんな設定で見せられてもなあ。この時間帯ならむしろ浦沢路線のほうが正解では。

 マクド→ミスト→ジン→ミスド→MAG TIMEとまわって仕事をしたかと言えば、ひたすらM:tG MLのメールを読み、カードリスト眺めてるだけだったり(笑)。そんなことよりSHとEXの箱を開けろよ>自分。

 しばらく遊んでたおかげでまた仕事がたまりつつあるのだった。


【7月20日(月)】

 The Magic DOJOとかにあるデッキリストのカード名を見ても、最近のカードの名前が全然わからないのに業を煮やし、水城継さんの甲板工房にあるM:TGカード管理ソフト、デッキメーカーをダウンロード。いや、これは便利ですね。これでなんとかSHとEXのカードが覚えられるかも。

 スニーカー大賞の安井健太郎『ラグナロク』を読む。明るいデビルマンというか、脳天気なエルリック。ま、勢いはありますね。
 しばらく読まずに置いてあった大塚英志『多重人格探偵サイコ1』(スニーカー文庫)は傑作。マンガ版より好きかも。しかしこれがなぜスニーカー。


【7月21日(火)】

 午後6時、新宿東口の滝沢別館でGamewalkerの打ち合わせふたたび。前回の宴会後、加藤編集長は途中から記憶をなくしていたらしい。家に帰ったら財布がなかったとか。ずいぶん飛ばしてるとは思ったけど、いつもだからなあ。
 紀伊国屋本店を巡回してから、JRで新大久保に出てブックオフ新大久保店へ(場所と営業時間がわからなかったので、ロッテリアでハンバーガー食べながらPHSでつないでブックオフの店舗一覧ページを検索。おお、夜中12:00までやってるのね)。さすがに広いけど、とくにめぼしいものはなく、100円均一で『太陽の世界』を13冊とかまとめ買い。本格ミステリ系の絶版文庫はきれいに消えてますね。JAとかも少ない。むしろ均一棚でハードカバー拾うほうがいいかも。ま、整理は大規模新刊書店より行き届いてるくらいだから、最新刊以外のタイトルについては最初にチェックすべき書店かも。
 荷物抱えててくてく高田馬場まで歩き、東西線で帰宅。


【7月22日(水)】

 アニメージュの書評原稿とアスキーのコラム原稿に着手。なんかちょっと遊んでるとすぐ締切が来るなあ。Spacetime Donuts仕上げなきゃいけないのに。
 ……とぼやきつつ、Strong HoldとExsdusの箱をひとつずつ開け、シールドで引いたカードとかもまとめて整理する。知らないあいだにCursed Scrollが4枚になっているとか、そういうことはないのだった。しかしAlurenはなぜか3枚ある。SHの箱はレアがかぶりまくりで、Dream Hallが3枚。どうするんだこんなの。柳下とトレードだな。Mox Diamondはまだゼロだし、4枚ほしいカードが多いので先は長いのだった。シールド用にとってある箱も開けるかなあ。ううむ。だいたいデッキ組んでるヒマがあるのか>おれ。


【7月23日(木)】

 アスキーとアニメージュの書評原稿を朝方送ってから外出。飯田橋の第一勧銀に寄ったあと、3時半、京橋メディアボックス試写室でコーエン兄弟の「ビッグ・リボウスキ」。「ムトゥ」と「プルガサリ」が大入り満員で笑いが止まらない話を聞く。江戸木純大儲けなのか。オフビートなチャンドラー(ってリチャード・ホイトか?)って趣きのコーエン兄弟の新作「リボウスキ」は、評判通りの佳作。オレ的にはボウリング映画にしてほしかったんだけどな。
 八重洲ブックセンターに寄ったら、堺三保にばったり。なぜこんなところで会うかなあ、書泉西葛西ならともかく。しかも同じ本を買ってしまうところがさらに悲しい(笑)。おまけに新刊の棚の前で『天使の囀り』の結末の是非について議論したりとか(笑)。
 そのまま家に帰って爆睡。


【7月24日(金)】

 ひさびさに新宿のトライソフトまで遠征して、最近のシングルの価格動向をチェックしつつ、スリーブを購入。これでデッキがつくれる。ってそうか?

 映画を見ようとてくてく歩いて歌舞伎町に出る。「ディープ・インパクト」と「不夜城」週末レイトの回を休み時間ゼロ(というかマイナス5分)で連荘。おかげで「不夜城」冒頭の長回し(と馳星周登場場面)を見損ねてしまったが、まあまた見る機会もあるだろう。「ディープ・インパクト」は原作クレジットが直前ではずれたのも当然っていうか、共通点は巨大隕石が来るところだけでしょう。この映画だってあんまり終末感があるとは思えないけどなあ>柳下様。
「不夜城」は、日本語のセリフだけ吹き替えにすればよかったんじゃないかって気がする。あるいは、セリフ回しだけ日本人の演出家をつけるか。まあ金曜夜の歌舞伎町で見るにはいちばん適した映画かも。

 北川歩実『金のゆりかご』と『三〇〇〇年の密室』を読む。『金のゆりかご』は、早期教育ネタ。『猿の証言』的なパターンの話なんだけど、結末はいままででいちばん鮮やかに決まっているのでは。いくらなんでもそりゃないでしょう的な不満が解消されて、落ち着くところに落ち着き、しかもインパクトがある。今年のベストテン級。
 去年の鮎川賞候補、『三〇〇〇年の密室』は前半やたら面白い。縄文人のミイラを前に議論するとこは最高ですね。現代側の事件とか犯人像も悪くないんだけど、ややとってつけたような印象は拭えない。着地が決まってくれれば傑作だったのに。


【7月25日(土)】

 朝8時ごろ寝たら、10時半に電話がかかってきて起こされる。どうせ宅急便だろうと思ったら、野太い声で、「推理作家協会のキタカタですが」と名乗られ、思わず飛び起きる。いやあ驚いた。いきなり理事長直々のお電話とは。しかしハードボイルドな人は朝がはやいのか。

 あまりのことにすっかり目が覚めてしまったので、起きてレビュー用のゲーム。やるドラ第一弾の「ダブルキャスト」。アニメ版サウンドノベル……だけど、プロダクションIGなので絵的なクォリティは高い。ま、「鋼鉄のガールフレンド」の分岐が多いやつって見方もありますね。「女優霊」みたいなバッドエンディングは笑える。あと、早送りシステムがよくできてるので、二巡目以降にストレスがないのもマル。ただしうちのPSでは一カ所止まりバグらしきものがありました。

 30パーセントまでやったところでふたたび寝て、11時ごろ目覚める。
 今日はWin98の発売日か。秋葉に覗きにいくかな……と思ったら、そうか、25日0:00AMって昨日だったのね(笑) まぬけすぎ。

 届いたSFマガジンと買ったミステリマガジンをぱらぱら見る。どうでもいいけど、表4の広告のビデオ、タイトルが「ワイルダーネス」だって。Wildernessの発音はウィルダネスなんですけど。ブラッドベリの名品「荒野」の原題なのでSFファンはまちがえないよね、ふつう。って、オレは伊藤さんに注意されて覚えた発音なんだけど(笑)
 M:tGの世界でも、buryを「ばりー」と読む人やkindleを「かいんどる」と読む人がいて、けっこう気持ち悪かったり。知らない単語は辞書を引きましょう。
 それで思い出したけど、早川から水玉さんのカバーで出たノンフィクション、『インターネット過食症』には、エズラ・ポンドって人が出てきて思わず爆笑。そりゃpoundはポンドかもしれないけど、Poundはパウンドでしょう。

 HMMでは、予告通り笠井さんが「この文庫」匿名座談会を爆撃。大森も参加者なので、「ひきあいに出すのが生ゴミにも申し訳ないような、きわめつきの下司下郎ども」の一員というわけですね。
「匿名という仮面」についてはやや実状にそぐわない気がしなくもないけど(『このミス』常連読者には、少なくともBさんの正体は自明だろうし、保身のために匿名を守る努力がなされているわけではない)、『この文庫』で初めて匿名座談会を読んだ読者にとってはたしかに正体不明だからなあ。
 というわけで、正体は知ってるけど知らないフリをするという笠井戦術は正解か。わたしは性格が卑しいせいか(下司下郎だからあたりまえか)、昔から匿名座談会は好きなんですけど。まあ出るより読むほうがいいけどさ。そういえば、その昔、『奇想天外』でも匿名座談会に総攻撃を加えた人がいましたね。
 しかしAさんとBさんはどうするんでしょうね。舞台がミステリマガジンだしなあ。あ、部外者はオレだけなのか。オレ自身は最初から仮面をかぶってるつもりもないので(『このミス』登場一回目に、「O」と「S」の正体はほぼ明示されている)、ここであらためて宣言しておきますが、『このミス』および『この文庫』匿名座談会における「O」は「大森望」の略号です。
 しかしHMMの新保さんはあいかわらず攻撃的……というか嫌味。SFMではなぜか野阿さんが森下さんを爆撃しているのだが、どうも意図がよくわからない。いまごろ掲載する編集部も編集部だよな。
 あ、SFMと言えば、訂正が間に合わなかったんですが、山田正紀『虚栄の都市』は、文庫化タイトル『三人の「馬」』なんでした。うっかりしてて申し訳ないっす。


狂乱西葛西日記なんでも伝言板を読む書く
過去の狂乱西葛西日記を読む
ホームページにもどる
リトル東京ページにもどる